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棟瓦の積み直しとは?修理が必要な症状もご紹介

棟瓦の積み直し

棟瓦の積み直しは、陶器瓦などを採用している屋根を安全に維持する上で大切なメンテナンスの一つです。このように言われても、あまりピンと来ない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、屋根において棟瓦の積み直しを必要とする3つの要因や、工事の流れなどを解説していきます。棟瓦のメンテナンス方法をしっかりと理解して、自然災害に怯えることのない生活を手に入れましょう。

棟瓦の積み直しとは

屋根における「棟瓦の積み直し」とは、どのような工事なのでしょうか。ここでは、棟瓦の枠割や棟包みの積み直しについて解説していきます。

棟瓦の枠割

棟瓦とは、勾配屋根の頂点にあたる「棟(棟包み)」と呼ばれる箇所にある瓦のことを言います。

棟瓦は勾配屋根の意匠性を高めるだけでなく、棟(棟包み)から雨水が浸入することを防ぐ役割があります。

棟瓦の積み直しとは

「棟瓦の積み直し」とは、地震や台風、経年劣化によって破損やズレが生じた棟包みを一旦取り外し、改めて積み直す工事のことを言います。

長期間にわたって棟瓦を積み直さないと、棟瓦に歪みが生じたり最悪棟瓦が崩れてしまったりする恐れがあります。たとえば以下のような場合には、棟瓦の積み直しを計画する必要があります。

・地震による被害
・台風など強風による被害
・経年劣化(10年以上の経過)

これらの中で、経年劣化は普段の生活でなかなか気がつきにくいものです。日頃から定期的に屋根の点検を実施し、適切な時期に棟瓦の積み直しを計画していきましょう。

棟瓦における劣化の症状

適切な時期に棟瓦の積み直しを計画するには、棟瓦における劣化の症状を事前に把握しておくことが大切です。ここでは、棟瓦における以下4つの劣化症状について解説していきます。

・漆喰の劣化
・棟瓦の歪み
・棟瓦の割れ
・銅線の劣化

それぞれくわしく解説していきます。

【症状1】漆喰の劣化

屋根の「漆喰(しっくい)」とは、棟瓦と屋根材の隙間を埋める材料のことを言います。棟瓦と屋根材の隙間に漆喰を塗り込むことで、棟瓦の下地を保護する枠割を担っています。

陶器瓦の耐用年数が50〜60年と長寿命である一方、消石灰を主成分とした漆喰の耐用年数は、20年前後が目安となっています。漆喰の劣化症状は、以下のとおりです。

・変色
・表面が朽ちる
・表面の剥離
・コケの発生

漆喰にこのような症状が見られる場合には、メンテナンス時期を迎えているため棟瓦の積み直しを計画しましょう。

【症状2】棟瓦の歪み

棟瓦に歪みが生じた場合には、棟瓦の積み直しを必要とします。また、棟瓦の歪みは以下のようなケースで多く見られます。

・地震などの揺れ
・台風などの強風
・漆喰の経年劣化

なお、棟瓦は直線的に歪むだけでなく波状に歪む場合もあるため、業者による屋根点検の際にはその点にも注意を払いましょう。

【症状3】棟瓦の割れ

棟瓦にひび割れなどが見られる場合にも、早急に棟瓦を積み直す必要があります。

棟瓦は瓦自体の強度が高く、そう簡単に割れることはありませんが、台風など強風が吹いた際に飛来物が当たって棟瓦が割れてしまうケースがあります。棟瓦の歪みと同様に、台風後には屋根点検を業者に依頼し、棟瓦の割れがないかを確認しましょう。

【症状4】銅線の劣化

棟瓦を固定している銅線に劣化が見られる場合にも、棟瓦の積み直しを検討しましょう。

棟瓦に歪みが見られる際には、同時に棟瓦の銅線にも劣化が想定されます。銅線が切れたり緩んだりしてしまうと棟瓦にズレが生じてしまうため、定期的な銅線の交換を頭に入れておきましょう。

棟瓦の積み直し以外の修理方法とコストの考え方

棟瓦の積み直し以外にも、棟瓦を修理する方法はあります。

たとえば、20年前後が経過して漆喰に劣化の症状が見られた場合には、漆喰を塗り直すといった修理の方法があります。このほかに棟瓦のズレを部分的に修理することもできますが、これらの修理には作業の安全を図るため仮設足場の設置が必要になります。

仮設足場に高額な費用を支払って部分的に棟瓦を修理するのなら、いっそのこと棟瓦を積み直した方が長期的にかかるコストは削減できます。このように棟瓦の修理では、長期的な視野を持った計画が必要不可欠になります。

