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三重県津市にて瓦屋根修理〈棟瓦の軽量化〉
更新日：
お客様のお悩みとご依頼のきっかけ、ご提案内容
三重県津市にお住まいのお客様から、屋根の重みを軽減したいとのご相談をいただきました。
築50年以上の建物で、12段の熨斗瓦を積んだ棟があり、見た目の重厚感はあるものの、重量が屋根全体に負担をかけていることを懸念されていました。特に近年の地震対策として、棟の軽量化を希望されており、耐震性を高める施工が必要と判断しました。
そこで、従来の熨斗瓦を撤去し、新たに「ハイロール」と「7寸丸」の瓦を使用することで、耐久性を保ちつつ軽量化を図る工事を行いました。
施工前
施工前の写真は残念ながら撮り忘れてしまいましたが、昔ながらの熨斗瓦を12段積んだ立派な棟でした。こうした伝統的な棟は風格があり、長年の風雨にも耐えてきましたが、その重量が屋根全体に負担をかけていることが問題でした。特に築年数が経過すると、瓦の重みで棟部分に歪みが生じたり、漆喰が劣化して瓦のズレや崩れが起こるリスクが高まります。また、今後の耐震性を考えた場合、できるだけ軽い棟へとリフォームすることで、屋根全体の安定性を向上させることができます。
施工中
まず、既存の棟の解体作業を行いました。12段に積まれた熨斗瓦を慎重に取り外し、内部の葺き土も撤去しました。長年の汚れや傷みがあるため、土台部分もしっかりと清掃し、新しい棟を施工するための準備を整えました。
次に、新しい棟の施工に入ります。今回は、従来の熨斗瓦よりも軽量な「ハイロール」と「7寸丸」の瓦を使用しました。ハイロールは、従来の棟瓦に比べて軽量かつ耐久性が高く、耐震性を向上させることができます。まる7寸丸の瓦を組み合わせることで、美観を損なうことなく、安定した棟の仕上がりを実現しました。
瓦を固定する際には、従来の葺き土ではなく、強度の高い南蛮漆喰を使用しました。南蛮漆喰は、従来の漆喰よりも耐久性があり、ひび割れしにくい特徴があります。さらに、しっかりと固定するためにステンレス製のビスを使用し、耐風性を強化しました。
最後に、棟全体の仕上げを行い、細部の点検を経て施工完了となりました。
施工後の様子
施工後は、棟の高さが抑えられ、全体的にスッキリとした印象になりました。これまでの12段の熨斗瓦に比べ、軽量化したことで屋根全体の負担が軽減されました。また、新しく使用した瓦と漆喰により、美観と耐久性が向上し、これから長く安心してお住まいいただける状態になりました。
担当者のコメント
今回の工事によって、棟部分の重量を軽減し、耐震性が向上しました。地震が発生した際、屋根が重いと揺れが増幅しやすく、瓦の崩落のリスクが高まりますが、軽量な棟にすることでそのリスクを大幅に軽減できます。特に築年数が経過している住宅では、定期的な点検と適切なメンテナンスが重要です。
棟部分の高さや重さが気になる場合や、瓦のズレ・漆喰の劣化などが見受けられる場合は、早めの点検・補修をおすすめします。今回のように、棟を軽量化することで、地震対策だけでなく、屋根全体の寿命を延ばすことにもつながります。屋根の状態に不安を感じている方は、ぜひ一度ご相談ください。
工事の概要
| 現場住所 | 三重県津市 |
|---|---|
| 施工内容 | 瓦屋根棟部分修理 |
| 施工期間 | 2週間 |
