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ひと昔前の住宅で多く普及した「トタン屋根」。現在もなお、トタン屋根が使われている建築物を目にする機会は多いですよね。しかし、トタン屋根は後発の屋根材と比べて耐用年数が短く、錆が発生しやすい性質をもつため、定期的な修理が必要となります。
そこで今回は、錆びたトタン屋根の修理方法や費用、さらには修理業者を選ぶコツについてわかりやすく解説していきます。
「トタン屋根に発生した錆が広がる前に何とか手を打ちたい」「トタン屋根を修理できる業者を探している」という方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。
Contents
トタン屋根は、薄い亜鉛メッキを施した「トタン板」を使った屋根材で、住宅だけでなく倉庫や工場などの建物にも多く使用されています。
トタン屋根といえば「波打った平らな形状」とイメージする方が多いのではないでしょうか。しかし、トタン屋根にはいくつかの種類があります。
トタン屋根の種類は、以下のとおりです。
・波板トタン屋根
・瓦棒葺きトタン屋根
・折板トタン屋根
1つめの「波板トタン屋根」は、トタン屋根を波板状に加工して作られた屋根材で、多くの方がイメージするトタン屋根の代表的な形状ともいえるでしょう。波板状に加工することにより、薄い屋根材を補強する効果を期待できます。
2つめの「瓦棒葺きトタン屋根」とは、屋根の縦方向(傾斜が下がる方向)に桟を設置して、その桟にひっかけるようにしてトタン板を敷いた屋根を指します。瓦棒葺きトタン屋根は、勾配の緩やかな屋根でも施工できるのが特徴です。
3つめの「折板トタン屋根」は、角ばるように曲げて作られたトタン板を使用した屋根を指します。角ばった部分は台形に加工されているのが特徴で、ほとんど勾配のない屋根にも導入することが可能です。
トタン屋根のメリットは、以下の4つです。
・価格が安い
・軽量で耐震性が高い
・雨漏りしづらい
・勾配がない屋根にも採用できる
トタン屋根は他の屋根材と比べて安価であるため、材料費を抑えることが可能です。他の屋根材の価格と比較した表がこちら。
屋根材 | 価格(材工含む) |
トタン | 5,000円〜6,000円/㎡ |
ガルバリウム鋼板 | 6,000円〜9,000円/㎡ |
化粧スレート | 4,500円〜8,000円/㎡ |
粘土瓦 | 9,000円〜12,000円/㎡ |
また、トタン屋根は軽量であるため、建物への負担が少ないのもメリットです。実際に瓦屋根とトタン屋根を比較すると、トタン屋根の重量は瓦屋根の「10分の1」といわれています。
さらに、トタン屋根は大きな金属板を張り合わせて施工するので、継ぎ目が少ないという特徴をもっています。したがって、継ぎ目から雨水が侵入するリスクが低くなるので、雨漏りのリスクも自ずと減るでしょう。
一方、トタン屋根は勾配がない屋根で施工しても問題ありません。一般的に、勾配がない屋根の場合は排水不良が懸念されますが、トタン屋根は継ぎ目が少ないので、雨漏りのリスクも少ないといえます。
続いて、トタン屋根のデメリットは以下のとおりです。
・錆びやすい
・夏場は暑い
・防音性は低い
・重厚感に欠ける
冒頭でもお伝えしたとおり、トタン屋根は錆びやすい性質をもっています。その理由は、表面に施された亜鉛が剥がれると、露出した鉄板に雨水が当たりやすくなるからです。錆が進行すると、耐久性が著しく低下してしまいます。
また、トタン屋根は鉄板を使用しているので、熱伝導率が高く、屋根の表面温度が室内に伝わりやすくなります。したがって、夏場は特に暑さを感じやすくなるでしょう。
さらに、屋根に当たる雨音も気になりやすいのもデメリットのひとつ。「コツコツ」というカラスの足音も気になるケースも多いようです。
一方、トタン屋根はのっぺりしたデザインが特徴であるうえ、昔ながらのイメージもあるので安っぽく見えてしまいがちです。重厚感を求める方にはおすすめできません。
トタン屋根の耐用年数は「10年〜20年」といわれていて、他の屋根材と比べると短い印象です。では実際に、トタン屋根と他の屋根材の耐用年数を比較してみましょう。
屋根材 | 耐用年数 |
トタン | 10年〜20年 |
瓦屋根 | 30年〜100年(種類による) |
スレート | 20年〜30年 |
ガルバリウム鋼板 | 20年〜30年 |
上記の耐用年数は、適切なタイミングでメンテナンスを実施している場合となります。メンテナンスの有無や立地により、耐用年数は変動する可能性もあるので要注意です。