棟瓦の積み直しを必要とする3つの要因

棟瓦の積み直しは、どのような場面で検討する必要があるのでしょうか。ここでは、棟瓦の積み直しを必要とする要因について解説していきます。

棟瓦の積み直しを必要とする要因は、以下の3つです。

・地震被害
・台風被害
・漆喰や銅線などの経年劣化

それでは、ひとつずつ解説していきます。

【要因1】地震被害

地震などの揺れによる被害があった場合には、棟瓦を積み直すことが必要になります。

地震などの揺れは、地上からの高度が高いほど大きくなるため、戸建て住宅で最も高い位置にある屋根の棟瓦にかかる負荷は非常に大きなものとなります。そのため地震によって棟瓦全体に歪みが生じたり、崩れ落ちたりすることが考えられます。

【要因2】台風被害

地震だけでなく台風などの強風被害があった場合にも、棟瓦を積み直すことが必要です。

強風によって生じる棟瓦のズレや飛散の心配にとどまらず、強風によって飛来物が棟瓦に当たった衝撃で棟瓦にひび割れなどが生じる可能性も十分に考えられるでしょう。

【要因3】漆喰や銅線などの経年劣化

漆喰や銅線に経年劣化が見られる場合には、棟瓦に割れやズレなどの症状が見られなかったとしても積み直しを検討しましょう。

漆喰であれば変色や表面の剥離、一方銅線であれば緩みや切れなどが劣化の症状として挙げられます。特に、台風など自然災害の後はこのような劣化の症状が表面化しやすいため、専門業者による屋根点検を細部にわたって実施することが求められます。

棟瓦の積み直しにおける施工の流れ

棟瓦の積み直しは、どのような流れで施工されるのでしょうか。ここでは、棟瓦の積み直しにおける施工の流れについて解説していきます。

棟瓦の積み直しは、以下の流れで施工します。

・既存棟瓦・土の撤去
・シルガード(南蛮漆喰)の盛り込み
・棟瓦の積み直し

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

【1】既存棟瓦・土の撤去

棟瓦の積み直しは、既存の棟瓦を一時的に撤去することから始まります。

次に、棟瓦を撤去した部分に露出した土をすべて撤去します。なお、取り外した棟瓦は再利用するため、安全な場所にまとめて保管しておきましょう。

【2】シルガード(南蛮漆喰)の盛り込み

ここからは、棟瓦の積み直し作業に移ります。

従来はここで新規の盛り土を盛り込んでいましたが、近年では盛り土の代わりに「シルガード(黒色の南蛮漆喰)」を使用するケースが多くなっています。

シルガード(南蛮漆喰)は、従来の漆喰に油脂や粘土、さらに土を混ぜて生成したもので、盛り土に比べて耐久性や防水性が高く棟瓦の土台として適しているため、棟瓦の積み直しにおいて多く採用されています。

【3】棟瓦の積み直し

シルガードの盛り込みが完了したら、一時的に撤去した棟瓦を再度積み直していきます。

棟瓦の積み直しにおいては、瓦がズレないように細心の注意を払う必要があります。棟瓦にズレが生じてしまうと雨漏りの原因になってしまうため、必要に応じて漆喰による補強も検討しましょう。

問題なく棟瓦を積み直せたことを確認できたら、最後に銅線で固定して積み直し完了です。

棟瓦の積み直し事例2つ

ここでは「屋根修理の匠」で紹介できる業者が施工した棟瓦の積み直し事例を3つほど紹介していきます。

【事例1】漆喰の劣化による雨漏り〈大阪府:松原市〉

以前、棟瓦に手を入れた業者の不手際が原因となり、雨漏りを誘発していました。

一見、問題ないように見えた棟瓦も、漆喰を崩してみると中から古く劣化した漆喰が次々と顔を見せました。既存の漆喰を崩した後、すべての漆喰を入れ替えることで雨漏りを食い止めました。

棟瓦と屋根材の隙間を塞いでいた漆喰の劣化は、屋根内部へ雨水が浸入することを意味します。雨水の浸入により建物内部の腐食が進行し、いずれ雨漏りが発生する恐れがあるため、屋根の修理は十分な知識と経験を持った信頼のできる業者に依頼するようにしましょう。

【事例2】台風被害による棟瓦の補修〈大阪府:大阪市〉

大型の台風で一部の棟瓦が飛散し、予算の都合で積み直しではなくシルガード(南蛮漆喰)で棟瓦を補修しました。

シルガード(南蛮漆喰)は、防水性が高く「葺き土(棟瓦の土台に使用される土)」の代用になるため、棟瓦の補修において非常に汎用性の高い素材です。

しかし、台風などで屋根に大きな被害を受けた場合には、屋根修理の専門業者に詳細にわたる屋根点検を依頼した上で、点検結果に基づいて適切な屋根のメンテナンスを検討するのも大切です。

火災保険が適用になるケースも

台風などの自然災害で棟瓦の積み直しを必要とする場合には、加入している火災保険が適用になるケースがあります。

棟瓦への被害が想定される自然災害には、以下のようなものがあります。

・台風
・暴風雨
・竜巻
・地震
・大雪

このほかにも自然災害で被害にあった場合には、すぐに屋根修理の専門業者に連絡し、屋根の被害状況を確認してもらいましょう。この際、同時に加入している保険会社にも連絡することも忘れてはいけません。

