家電量販店の屋根修理について(ビッグカメラ、ヤマダ電機、エディオン、ジョーシンなど)

家電量販店の屋根修理

近年、ビッグカメラ、ヤマダ電機、エディオン、ジョーシンなど大手家電量販店の屋根修理・屋根リフォーム参入が目立ちます。

実に家電量販店の約7割がリフォーム業界に参入しているようです。

その他には、コジマ、コーナン、ケーヨーデイツーなどが挙げられますね。

リフォームだけの売上トップはおなじみのエディオンです。なんと年間売上高は400億円を超えるようです。

このページでは家電量販店のリフォーム参入について解説します。

家電量販店が、屋根修理・屋根リフォーム業界に参入した理由とは?

家電量販店が屋根修理、屋根リフォーム業界に参入した理由は、結論から申しますと『販路拡大』のためです。

本業の家電販売が頭打ちとなり、今では当たり前のように家電量販店に医薬品や化粧品が並んでいますが、その一環です。

また日本政府がリフォーム市場を活性化させたい思惑も後押ししています。

現在屋根修理含む建築リフォーム市場は7兆円程度ですが、今後は10兆円を目標に日本政府が動いています。

この理由としては、少子高齢化に伴う空き家問題です。その空き家を有効活用し、住む人が増えると住宅に関する人々の費用が減少します(新築購入と比べて)。そうなれば、他のモノにお金がまわり、経済が活性化されるのです。

これまでの日本は中古住宅への住宅流通量が欧米諸国と比べて非常に低い(欧米は50%以上に対し、日本は14%程度。残りは新築住宅です)ため、その体制を日本政府は変えたいため、様々な助成金を出してリフォームを推進しているのです。

そのため大手家電量販店も続々とリフォーム業界に参入しているのです。

家電量販店はリフォーム価格勝負も可能?

とは言え、リフォーム市場はハウスメーカーを筆頭に、街のリフォーム屋さんなどライバルが多い業界です。

一番わかりやすい差別化のポイントは価格勝負ですが、家電量販店は価格勝負がしやすいのか?についてです。

キッチンやトイレなどの水廻りリフォームは家電量販店で元々取り扱いがありますので、家電メーカーから大量に仕入れて、大量販売をすることで大幅なコストカットが可能です。

こうなると、街のリフォーム屋さんに価格でも対抗が可能となり、かつ家電量販店が施工までしてくれると思うと安心ですよね。

とは言え実際に家電量販店の方が安い、ということも言えません。

何故ならメーカー側も、卸先はもちろん家電量販店だけではありません。

そのためいくら大量仕入れとは言え、そこまで価格に差をつけることは難しいです。

また家電量販店は大量の販売員の人件費、地代家賃、広告宣伝費など、他のリフォーム会社では到底掛からないようなコストが掛かっています。

また街のリフォーム屋さんや、大工さんなどの職人直営店は、メーカーから直接仕入れるのではなく、建材屋から仕入れます。

もちろん建材屋も大量仕入れです。こうなると、一概に家電量販店の方が安くなる、とは言えません。

そのような背景から、こればかりは実際に見積を取らないと何とも言えない勝負になります。

家電量販店の施工は家電量販店の社員ではない?

ここも大事なポイントの一つです。

家電量販店でリフォームを依頼すると、家電量販店の社員の職人が施工するのではなく、下請け業者が施工を行います。

家電量販店だから何となく安心、という側面はありますが、実際の構造は違います。

また保証についても、家電量販店によっては下請け業者が保証している場合も見受けられます。

大手の家電量販店が保証をつけていれば安心ですが、下請け業者が保証だと、その業者が倒産してしまうと保証ごとなくなりますのでご注意ください。

また下請け業者に丸投げの分、柔軟性のある対応などは工事対応が難しいことも挙げられます。

ただのお風呂の設置工事などは良いかと思いますが、トイレリフォームにおいて、一緒に壁紙がこれにして~、などのこだわりは他の業者と比較して割高になってしまいますのでご注意ください。

屋根修理を家電量販店に依頼するのはおすすめ?

