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「棟板金」と聞いて、建物のどの部分に設置されているものかご存知でしょうか?
棟板金は屋根の頂上部分に設置されており、劣化したまま放置すると雨漏りにつながってしまいます。
そこで今回は、屋根に設置される棟板金の役割について解説します。加えて、雨漏りにつながる注意すべき劣化状態についても解説するので、しっかりと理解し住宅を雨漏りから守っていきましょう。
Contents
棟板金は雨漏りから建物を守る重要な建材です。ここでは、屋根に棟板金を設置する理由や棟板金の特徴を解説します。
棟板金は屋根の頂上部分に設置され、頂上から入る雨水の浸入を防ぎ雨漏りから建物を守る役割をしています。屋根の頂上に位置する部分は「棟」といい、日本の家屋でよく見られる三角の形をした家には必ず設置される建材です。
屋根を設置する際、屋根材同士を重ねて設置しますが、頂上に位置する部分はどうしても隙間が発生します。頂上部分はもっとも雨が当たる場所であり、その部分に何もふさぐものがなければ雨水は建物内に入り込んできます。
その隙間を覆うものとして棟板金を設置すると雨水の入り込みを防ぎ、屋根材の下にある防水シートや下地材を守り、雨漏りから建物を守っているのです。
棟板金はその名のとおり金属製でできており、使用する素材によって呼び名が変わります。スレート屋根や金属屋根に使用する場合は棟板金(むねばんきん)、瓦屋根で使用する場合は棟瓦(むねがわら)と呼ばれ、棟瓦の場合は設置する瓦のデザインに合わせた棟瓦を使用します。
棟板金を設置する際は、貫板(ぬきいた)とよばれる下地となる木材を設置してから、棟板金を上から被せる形で設置してクギで固定します。
棟板金はこれまでトタン製が主流でしたが、トタンはサビが発生しやすく寿命は10年程度と短いものでした。しかし、近年では軽量でありながら、サビに強く耐久性もあるガルバリウム鋼板が使われるようになり寿命も30年程度と長寿命となっています。
ここでは、棟板金に見られる劣化状態について解説します。以下の劣化が見られる場合は、早めにメンテナンスすることをおすすめします。
それぞれ解説します。
棟板金は屋根の頂上に位置しているため、紫外線の影響を一番に受けます。棟板金を設置する際は屋根材と同じ塗料で塗装しますが、塗膜が劣化すると色あせてきます。
塗装は見た目の印象をよくするだけでなく、防水機能も兼ね備えています。塗膜が劣化すると防水機能も落ちて雨水がたまりやすくなります。雨水がたまりやすくなると、金属の腐食につながりますので、早めの塗装メンテナンスが必要です。
棟板金は日々紫外線や雨風の影響を受け、熱や雨水によって膨張と収縮を繰り返します。膨張と収縮が繰り返されることで、経年劣化でクギの緩みや抜けが発生します。
また、クギがサビてくると同様に緩みや折れが発生します。クギの緩みや抜けが発生すると、隙間から雨水が入り込んでしまい雨漏りにつながります。
上述のクギの緩みや抜けが発生すると、棟板金自体も浮いてきます。台風などによる飛来物がぶつかることでズレてしまうこともあり、浮いてしまうと隙間ができてしまうため雨漏りにつながることがあります。
棟板金はクギを使って固定しますが、下地となる貫板の隙間と棟板金同士が重なり合う部分にはコーキングで雨水の浸入を防ぎます。また、クギを打った箇所にもコーキングをしてクギの緩みを防ぎます。
コーキングの耐用年数は5〜10年程度で劣化してきます。施工時は弾力性がありますが、劣化すると硬くなりひび割れや痩せと呼ばれる縮んでしまう現象が発生します。
ひび割れや痩せは隙間があいてしまうため、雨漏りにつながります。
棟板金は金属製のため経年劣化でサビが発生します。定期的にメンテナンスしていればサビによる穴あきは防げるでしょう。
棟板金を設置する際は塗装して保護しますが、塗膜が劣化したままにしてしまうとサビが発生し、金属が腐食することで穴があいてしまいます。近年はサビに強いガルバリウム鋼板の使用が増えていますが、何もメンテナンスしないとサビが発生します。
棟板金が劣化する主な原因は以下の3つです
それぞれ解説します。
棟板金は建物の一番高いところに設置されています。そのため、風の影響を受けやすいです。風の強い日や台風などの強い風の影響によってクギがゆるんでしまうこともあります。
