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屋根リフォームと外壁リフォームは同時にすべき？費用・効果の面から解説
「そろそろ外壁の塗り替え時期だけど、屋根も傷んでいるような気がする…」
そんな悩みをお持ちではありませんか？
屋根と外壁は、どちらも住まいを雨風や紫外線から守る大切な部分です。実はこの2つのリフォーム、同時に行うことでコストを抑えられ、長期的なメリットも大きいことをご存じでしょうか？
この記事では、「屋根と外壁の同時リフォーム」をテーマに、メリット・デメリット、費用感、注意点などをわかりやすく解説します。後悔のないリフォームのために、ぜひ最後までご覧ください
Contents
屋根・外壁のリフォームはいつ行うべき？
屋根や外壁は、日々紫外線や風雨、気温差などにさらされることで徐々に劣化が進行していきます。しかし、普段は目に入りにくい部分も多いため、「まだ大丈夫」と思っていたら、実は劣化が深刻だった」というケースも少なくありません。
リフォームのベストなタイミングを逃さないためには、素材ごとの耐用年数やメンテナンス周期の目安を把握しておくことが重要です。
素材別のメンテナンス周期の目安
屋根材（スレート・金属）
約10〜20年で塗装やカバー工法、または葺き替えなどの対応が必要になります。スレート屋根の場合、表面の塗膜が劣化すると防水性が低下し、雨漏りや下地の腐食につながるリスクがあります。金属屋根も表面の塗膜が剥がれるとサビの発生原因となり、早期の塗装メンテナンスが求められます。
外壁材（モルタル・窯業系サイディング）
一般的には約10〜15年ごとの塗装が推奨されています。モルタルはひび割れが発生しやすく、早期に対処しないと雨水が浸入して内部を傷めることも。サイディングも塗膜が劣化すると反りや剥がれが起きやすくなるため、外観だけでなく防水性能の維持という意味でも定期的な塗装が必要です。
築10年が「点検の節目」
多くの住宅では、築10年を過ぎたあたりから外観に変化が見られ始めます。
たとえば…
- 屋根の色あせや苔・カビの発生
- 外壁のチョーキング（粉化現象）
- 目地（コーキング）の割れや剥がれ
- クラック（ひび割れ）や雨だれ跡
これらの劣化症状は、美観の問題だけでなく、雨漏りや構造劣化の前兆であることも多いため、放置せずに早めに対処することが大切です。
「リフォーム」というと大がかりなイメージを持たれがちですが、10年目に一度、屋根と外壁の状態をしっかりチェックするだけでも、将来的な修繕費用を大きく抑えることにつながります。
ホームインスペクション（住宅診断）も有効
より正確に劣化の有無を判断したい場合は、ホームインスペクション（住宅診断）を受けるのも一つの方法です。専門の住宅診断士が、目視や専用機器を使って屋根・外壁の状態を調べ、リフォームの必要性や時期について的確なアドバイスをしてくれます。
「リフォームが必要なのか判断がつかない」
「どこから劣化が始まっているのか知りたい」
「外観はきれいだけど本当に問題ないのか不安」
こういった方にとって、ホームインスペクションは安心して今後の計画を立てるための心強いツールになるでしょう。
屋根と外壁を同時にリフォームするメリット
屋根と外壁は、どちらも住宅の“顔”ともいえる重要な外装部分です。それぞれ個別にリフォームするケースもありますが、タイミングが合えば「同時施工」を選ぶことで、費用面・工期・デザイン性のあらゆる面でメリットがあります。
ここでは、屋根と外壁を同時にリフォームすることによって得られる3つの大きな利点を詳しく解説します。
足場代が1回で済む｜トータルコストの削減につながる
屋根・外壁のどちらの工事にも足場の設置が必要です。足場は高所作業を安全に行うための設備であり、設置・撤去にはそれぞれ費用がかかります。
一般的な足場代は15〜30万円程度。これを屋根と外壁で別々のタイミングで施工すると、それぞれの工事ごとに足場代が発生し、最終的なリフォーム費用が大幅に膨らんでしまう可能性があります。
しかし、屋根と外壁を同時にリフォームすれば、足場代は1回で済むため、少なくとも15万円以上のコスト削減が見込めるでしょう。
足場代の節約は、リフォーム費用を効率的に抑えるための有効な手段です。
工期が短縮される｜生活への影響を最小限に
屋根・外壁を別々にリフォームすると、それぞれに作業日数が発生し、トータルの工期は2〜3週間以上になることもあります。その間、騒音・塗料のニオイ・出入りする職人など、生活への影響が避けられません。
