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このページでは役物とは何か?また役物の役割を解説します。
屋根の役物とは、屋根材本体以外の箇所の総称です。
屋根の最も大きな役割は防水機能です。
その防水機能は屋根材本体と役物によって構築されているのです。
役物には多くの種類があります。下記にて瓦屋根の場合と金属屋根の場合に分けて解説します。
鬼瓦は沖縄のシーサーが最もイメージしやすいかと思います。
鬼瓦は大棟、隅棟など端の方に設置される役物です。
棟の上に鬼瓦を取り付けた場合は雨仕舞い(雨水を侵入させない)の機能面があります。
また、魔除けとしても使われています。屋根の棟の端は災害の回避や家内安全などを祈る神聖な箇所として崇められていました。
そこに鬼瓦があることで厄払いをするのです。そのため怖い鬼の顔をしていることが多いのです。
雲やシャチなどの装飾のものもありますが、それらも総称して鬼瓦と呼ばれる役物です。
また斜めになっている箇所に設置されている鬼瓦は、のし瓦や丸瓦が崩れないように堤防としての機能を果たしている場合もあります。
様々な箇所で使用されている特徴があるのも鬼瓦の特徴の一つです。
軒瓦は屋根の軒先にある役物です。
外観に影響を与えやすく、瓦屋根の荘厳さをより強く示してくれます。
一般的には〇の形をしているものが多いですが、中には家紋が入っていることや、真っ直ぐな軒瓦があります。
下記は軒瓦の種類の一部です。
・万十軒
最もポピュラーな軒瓦であり、先端は〇の模様をしています。
・京花軒、花剣軒
万十軒をベースに、柄模様が入っている軒瓦です。
・一文字軒
全ての瓦屋根の中で最も単価が高い瓦屋根材の役物です。
一文字軒は軒先が一直線の見た目になり、瓦屋根一枚一枚を削って隙間をない仕上がりになります。
(引用画像:藤川ルーフ工業様)
機能面では、雨水を雨樋に流す役割を果たしています。
そのため軒瓦は中央部分が凹んでおり(垂れ)、そこに水が流れることで、雨水が流れる仕組みになっています。
袖瓦は屋根の破風部分に使用される役物です。別名ケラバ瓦、妻瓦とも呼ばれています。
(引用画像)RooF・鎌田様
袖瓦は切妻屋根の破風(ケラバ)部分に施され、雨水の排出のために垂れがついています。
垂れた部分は袖垂れと呼ばれ、この寸法が大きいものを大袖、小さいものを小袖と言います。
また屋根を正面から見た際に、右側にあるものを右袖、左側にあるものを左袖と言います。
また袖瓦の種類は多岐に渡ります。
・平袖
・紐袖
・中付袖
・見せ掛け袖
・中付袖瓦
・丸覆袖瓦
・車袖瓦
・深切り袖瓦
それぞれ特色があり、用途によって使い分けます。
雪止め瓦は言葉の通り、雪の落雪を防止する役割を果たす役物です。
落雪スピードを緩める役割も果たします。
雪の降る地域におすすめの屋根修理の記事はこちらです↓
棟瓦は、棟部分の瓦屋根であり、家の最も高い位置に設置することが多いです。
棟瓦は雨水を最も受ける箇所ですので、丸みを作ることで綺麗に雨水を排水させます。
ただ、台風などの際にも最も影響を受けるため、ズレ、破損なども多い箇所です。
のし瓦は棟瓦の下に積み重なっている部分を指します。
棟部分は雨水がよく当たるため、棟瓦の下にのし瓦を設置することで雨漏りを防止しています。排水のために形状は湾曲しています。
逆に言えば、のし瓦に不具合があれば雨漏りが起きやすいです。
具体的には、のし瓦のつなぎ目のズレ、のし瓦の漆喰の剥がれや劣化により雨漏りが生じます。
またのし瓦は積めば積むほど雨漏り対策が講じられ、見た目もそれだけ棟瓦が高くなるため、意匠性を重視した家は何段にも重なるのし瓦が積まれています。