ちなみに、トタン屋根は7年〜10年が塗装時期といわれています。そして、耐用年数を迎える20年が屋根材の交換目安となります。
トタン屋根に発生した錆を放置すると、錆が広がることで屋根材の強度が著しく低下します。強度が著しく低下すると、屋根材に穴が空くリスクが高まります。
もし屋根材に穴が空いてしまうと、屋根材の下地まで腐食が進み、室内での雨漏りにつながりかねません。室内で雨漏りが見つかった頃には、屋根本体や屋根の下地材はもちろん、内装の復旧にも大規模な修理が必要となるでしょう。
また雨漏りが発生すると、シロアリや漏電事故などの二次被害に発展する恐れもあるので、錆びたトタン屋根を放置することは厳禁です。
錆びたトタン屋根は、錆の進行具合や周辺の劣化状態によって修理方法が異なります。今回紹介する修理方法は、次にあげる4つです。
・部分補修
・屋根塗装
・屋根葺き替え
・屋根カバー工法
ひとつずつ見ていきましょう。
トタン屋根に発生している錆が一部分である場合は、部分補修で修理することが可能です。一般的な部分補修の手順は、錆をケレン作業で取り除き、錆止めを塗布したその上から塗装で仕上げるというもの。
ただし、著しい錆の発生で屋根材に穴が空いているほか、錆の発生が広範囲である場合は、部分補修が十分な処置とはいえません。また、耐用年数を迎えるタイミングで部分補修を行うことも適切ではないので注意しましょう。
軽微な錆が発生している段階で、7年〜10年目を迎えるタイミングであれば、屋根塗装による修理が効果的です。なお、錆の発生が著しい状態なら、次に紹介する「葺き替え」を選択せざるを得ない場合もあります。適切な修理方法については、依頼する業者に判断を仰ぐと良いでしょう。
ちなみに、塗料は使用するものによって耐用年数が異なります。以下に、塗料別の耐用年数を紹介するので参考にしてください。
塗料 | 耐用年数 |
ウレタン | 8年〜10年 |
シリコン | 13年〜15年 |
フッ素 | 15年〜20年 |
ここで注意しておきたいのは、10年目の塗装でどの塗料を選ぶかということ。トタン屋根の寿命が10年〜20年であるため、仮に10年目で「フッ素」を選んだ場合は、効果を最大限に発揮できないまま屋根を交換しなければなりません。したがって、屋根本体の耐用年数を十分に考慮したうえで塗料を選定しましょう。
また、遮熱性を上げる機能がある塗料や、汚れを落とす効果がある塗料もあるので、必要な機能を基準に選ぶこともおすすめです。
トタン屋根の錆が著しく、屋根の強度を保てない場合は「葺き替え」を選びましょう。葺き替えとは、既存の屋根材を撤去して、下地材を交換したうえで新しい屋根材に交換する工法を指します。
葺き替えを選ぶなら、屋根材の劣化が著しいケースではもちろん、トタン屋根の耐用年数を迎えたタイミングで実施することがおすすめです。
ちなみに新しく導入する屋根材に関しては、軽量屋根を選ぶと間違いありません。理由は、既存の屋根がトタン屋根の場合、軽量屋根の使用を想定して建物を設計している可能性が高いためです。もし屋根材の選定に迷うなら、トタン屋根よりも耐用年数が長く、機能性の向上も期待できる「ガルバリウム鋼板」が良いでしょう。
屋根材に穴が空いていたり、重度の錆が見られたりする場合は、屋根のカバー工法による修理も有効です。カバー工法とは、既存の屋根材の上に防水シートを設置し、その上に新しい屋根材を被せる工法を指します。
新しく設置する防水シートには、遮熱性を上げたり防音性を高めたりするタイプがあるので、カバー工法は住宅の快適性をアップさせる役割も果たします。
一方で、耐用年数が長い屋根材を被せれば、数十年間は耐久性を維持することが可能です。また葺き替えと同様、新しい屋根材の選定は建物の強度を考慮する必要があるため、軽量の「ガルバリウム鋼板」を選ぶと良いでしょう。
錆びたトタン屋根を修理する費用は、以下のとおりです。なお、費用は屋根の面積や劣化状態、立地によって変動するので、あくまでも相場として参考にしてください。
部分補修 | 3万円〜(足場代を除く) |
塗装 | 50万円前後 |
葺き替え | 110万円〜200万円 |
カバー工法 | 100万円前後 |
部分補修は安くコストを抑えられますが、足場を必要とする際は費用が追加されるので、足場の有無をあらかじめ確認しておきましょう。
塗装については、使う塗料によって金額が前後します。また、足場を組んで屋根を塗装する場合は、同時に外壁塗装も済ませることがおすすめです。屋根塗装を終えて数年後に、外壁塗装で足場を組むのは非効率といえるでしょう。
