長期的に見てその屋根修理は得ですか?建物の寿命を延ばす屋根工事・縮める屋根工事

長期的に見てその屋根修理は得ですか?

屋根修理を検討する際に、強く意識して欲しいことがあります。

それは長期的な視点で考えるということです。

別の言い方をすれば「目先の損得で考えない」とも言えます。これは屋根修理に限らず、何かしら買い物をしたり、あるいは人生の中における決断や選択の際にも言えることです。ほとんどの方が「そんなこと当然、言われなくてもわかっている」と思われたかもしれません。

ところが、いざ実際に屋根修理を検討する段階になると、そんな当然の考え方ができない方が多いのです。一体何故そのようなことになってしまうのでしょうか?

その屋根工事長期的に見て得ですか?

一番大きな理由は、やはり屋根修理(特に葺き替えやカバー工法)は、工事金額が高額になるケースが多いからだと思われます。普段の生活や買い物では、「目先の損得で考えない」「長期的な視点で考える」という意識を持っている人も、いざ数百万円などの高額を見てしまうと、どうしてもコストへの意識が精神面に大きく影響してしまいます。それは当然です。数百万円という高額な金額の買い物は、よほどの富裕層は別として、人生の中でそう頻繁にはありません。

1万円の10%は千円ですが、500万円の10%は50万円です。高額な工事になるほど、少しの割合でコスト削減するだけで軽自動車が買えるほどのお金が節約できてしまうのです。日頃は目先の節約より長期的な視野で物事を考えている人でも、少しでも費用を安く抑えたいとか、ちょっとでも節約したいと考えるのは仕方がないことです。

しかし、ここで冷静になって考えて欲しいのです。

確かに500万円の工事において、わずか10%のコストダウンに成功するだけで50万円という大きなお金を節約できます。とても得をしたように感じるかもしれません。ですが、50万円の工事金額を節約するということは、単純に考えて50万円分の「何かしらの工事」を削減するということです。その「何かしらの工事」が、そもそも過剰な工事、つまりオーバースペックな内容であれば特に問題はありません。問題なのは、コストダウンした50万円分の工事の中に必要な工事内容が含まれているケースです。実はこのケースが意外と多いのです。

なぜそんなことが起こるのかと言うと、工事業者側に「長期的な視点」ではなく「目先の損得」で考える業者が多いからです。

工事を発注する側、つまりお金を払う立場からすれば、できる限りコストを抑えたいのは当然です。少しでも安い方が良いのは誰もが同じはずです。ただし、大前提として「安くするために工事内容や工事の品質を落とさないで欲しい」と考えています。「目先の損得」で失敗したくないからです。ところが、工事業者の中には「目先の損得」で判断する業者は少なくありません。彼らは「ここで金額を下げなければ他のライバル業者に仕事を奪われてしまう」と考えるのです。

その結果、本来カットすべきではない工事をカットしたり、無理な値引きをするなどして、受注することを最優先に考えてしまうのです。そこに「長期的な視点」は一切ありません。

「長期的な視点」で考えるなら、もし安易に金額を下げて受注し、適切な屋根工事ができなければ、結果的にお客様が後悔することになり、お客様からの信頼を失ってしまいます。お客様からの信頼を失えば、先々に発生するリピート発注や、他のお客様をご紹介頂けるチャンスを失うことになります。つまり工事業者として「長期的な視点」で考えたら安易な値引きは絶対にすべきではないのです。しかし、「目先の損得」だけを考えると、安易に値引きしたほうが工事を発注して頂ける可能性が高くなります。「値引きしても品質は下げません」と口で言うなら簡単です。まともな工事業者でなら「やってもいいコストダウン」と「やってはいけないコストダウン」を、丁寧に根気強く説明するでしょう。長期的な視点で考えて、重要な工事と後回しにしても良い工事を明確にし、それを踏まえた上で、少しでも工事金額を安くできるように最大限努力するはずです。それがプロの責任です。本当に長期的な視点で考えている業者であれば、値引き要請に安易に応じたり、簡単に仕様を変更することはないのです。真面目な業者なら、屋根の状況を正確に把握し、必要な工事をしっかりと見極めてから工事の仕様を決め、そのうえで適正価格の見積を算出しているからです。そもそも安易に値引きをする余地がありません。

大切なので繰り返しますが、屋根修理においては「長期的な視点で考える」ことが重要です。「目先の損得」で判断すれば、後悔する可能性が高くなってしまいます。最も警戒すべきなのは目先の仕事がほしい工事業者です。彼らは、決して長期的な視点で考えてくれません。彼らは目先の損得でしか考えていません。そのような業者を信頼してはいけません。あなたの大切な建物、屋根を守るためには、自分自身が「長期的な視点」で考えなければならないのです。

安易に値引きする業者や、最初に提案した仕様(工事内容)を簡単に変更する業者には注意が必要です。

建物の寿命を延ばす屋根工事・寿命を縮める屋根工事

建物の屋根のメンテナンスにおいては。同じ内容の工事であっても、材料の違い、仕様の違い、工法の違いなど、様々な違いが発生します。また、使用する材料や仕様・工法が全く同じであっても、施工する職人さんの技術力、いわゆる腕の差によって結果が大きく変わります。屋根メンテナンスを検討する際は、そのような様々な違いがあることを理解した上で、屋根工事を計画し、屋根工事業者の選定をしなければいけません。

良い工事をすれば屋根が長持ちする、良い屋根工事は建物の寿命を延ばすと言えば、誰もが納得できると思います。しかし、逆に建物の寿命を縮めてしまう屋根工事があると、言えばどうでしょう。工事をしてもプラスにならないどころか、逆にマイナスになってしまうという話は、なかなか理解しづらいかもしれません。数十万、あるいは数百万円かけた屋根工事が、建物に意味がないどころか、かえって害を与えているという信じがたい話です。しかしそのような屋根工事は決して珍しい話ではありません。

よく「担当の方が親切で誠実そうだからこの業者を選んだ」、ということがありますが、いくら親切丁寧であっても、その人の知識が乏しいとかえって建物に害を与えてしまうことがあります。よくある話を挙げると、屋根塗装の際に、丁寧にスレート屋根全面に塗装を施したのは良いものの、「雨水の排水に必要な屋根材同士の隙間が塗料により塞がってしまい雨漏りが起きてしまった」ということがあります。正しい知識があれば、隙間を確保するために、タスペーサーの取り付け、縁切りと呼ばれる屋根同士の間に隙間を作る工法を行います。

このように、本来行うべき工程を知らない業者に施工を依頼すると、屋根・建物にとってプラスになるどころか、逆に大きなマイナスになる状況を生み出してしまっていたのです。このケースはあくまで一例ですが、数十万円~数百万円かけ、大切な建物の寿命を延ばすためにやった工事が、全くプラスにならないどころか、逆に雨漏りなどの建物の寿命縮める結果になってしまうことは、決して珍しい話ではありません。屋根工事を発注する施主として正しい知識を持つことが大切ですが、何より正しい専門知識を持っている専門業者に発注することです。どんなに親切な業者でも、正しい知識がなければ大切な建物を台無しにしてしまうのです。

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