結論、屋根修理を家電量販店に依頼するのはおすすめしません。

水廻りのリフォーム(キッチンやユニットバス)は大量仕入れが可能であり、元々家電の扱いを行っているお店のため、もしかすると家電量販店に依頼することが最も良い選択の場合もあるかと思います。

しかし屋根修理は、様々な角度から見ても家電量販店に依頼するメリットはないと言えます。

理由としては、まず屋根材は家電ではないので、家電量販店の店員さんは屋根の知識が机上の理論です。

雨漏りの発生要因などは非常に複雑で、経験がないと根本解決はできません。

そして屋根修理はしっかり現場調査をしないと適正な工事はできません。

また家電量販店に屋根修理を依頼すると、実際に施工をするのは下請け業者です。

そして下請け業者にはお客様から頂く半額程度の費用しか支払われません。(その分は、案件数をたくさん提供するからどんどん工事を進めてくれ、という家電量販店側からのメッセージでもあります)

もちろんこうなると下請け業者は多少の手抜き、荒い工事をせざるを得ません。

残り半分の費用は、家電量販店の店員さんの人件費、地代家賃などに消えていきます。

家の景観だけでなく、家を守る最も重要と言っても過言ではない屋根だからこそ、しっかりプロに現場を見てもらい、適正な工事をしてもらう必要があるのです。

そのような視点から、家電量販店に屋根修理を依頼するのはおすすめしません。

屋根修理とセットで依頼をするとオトクな外壁塗装は?

屋根修理の匠の職人さんたちも、よく屋根修理と一緒に外壁塗装工事も併せてご依頼頂いております。

どちらも家の外側の工事であり、足場が必要になるため一緒に依頼をすると足場代が一回で済むためお得になるのです。

そして家電量販店に行くと、最近本当に【外壁塗装】ののぼり旗をよく目にします。

外壁塗装工事は、15〜20年に一度必要なため、景気に左右されにくいリフォーム工事です。

そして建築関係の中では、外壁塗装業界は参入障壁も低いです。

必要な材料も塗料と、ローラー、刷毛くらいですので、若い職人さんも独立しやすい業界です。

そしてその分実は原価率も安いのです。元請けで請け負うと利益率は50%を超える場合も少なくありません。

つまり家電量販店も知名度を活かして、外壁塗装工事を元請けで取りに行くのです。

もちろん下請け業者のことはしっかり叩きにいきます。

外壁塗装は「3度塗り」を行うのが基本ですが、2度塗りでないと採算が合わないような金額で下請け業者に依頼することは珍しくありません。

上記のようなことが家電量販店の外壁塗装業界では起きておりますのでご注意ください。

もちろん屋根同様、家電量販店には塗装の知識は机上の理論でしかわからないのが実際のところです。

家電量販店に屋根修理を依頼するメリットは?

ここまで書かせて頂きましたが、家電量販店に屋根修理を依頼することがすべての面において駄目、と言いたいわけではありません。

もちろん下記のようなメリットはあります。

・家電量販店のポイントが貯まる。

家電量販店はリピートの獲得が非常に大切なため、他の小売店では考えられないようなポイント還元が行われていますよね。屋根修理は高額なため、ポイントがしっかり貯まる場合も多いです。そのポイントで大きい家電を一つくらい買えるかもしれませんね。

・気楽に行きやすい。

何かの買い物ついでや、家電量販店のリフォーム売り場であれば相談しやすいかもしれませんね。

確かに街のリフォーム屋さんや、屋根職人直営店は日中は現場に出ているため、そもそも日中お店に無人なことも多く、少し入りにくい場合も多いかと思います。

家電量販店はそのような変なストレスはかかりにくいかもしれません。

まとめ

ここまでお読み頂きありがとうございます。

家電量販店に屋根修理を依頼することはおすすめできませんが、ポイント還元などの良いこともあります。

また水廻りリフォームなどは家電量販店に依頼することは悪くないかもしれません。

知名度などの表面上だけを見て選ぶのではなく、しっかり内情や構造を知り、理解して屋根修理業者を選定すると間違いありません。

屋根修理の匠に登録している業者さんは、ブランド力は家電量販店と比べて落ちますが、完全自社職人施工であり、余計な中間マージン、広告費、高額な地代家賃も掛からないため、適正な工事がしっかりとできるためおすすめです。

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