一方、葺き替えは新しく交換する屋根材によってトータルコストが大きく変わります。カバー工法も同様に、選ぶ屋根材によって金額が変動するので注意しましょう。なお、カバー工法であれば既存の屋根材を撤去する費用がかからないため、トータルコストを抑えられます。
トタン屋根に錆を発見したら「自分で何とかしなければならない」と焦る方もいるのではないでしょうか。また「修理費用を抑えたいから自分で直す」と考える方も少なくないでしょう。
しかし、屋根をDIYで修理することは高所作業による落下リスクを伴います。また、錆の発生が広範囲である場合は対処しきれないことも考えられます。さらに、屋根下地の腐食に気付かず、表面の錆だけ修理したことで、結果的に雨漏りが発生してしまう事態も想定できます。
DIYによる修理は危険を伴う、なおかつ根本的な解決には至らないという点から、修理は業者に依頼することが得策であるとわかるでしょう。
トタン屋根の修理は業者に依頼することがベストです。しかし「修理費用の予算確保が難しい‥‥」と頭を抱える方も多いと思います。そこで、修理費用を安く抑えられる方法として、火災保険の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
火災保険とは水災や風災、雪災などの自然災害が原因で修理を必要としたときに保障される保険制度です。たとえば「台風の影響で屋根材が捲れ上がってしまった」「台風が来てから雨漏りが直らない」といったケースでは保障対象となる可能性があります。
なお、屋根材に錆が発生しているケースでは、原因が「経年劣化」によるものと判定されやすく、保障対象外となるかもしれません。とはいえ、他の箇所で自然災害による被害があれば、火災保険を利用できるかもしれないので、あらかじめ火災保険の利用可否をチェックしてみると良いでしょう。
屋根修理は、選ぶ業者によって費用や仕上がりのクオリティが異なるものです。とはいえ、せっかくお金をかけて修理を依頼するなら、適正な価格で高水準の仕上がりを求めたいですよね。
ここでは、業者選びでおさえておきたいポイントを紹介するので、優良業者を見つけるコツとして参考にしてください。
近年、訪問販売による詐欺が相次いでいます。たとえば、無料の屋根点検という名目で屋根に上がり、意図的に屋根材を壊した上で、あたかも以前から破損していたように見せかける悪徳業者が存在します。
また、訪問販売で「お宅の屋根は放置すると危ない」と具体的な劣化原因を示すことなく、やたらと不安を煽る業者にも要注意です。
そもそも優良業者の場合、口コミや評価が買われて顧客が集まるので、訪問販売を行っている業者はほとんどいません。したがって、訪問販売を仕掛ける業者には疑いの目を向けましょう。
業者を検討する際は、インターネットで口コミや実績に関する情報を集めましょう。ホームページから情報を収集する場合は、口コミや実績に根拠があるかどうかをチェックすることが重要です。
たとえば、高い評価ばかりが書かれていた場合、その口コミに根拠がなければ、すべて「やらせ」の可能性が考えられます。
要するに、ホームページに掲載されている情報の一部は、信ぴょう性に欠けている場合があるので、慎重に情報収集する姿勢が大切です。もし不安に思う方は、修理を依頼したことのある知人から体験談を聞いてみるのも良いでしょう。
適正な価格を判断するためには「相見積もり」を取ることが求められます。相見積もりとは、A社に見積書をお願いして、その見積書をB社に提示して価格交渉を行う方法をいいます。相見積もりを取れば、適正な価格を見極められるほか、各業者の営業態度や実績も比較することが可能です。
「高額な費用を請求される」といった被害に遭わないためにも、あらかじめ適正な価格を知っておくことが鍵となります。
今回は、トタン屋根の錆を修理する方法や費用、業者の選び方まで詳しく解説しました。
トタン屋根の錆を放置すると、室内への雨漏りを引き起こすほか、シロアリや漏電事故などの被害拡大につながる危険性があります。そのため、できるかぎり早い段階で修理を依頼することがベストです。
錆発生の状態が軽微であれば、部分補修や屋根塗装でカバーすることはできますが、屋根の強度を保てないほどの著しい劣化であれば、葺き替えやカバー工法を選ばざるを得ません。どの修理方法が適切なのかどうかはプロに判断を仰ぎましょう。とはいえ、訪問販売による詐欺や修理に関するトラブルが相次いでいることもあり、業者選びに悩む方も多いでしょう。屋根修理の匠では、各都道府県の優良屋根修理業者を探すことができるので「優良業者に依頼したい」「詐欺やトラブルには巻き込まれたくない」という方はぜひ活用してみてください。
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