もともとクギがゆるい状態で風の影響を受けると棟板金自体が飛ばされてしまう可能性もあります。棟板金は屋根の上にあるので、日ごろからチェックするのは難しいでしょう。
ご自身で点検する場合は地上から見える範囲で行い、しっかりした点検は業者に依頼することをおすすめします。近年はドローンを使う業者も増えていますので、一度業者へ相談してみるとよいでしょう。
棟板金は常に外気温の上昇、下降によって内部で膨張と収縮を繰り返しています。この現象が日々繰り返されることで徐々にクギがゆるんでいき、抜けてしまうこともあります。
屋根の点検の際に、クギの劣化状況も併せて確認することをおすすめします。
経年劣化でサビたクギが抜けてしまうことで棟板金が浮いてきます。クギの耐用年数は7〜10年程度です。クギは金属製のため雨水を受け続けるとサビが発生します。
棟板金の施工時にクギの上からコーキングをしていなかったり、経年でコーキングも剥がれてしまったりします。定期的な点検を怠ると腐食して抜けてしまうことがあり、棟板金自体の劣化につながってしまいます。
ここでは、棟板金を放置するとどうなるのでしょうか。考えられる危険性について解説します。
劣化したまま棟板金を放置すると以下のような危険が考えられるため、放置しないようしっかりとメンテナンスする必要があります。
それぞれ解説します。
棟板金のクギ抜けや浮き、棟板金自体の浮きを放置すると下地の役割をしている貫板の腐食が起きます。貫板自体は木材のため腐食すると交換するしかありません。
また、貫板の腐食が進行すると雨水が建物内に浸入してしまう可能性があります。
棟板金が浮いてしまっていると突風や台風などの強風で飛ばされてしまう恐れがあります。棟板金は軽量ではありますが金属製のため近隣の住宅を傷つけたりする可能性があります。
また、付近の自動車に傷を付けたり、通行人にあたって怪我をさせたりする可能性があるため損害賠償にまで発展してしまう恐れがあります。浮いている状態を見つけたら、早急に修理することをおすすめします。
棟板金の浮きや劣化を放置すると、雨水が浸入し雨漏りにつながります。雨漏りが発生すると棟板金だけを修理すればよいという話だけではなくなります。
雨漏りが発生するとシロアリやカビなどの害虫が発生し、建物の耐久性が落ちるだけでなく、人への健康被害にまで発展します。建物は最悪の場合、基礎が腐食してしまうと倒壊の危険性もあります。
雨漏りの症状を発見したら、早急に雨漏り修理専門業者へ依頼し、雨漏り調査と修理をおすすめします。
ここからは、劣化した棟板金のメンテナンス方法と修理費用の相場について解説します。主なメンテナンス方法は以下のとおりです。修理費用相場は、下記のメンテナンスごとに記載します。
それぞれ解説します。
棟板金自体に問題なく、クギの抜けや緩みのみであれば、新しいクギへ交換します。メンテナンスの際、クギをステンレス製の物へ変更することで、サビに強くなり耐久性も向上します。
クギを交換する際は、クギ穴をふさぐようにコーキング(シーリング)すると雨水の浸入を防止できるだけでなく、クギ抜け防止にもなります。
クギの補修:15,000〜50,000円1軒
棟板金同士のつなぎ目にはコーキング(シーリング)をして、雨水の浸入を防いでいます。コーキングが劣化すると硬くなりひび割れや痩せと呼ばれる縮みが発生します。
ひび割れや痩せの隙間から雨水が浸入すると雨漏りにつながる恐れもあるため、定期的にメンテナンスして補修する必要があります。
コーキングは5〜10年程度で劣化してしまうので、定期的にメンテナンスする必要があります。メンテナンスの際は、一度すべて剥がしてから再度充填する打ち直しになります。
既存のコーキングの上から補修する増し打ちもありますが、劣化した上から補修すると剥がれやすくなるためおすすめしません。
コーキング補修:20,000〜30,000円/メートル
塗装の寿命は使用する塗料にもよりますが、一般的に使われる塗料で10年程度です。塗膜が劣化すると色あせや汚れが目立つようになり、防水機能も落ちて雨水がたまりやすくなります。
棟板金の塗装が劣化している場合は、同時に行っているであろう屋根材の塗膜も劣化しているはずですので、屋根材の塗装を同時にすることで足場代の節約にもなります。
再塗装(サビ止め含む):5万円〜
棟板金自体の耐用年数は、トタン製であれば15年程度、ガルバリウム鋼板製であれば20年程度です。棟板金のめくれや剥がれ、穴があいている状況であれば交換します。