一方で、同時施工にすれば、足場設置や養生などの工程を1度で済ませられるため、全体の工期を1〜2週間程度に抑えられるケースがほとんどです。
また、何度も職人が出入りすることで近隣住民に気を使う場面も増えますが、同時施工であれば1回で済むため、周囲への配慮の手間も軽減できます。
外観の統一感が出る｜デザイン面での満足度が高い
屋根だけ、または外壁だけを部分的にリフォームすると、新旧の色味や質感の違いが目立ってしまうことがあります。
特に日差しや雨にさらされやすい屋根・外壁は、経年劣化による色あせや質感の変化が避けられません。
そのため、後からもう一方をリフォームすると、「前回の工事と色が合わない」「外観のバランスが悪くなった」と後悔するケースも少なくないのです。
屋根と外壁を同時にリフォームすれば、色や素材、デザインの調和が取りやすくなり、住宅全体の見た目に統一感が出ます。
・屋根の色に合わせた外壁カラーの提案
・モダン・ナチュラル・和風などの外観テイストに合わせたコーディネート
・塗料の光沢や質感までトータルで調整
こうした全体最適なデザイン提案が可能になるため、見た目の満足度も格段にアップするのです。
同時リフォームのデメリットと注意点
屋根と外壁の同時リフォームには多くのメリットがありますが、「すべての人にとってベストな選択」とは限りません。 進め方を誤ると、かえって負担が大きくなるケースもあります。
ここでは、事前に知っておくべき同時リフォームの主なデメリットと注意点について詳しく解説します。
一度の支出が大きくなる｜予算計画が重要
屋根と外壁のリフォームは、それぞれが数十万円から数百万円単位の工事になります。これを同時に行うことで、合計の施工費用が一度に発生するため、家計に与えるインパクトも大きくなります。
例えば、
屋根塗装：40万〜70万円前後（屋根材や面積によって変動）
外壁塗装：80万〜120万円前後
といった金額が同時にかかることもあります。
このような高額出費に備えるためには、事前の資金計画が不可欠です。
対策ポイント
・住宅ローンのリフォーム枠を活用する
・リフォーム専用ローンを利用する
・自治体の助成金・補助金制度を調べて活用する
一時的な出費を軽減し、計画的にリフォームを進めるためにも、資金調達方法について早めに相談しておくことが大切です。
工事内容の確認が複雑になりやすい｜業者との連携が鍵
屋根と外壁を同時に施工する場合、使用する材料や工法、関わる職人の数も増えるため、工事内容の確認事項が多くなり、打ち合わせの手間が増える可能性があります。
たとえば、
・屋根材の種類やカラー選定
・外壁塗料のグレードや耐用年数
・工事の順番やスケジュールの調整
など、考えるべき項目が非常に多くなります。
特に、屋根と外壁を別々の業者に依頼してしまうと、連携ミスや責任の所在があいまいになるリスクもあるため注意が必要です。
対策ポイント
・屋根・外壁ともに対応できる一括施工業者を選ぶ
・施工内容や保証範囲を事前に書面で確認する
・工事中の進捗をこまめに報告してくれる業者を選ぶ
こうした対応により、確認漏れやトラブルを防ぎ、安心してリフォームを進めることができます。
同時リフォームの費用相場と内訳
屋根と外壁を同時にリフォームする場合、気になるのがその費用総額と内訳です。
リフォームにかかる金額は、使用する材料や建物の構造、劣化の進行具合などによって変わりますが、ここでは30坪〜40坪程度の一般的な住宅を例に、概算費用をご紹介します。
屋根リフォームの費用相場（カバー工法の場合）
屋根のカバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材をかぶせる施工方法です。廃材処理の費用を抑えられ、工期も短いことから、リフォーム時に人気の高い工法です。
| 屋根の種類 | 価格相場（30〜40坪） | 特徴 |
|---|---|---|
| スレート屋根のカバー工法 | 約80万〜120万円 | 比較的安価に施工できる。断熱性・遮音性はやや低め。 |
| 金属屋根への葺き替え（ガルバリウム鋼板等） | 約120万〜200万円 | 軽量・高耐久で災害に強い。デザイン性にも優れる。 |
※劣化が進行していてカバー工法ができない場合は、既存屋根の撤去と葺き替えになるため、＋30〜50万円ほど高くなることがあります。
外壁塗装の費用相場
外壁塗装の価格は、使用する塗料の種類によって大きく変わります。塗料のグレードが高いほど、耐用年数が長く、メンテナンスコストも抑えられる傾向があります。
| 塗料の種類 | 価格相場（30〜40坪） | 特徴 |
|---|---|---|
