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「折板屋根」と聞いて、すぐにどんな屋根かイメージできましたか?そうは言っても、折板屋根の特徴をくわしく説明できる人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、折板屋根の工法やメリット・デメリット、メンテナンスにかかる費用などについて解説していきます。折板屋根の特徴を理解して、計画的に屋根をメンテナンスしましょう。
Contents
折板屋根とは、塩ビ鋼板などの金属板を加工して凹凸をつけた波型の屋根材のことをいいます。
切妻屋根や寄棟屋根などが「勾配屋根」と呼ばれるのに対して、折板屋根は遠目では凹凸のない平らな屋根のため「陸屋根」とも呼ばれています。
また、勾配屋根に比べて折板屋根は屋根材どうしのつなぎ目やビスなどによる固定部が少ないため、雨漏りのリスクをより最小限に抑えることができます。屋根にはわずかな勾配しかないため、部分補修や塗り替えといった屋根のメンテナンスを比較的安全に施工できるのも特徴のひとつと言えるでしょう。
折板屋根には、以下3つの工法があります。
・重ね式
・はぜ締め式
・嵌合式
ここでは、このような折板屋根の工法について解説していきます。
「重ね式」は、折板屋根の工法で最も多く採用されています。
「重ね式」とは、隣り合った折板屋根をタイトフレームに重ねて取り付け、ボルトナットで固定するという工法のことをいいます。タイトフレームは建物の梁に固定されているため、台風などの強風に強いのが特徴です。
年数が経過すると、徐々に露出したボルトナットに錆が生じるため定期的なチェックが欠かせません。
「はぜ締め式」とは、吊り金具を用いて折板屋根を固定する工法のことをいいます。
ボルトナットなどで折板屋根を固定しないため、意匠性はもちろん施工性や防水性の高さが特徴です。
「嵌合式」とは、折板屋根の継ぎ目をキャップで覆う工法のことをいいます。
ボルトナットの露出もなく高い意匠性を誇りますが、施工費用が高いという特徴があります。
戸建て住宅などの屋根を折板屋根にするメリットは何なのでしょうか。ここでは、折板屋根のメリットについて解説していきます。
折板屋根のメリットは、以下の6つです。
・工事費用が安い
・短工期
・工事の安全性が高い
・水はけがよい
・勾配屋根に比べて雨漏りが発生しにくい
・太陽光発電を設置しやすい
それでは、ひとつずつ簡単に解説していきます。
折板屋根は屋根の構造や施工方法が比較的シンプルなため、切妻屋根などの勾配屋根に比べて工事費用が安いという特徴を持っています。
また、勾配屋根とちがい屋根全体の傾斜がフラットなため、仮設足場などの安全対策費もコストカットが期待できます。
このため折板屋根のメンテナンス時には、耐用年数の長い屋根材を採用するなどあらかじめ工事予算の計算をしておくと良いでしょう。
折板屋根は傾斜が少なくほぼフラットなため、屋根上での作業効率が高く短い期間で工事が完了します。
工事中の材料や廃材の荷上げ・荷下ろしについても、屋根上に広いスペースがあるため効率的に作業することができます。
折板屋根は屋根材に凹凸こそあるものの、屋根全体としての傾斜はほぼないに等しいため、勾配屋根に比べて工事の安全性が高いというメリットがあります。
工事中に比較的安全を確保しやすいため、安全かつスピーディーな作業が可能になります。
折板屋根は凹凸のある波型の形状になっているため、水はけが良いという特徴があります。
これにより屋根材が直接水に触れる時間を短くできるため、屋根材の耐久性維持が期待できます。
折板屋根は勾配屋根に比べて屋根材どうしの継ぎ目が少なく、屋根材に直接穴を開けている箇所も少ないため、雨漏りが発生しにくいという特徴があります。
また、万が一屋根から雨漏りが発生した場合にも、屋根がフラットなため細かい部分まで入念に雨漏り箇所の点検ができるため、雨漏りの早期解決につながります。
折板屋根は、太陽光発電の設置がしやすいという特徴があります。
切妻屋根などの勾配屋根に太陽光発電の設置を検討する場合には、建物の方角や屋根の面積などを考慮して設置する枚数などを検討していきます。
しかし、折板屋根の場合には屋根全体がフラットな形状であるため、建物の方角や屋根の面積などを気にすることなく、屋根全体に太陽光発電を設置することができます。
すべての太陽光パネルを南向きに設置することで、勾配屋根よりも高い発電効率が期待できるでしょう。
また、太陽光発電に故障が発生した際にも、素早い対応が可能なのもメリットのひとつと言えます。
一見するとメリットばかりの折板屋根にも、デメリットは存在します。
ここでは、折板屋根のデメリットについて解説していきます。