火災保険が適用になれば、保険金により棟瓦の積み直しにかかる費用を削減できるため、自己負担を軽くすることができます。

なお、加入している保険会社や火災保険によって補償の項目は異なってきます。火災保険の適用になったからといって、自然災害で被害を受けた棟瓦を積み直す工事費用が全額補償されるとは限らないため、その点は誤解のないように注意しましょう。

【まとめ】屋根点検からメンテナンスまでまとめて業者に依頼しよう

今回は、棟瓦の積み直しを必要とする3つの要因や工事の流れなどを解説しました。

「棟瓦の積み直し」とは、地震や台風、経年劣化によって破損やズレが生じた棟包みを一旦取り外し、改めて積み直す屋根におけるメンテナンスのことを言います。

棟瓦の積み直しは、棟瓦そのものだけではなく漆喰や銅線といった棟瓦周辺にある材料の経年劣化に合わせて計画することが大切。工事の費用負担を抑える目的で部分的に棟瓦を修理してしまうと、長期的にかかるコストが高くなる可能性もあります。

また台風や地震といった自然災害の際には、棟瓦が被害に遭う可能性が高く、屋根修理の専門業者による屋根の点検が欠かせません。

このような屋根点検や棟瓦のメンテナンスは、「屋根修理の匠」にお任せください。「屋根修理の匠」では、全国各地の優良な屋根修理の専門業者を紹介できます。また、自然災害による火災保険の手続きなども経験豊富な業者がスムーズに行うので安心です。安心できる屋根修理の専門業者を探すなら、ぜひ「屋根修理の匠」をのぞいてみてください。

職人ご紹介の流れ

気になる職人さんがいれば、直接ご連絡いただくか、フォームから「ご希望の屋根修理業者」をご記入の上お問い合わせください。

01

お問い合わせ

電話やLINE、メールからお気軽にお問い合わせください。

02

職人から折り返し

お伝えいただいた内容から、お住まいの地域の職人をご紹介します。

03

現地調査

職人が現地にお伺いして現地調査を行います。

04

見積り提出

調査の結果をもとに、無料お見積りと工事のプランを提出します。

05

着工

お見積りや工事にご納得いただければ屋根工事に着工します。

屋根修理に関するよくあるご質問

台風や強風など自然災害による屋根の破損の補修には、ご加入の火災保険が適用される場合があります。
劣化が原因の雨漏りなど、原因が自然災害ではなく経年劣化である場合は適用されないためご注意ください。適応されるかどうかはご加入の保険会社にご相談ください。

参考記事:屋根修理に火災保険が使えるの?条件や申請方法などを徹底解説

簡単な補修なら数万円程度で済む場合もありますが、屋根カバー工法や葺き替えなど大規模な工事になると100万円以上かかることもあります。屋根材や劣化状況によって費用が大きく変わるため、まずは現地調査で確認することが大切です。

雨漏りが発生している場合は、すでにルーフィングシートなどの屋根の防水機能が劣化している可能性があります。そうなると野地板にも腐食が起こっている可能性も高くなり、葺き替えなど大がかりな工事が必要なことも。
そうなる前の、劣化症状に気付かれた早めの段階で点検や修理をご依頼いただくことが、家の劣化を防ぐことや費用を抑えることにつながります。早めの点検がおすすめです。

もちろん対応可能です。
『屋根修理の匠』には、今すぐ修理工事の必要が無いにも関わらず、修理の必要性を強調したり不安を煽ったりするような悪質な業者は登録されていませんので、ご安心の上お気軽にお問い合わせください。

屋根修理については、それがたとえ瓦数枚の差し替えのような小工事であっても、プロに任せるのが得策です。高所作業になるので、大きな事故や怪我のリスクがあります。
専門家ではない方が作業をすることで、かえって被害が悪化するケースもあります。
素人作業によって屋根上の水の流れが変わり、適切に水を地上に排水できなくなり雨漏りが起こった、という事例もあります。

参考記事:屋根修理って自分でDIYできるの?メリット・デメリット、注意点などを紹介

屋根の状態や立地などによって多少前後しますが、平均的な戸建て住宅(35坪程度)であれば、
・葺き替え工事なら1週間〜10日程度
・カバー工法なら5〜7日程度
が平均的な工事日数です。

突然やってきた業者に「屋根が浮いている」「今すぐ修理しないと危険」と不安を煽られた場合、その場で契約しないようにしてください。まずは写真などで状態を確認することや、別の業者にも点検を依頼するなど、落ち着いて判断することが大切です。
屋根修理は業者によって提案内容や費用が異なることもあるため、複数の業者に相談することで状況を比較しやすくなります。
まずはお近くの屋根の専門業者に現地調査を依頼して屋根の状態がどうなっているのか、工事が必要なのか、事実を確認することをおすすめします。

参考記事:屋根修理の悪質訪問販売が急増中!被害を防ぐためのチェックリストと対処法

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