| シリコン塗料 | 約80万〜120万円 | コストと性能のバランスが良く、一般住宅に人気。 |
| フッ素・ラジカル制御型塗料 | 約100万〜150万円 | 紫外線や雨風に強く、耐用年数が長い（約15〜20年）。 |
※外壁の面積・形状・劣化状態により、費用は上下します。
足場費用（共通）
屋根や外壁の工事には、安全性と作業効率を確保するため、足場の設置が不可欠です。
・足場費用の目安：約15万〜30万円
・足場設置・解体の人件費、材料費、運搬費などを含む
足場代は建物の形状や階数、高さによって変動しますが、屋根と外壁を別々に施工した場合はこの足場代が2回分かかってしまうことになります。
そのため、同時に施工することで15〜30万円のコスト削減が可能になるのは大きなメリットです。
【比較】同時リフォーム vs 別々に施工した場合の費用差
| 施工パターン | 想定費用（合計） | 備考 |
|---|---|---|
| 屋根＋外壁を同時に施工 | 約200万〜350万円 | 足場代は1回分 |
| 屋根と外壁を別々に施工 | 約215万〜380万円 | 足場代が2回分（＋15〜30万円） |
費用を抑えたいなら「同時リフォーム」が断然お得
単にコスト面のメリットだけでなく、工事の回数が減ることでストレスや生活への影響も最小限に抑えられます。
家族の生活スタイルや築年数、今後の住まい方を考えたうえで、ベストなタイミングでの同時リフォームを検討することが重要です。
同時リフォームが向いているケースとは？
築10年以上が経過している住宅
築10年を過ぎると、屋根・外壁のどちらも紫外線や雨風による劣化が進行していることが多くなります。見た目に問題がなくても、素材の内部で劣化が進んでいる場合もあるため、早めの点検と同時施工を検討しましょう。
外観を一新したい住宅
「外観をガラッと変えたい」「モダンなデザインに統一したい」など、見た目にこだわる方にとっても、屋根と外壁を同時に整えることで一貫したデザインに仕上げられます。
雨漏りや外壁クラックなどの複合劣化がある住宅
雨漏りや外壁のひび割れが同時に発生している住宅では、屋根・外壁ともに劣化が深刻な可能性が高く、別々に直しても根本解決にならない場合もあります。このようなケースでは、まとめて対応したほうがトータルコストを抑えつつ、建物の保護性能も高められます。
よくある質問（Q&A）
Q1. 外壁塗装だけやっても大丈夫？
A. 外壁塗装のみでも短期的には問題ありませんが、屋根の劣化が進んでいた場合、近い将来また足場が必要になることがあります。コストや手間を抑える意味でも、できれば屋根の点検・補修も同時に行うのが望ましいです。
Q2. 屋根と外壁で塗料を変えるのはアリ？
A. もちろん可能です。屋根には遮熱性の高い塗料、外壁には高耐候性の塗料など、用途や方角に応じて塗料を最適化することで、より効果的な施工ができます。ただし、色のバランスや耐用年数のズレに注意しましょう。
Q3. 同時に行うと工期はどれくらい？
A. 一般的には2〜3週間程度が目安です。別々に行うよりもトータルの工期は短く済みますが、天候などにより前後する可能性もあるため、事前にスケジュール調整が必要です。
屋根・外壁リフォームは信頼できる業者選びがカギ！
屋根と外壁の同時リフォームを成功させるには、技術力と提案力のある業者選びが何より重要です。
・施工実績が豊富
・点検・診断を丁寧に行ってくれる
・屋根・外壁両方に対応可能
・保証やアフターサービスが充実している
こうした条件を満たす業者であれば、見積もり時から施工後のサポートまで安心して任せることができます。
まとめ
屋根と外壁の同時リフォームには、「足場費用の節約」「工期短縮」「外観の統一感」など様々なメリットがあります。初期費用は少し高く感じられるかもしれませんが、長い目で見るとコスト削減につながり、お家の耐久性アップや美しさを保てるというメリットがあるんです。
同時リフォームが向いているかどうかは、お住まいの状態や予算によって変わってきます。まずは専門家による屋根・外壁の点検を受けて、現在の状況をしっかり確認することが大切です。
屋根と外壁のリフォームを一緒に検討されている方は、実績豊富な「屋根修理の匠」にご相談いただければと思います。無料で現地調査・お見積りをさせていただき、屋根・外壁の総合診断も行っております。お客様のご予算やライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案いたします。大切なお住まいを守るために、お気軽にお問い合わせくださいませ。