金属の役物は下記の屋根材の箇所を指します。
軒先水切りとは、主に屋根の浸水防止と、風の煽り防止です。
軒先水切りは樋に排水を行います。また台風な時は、屋根材本体の飛散を防ぐ役割を果たします。
(引用画像)株式会社エーストラスト 様
棟包みは、棟部分を覆う金属部分の役物です。
棟包みの下層には、貫板と呼ばれる木材や、樹脂製のエコランバー、ガルバリウム鋼板などが取り付けられており、それらを保護する役割を果たします。
破風は屋根の妻側の端の部分を指します。
破風は重要な役目を果たしています。
まずは雨水の侵入の防止です。屋根材本体は上からの雨には強いですが、横殴りの雨には弱いです。破風はそのような雨漏りを防ぎます。
また防火性もあります。火災が発生した場合、破風により火の広がりを遅くすることができます。
また雨樋の設置にも破風が使われます。
昔は装飾された破風も多かったですが、近年はシンプルな破風が主流です。
破風からその先まで出ている箇所をケラバと言います。
ケラバは破風より出ているため、雨水はもちろん、太陽の日光や紫外線からも外壁自体を守ることに繋がります。
雨押さえは、二階建て以上の建物の場合に、一階の屋根と外壁の接合する箇所に取り付ける役物です。
雨押さえも、横殴り、外壁を伝う雨水を室内に入る侵入を防止します。
捨て板は、仕上げ材の一つです。各役物のつなぎ目などに使用され、雨水の侵入などを防ぐ役割を果たします。
(引用画像)雨漏り110番飯田店 様
特に端部分などの複雑になっている箇所には多く見受けられ、捨て板の表面を雨水が流れていくような仕組みで取り付けます。
谷は谷板金や谷樋と呼ばれることも多いです。屋根の形状により、屋根と屋根の間部分にある箇所であり、両側の屋根から雨水が排出される箇所です。
そのため大雨時などには大量の雨水が谷部分に集水され、雨漏りが最も起きやすい箇所でもあります。
谷部分から雨漏りが起きるパターンとしては、下記三つが挙げられます。
①谷板金が錆びてしまい、穴が空く。
②谷板金自体の接合部にズレが起き、その隙間から雨水が浸入する。
③谷部分にゴミが入り、排水が詰まることにより徐々に雨水が浸透する。
①と②を防止するためには、定期的なメンテナンスが必要です。
③に関してはいつでも起こりうることですので、知識としてそういうことが起こりうることを知っておく必要があります。
※屋根の上に上るのは大変危険ですので、必ず業者を呼びましょう。
換気用役物は、換気フードや棟換気のことを指します。
換気フードは屋根裏部分などの湿気が溜まりやすい箇所に設置されています。
棟換気は、言葉の通り屋根の棟部分に取り付けるもので、棟包みに通気性のある形状をした役物です。
棟換気は非常に良い役割を果たしますが、雨漏りしやすい特徴もあるため、腕が確かな屋根職人さんに依頼することが大切です。
また換気棟には様々なバリエーションもあるため、近年屋根工事を行う方は取り入れる方が増加しています。
唐草は屋根の軒先やケラバに取り付ける板金の役物です。
水切りの機能があり、金属屋根の葺き替えやカバー工法には必ず使用されます。
余談ですが、唐草と呼ばれる理由は、「昔の屋根の唐草部分には、唐草模様をつける習慣があった」ためです。
時代によって役物の名称や習慣は変わるものですね。
屋根は屋根材本体だけでは成立しません。
各所の役物が役割を果たし、全てが結合し合って、初めて屋根の機能が最大限発揮されます。
各役物の役割を知り、本当に必要な箇所の屋根工事を依頼することが大切です。
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