また、棟板金自体の劣化がなくても、15〜20年程度経過しているようであれば下地の貫板がしている可能性があります。一度棟板金を外して点検するようにしましょう。
トタン製を使用していた場合、耐震性なども考慮して軽量で耐久性のあるガルバリウム鋼板への交換を検討してみるのもおすすめです。
貫板の交換:3,500〜10,000円/メートル
棟板金の交換:6,000〜12,000円/メートル
上記の各メンテナンス以外にも、足場代が別途15〜20万円程度かかります。修理費用は作業範囲や業者によって異なりますので、複数社から見積もりを取得して比較検討することをおすすめします。
屋根の修理費用は高額になりがちです。少しでも費用を抑えたいという理由でDIYでできないかと考えている方も多いかと思います。
しかし、棟板金の補修をDIYですることは絶対にしないでください。素人の方が行うと転落の危険があります。プロの職人は命綱や滑りにくい靴を履いていますが、それでも毎年のように転落事故が起こっています。
屋根の棟板金の補修はDIYでは行わず、必ず専門業者へ依頼するようにしてください。
ここでは、屋根の棟板金の修理を優良業者へ依頼するためのポイントについて解説します。ポイントは以下のとおりです。
棟板金の修理を依頼する場合、屋根修理の実績が豊富な業者へ依頼することをおすすめします。屋根修理ができる業者はハウスメーカーの下請け業者や工務店、リフォーム会社でも可能です。近年は塗装会社でも屋根修理を請け負っているところもあります。
しかし、屋根修理は雨漏りにつながる部分でもあり、専門的な知識や技術を要する難しい工事でもあります。屋根修理に精通していない業者の場合、大した点検もせずに劣化箇所を見逃していたり、いい加減な工事をされてしまったりするケースもあります。
もちろん、すべての業者がそうではありませんし、専門業者でもいい加減な会社もあります。ですが、屋根修理の実績が豊富な業者であれば、失敗のリスクを減らすことができます。
職人直営店は、下請けや孫請け業者へ依頼せずに、自分たちで受付から工事までを一貫して行う会社のことです。職人直営店は中間マージンが発生せずに、高額な費用を請求しません。
相場に合った適正価格で修理が可能です。地域密着型とうたう業者も同じく職人直営店として活動している業者が多いです。職人直営店または地域密着型と掲げている業者への依頼をおすすめします。
現地調査を短い時間で終わらせる業者は、低品質な工事をする可能性があります。棟板金を修理する際は、雨漏りの可能性を考慮し、屋根の表面だけでなく屋根裏や天井など雨漏りにつながる可能性のある箇所をすべて点検します。
隅々まで点検を行うと、1時間以上はかかるはずです。30分程度で終わらせる業者は要注意です。
屋根修理に火災保険が使える場合があります。しかし、使えるのは台風や豪雨などの自然災害による損害のみ適用されます。経年劣化では使えません。
また、適用になるのは保険会社の損害鑑定人が認定した場合や、免責金額を上回ったときのみです。このようなことも含めて火災保険について、よい点悪い点含めてしっかりと説明してくれる業者かどうかも重要です。
たいした説明もなく「火災保険が使えますよ」と言ってくる業者は、悪徳業者の可能性が高いので要注意です。
今回は、屋根に設置される棟板金について解説しました。棟板金の役割は、屋根の頂上から入り込む雨水を防ぎ、雨漏りから建物を守ることです。
また、注意すべき劣化状態としては、以下の症状が挙げられます。
上記のような症状が現れたら、早急に点検・補修する必要があります。放置してしまうと雨漏りにつながり、建物の耐久性の低下や人への健康被害に影響を及ぼす恐れがあります。
点検や補修を依頼する際は、雨漏り修理の実績が豊富な専門業者へ依頼することが大切です。加えて、地域密着型の業者や職人直営店と呼ばれる、中間マージンを取らず適正価格で修理できる業者を選ぶことも重要なポイントです。
優良な雨漏り修理専門業者を探すなら「屋根修理の匠」がおすすめです。屋根修理の匠は完全自社施工の職人直営店のみが掲載されている検索サイトです。
完全自社施工の業者は中間マージンが発生せずに、適正価格での工事が可能です。実績も豊富な職人が在籍している業者ですので、高品質な仕上がりも期待できます。
屋根の棟板金の補修や修理をお考えなら、ぜひ「屋根修理の匠」をご活用ください。
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