折板屋根のデメリットは、以下の2つです。
・断熱性・遮熱性が低い
・遮音性が低い
ひとつずつ順番に見ていきましょう。
折板屋根は、勾配屋根のような小屋裏のスペースがないため、夏場の陽射しや冬の肌寒さが最上階の部屋まで直接伝わってしまいます。
折板屋根の多くは屋根裏に断熱材が敷かれていますが、それでも断熱性・遮熱性は十分とは言えません。
なおこの対策としては、断熱性の高い折板屋根を用いた二重屋根工事が挙げられます。
断熱性・遮熱性と同様に、折板屋根における遮音性の低さは無視できません。
遮音性の低さを最も強く感じるのは、夜間外が静まり返った際の雨音です。
特に、梅雨時期や台風シーズンなど強い雨が降った際には、屋根に雨が当たる音が室内に響き渡ってしまいます。
このほかにも、屋根の上にアンテナなどが設置されている場合には、アンテナに集まった鳥の歩く音が響いてしまうことも考えられます。
折板屋根のメンテナンス方法は、劣化状況や補修する範囲などによっても大きく異なります。
ここでは、折板屋根のメンテナンス方法について解説していきます。
折板屋根のメンテナンス方法は、以下の4つに分けられます。
・部分補修
・塗り替え
・二重屋根
・屋根の葺き替え
それでは、個々のメンテナンス方法について解説していきます。
折板屋根の部分補修は、劣化状況や破損状況などによって最適な補修方法が大きく異なります。
そのため、折板屋根を部分補修する際には、事前調査が重要になります。
折板屋根の代表的な部分補修には、以下のようなものがあります。
・タッチアップ塗装
・ひび割れの補修
・錆の補修
・防水コーキング
・部分的な折板の交換
なお、部分補修の内容や範囲によっては、別途仮設足場が必要になるケースがあるため注意しましょう。
折板屋根の塗り替えでは、以下のような塗料を使用します。
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料
折板屋根は、勾配屋根に比べて1日の中で太陽の日差しを浴びる時間が長いため、その分劣化の進行も早くなる傾向があります。
そのため、塗り替えのサイクルも通常より短くなることを頭に入れて塗料を選択しなければなりません。
屋根全体に錆が発生しているなどの著しい劣化が見られる場合には、塗り替えではなく二重屋根を検討しましょう。
二重屋根とは、既存の折板屋根に新規の折板屋根を被せる施工方法のことをいい、既存の折半屋根に手を加えることなく屋根を新築時同様の状態まで回復させることができます。
この時、単に屋根を二重にするだけでなく、既存屋根と新規屋根の間に断熱材を挟み込むことで、折板屋根の弱点である断熱性を補填できるのも二重屋根ならではのポイントと言えるでしょう。
なお、二重屋根は屋根の重量が大きく増加するため、事前に構造計算をして建物の強度を確認することが必要不可欠です。
雨漏りなどで折板屋根全体が著しく劣化していたり、事前の構造計算で十分な建物強度が維持できず二重屋根の施工が難しかったりする場合には、屋根の葺き替えを検討しましょう。
屋根の葺き替えは、二重屋根とちがって既存の折板屋根を撤去することになるため、その分工事費用が割高になります。
しかし、屋根の葺き替えと同時に屋根の内部を点検できるため、過去に雨漏り被害が発生している場合などには被害状況の確認ができるのがメリットと言えるでしょう。
また屋根の葺き替えでは、工事における安全のため材料や廃材を荷上げ・荷下ろしできる十分なスペースを確保することが欠かせません。
折板屋根の各メンテナンスにかかる費用の目安は、以下のとおりです。
メンテナンス方法 | メンテナンス費用の目安 |
---|---|
部分補修 | 1~15万円 |
塗り替え | 30~80万円 |
二重屋根 | 100~250万円 |
屋根の葺き替え | 150~300万円 |
なお、上記金額には仮設足場・レッカーなどの費用は含まれておりません。
屋根面積や屋根材などによって金額は大きく変動するため、参考程度にとらえてください。
今回は、折板屋根の工法やメリット・デメリット、メンテナンスにかかる費用などについて解説しました。
折板屋根とは、塩ビ鋼板などの金属板を加工して凹凸をつけた波型の屋根材のことをいいます。
折板屋根には大きく分けて3つの工法があり、それぞれメンテナンスの際に意識することは異なります。
また、折板屋根には多くのメリットがありますが、断熱性や遮音性などのデメリットもあるため、メンテナンス時はこれらのデメリット解消も実現したいところ。
メンテナンス方法の選択も自分一人で判断するのは得策ではないため、メンテナンスの際には専門業者の声に耳を傾けましょう。
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