屋根修理って自分でDIYできるの?メリット・デメリット、注意点などを紹介

屋根修理のDIY

「DIYで屋根の修理費用を抑えたい」「ちょっとした作業なら自分でも修理できる」と考えている方はいませんか?屋根の修理を業者に依頼すると、場合によっては高額な費用を必要とするため、可能なかぎりDIYで修理できたら良いですよね。

 

しかし、屋根修理をDIYですることは危険を伴う上、屋根材の傷みをより進行させてしまう要因になるのでおすすめできません。とはいえ、どういった作業ならDIYで修理できるのかどうかも気になる方は多いでしょう。

 

そこで今回は、屋根をDIYで修理できる範囲やDIYのメリット・デメリット、注意点を解説していきます。また、DIYで修理することが難しい場合の「信頼できる業者の選び方」も合わせて紹介するので、ぜひ参考にしてください。

DIYによる屋根修理は可能な範囲がかぎられる

DIYによる屋根修理は、可能な範囲がかぎられます。その理由は、DIYだと根本的な改善には至らないケースが多いうえ、高所作業による危険性を伴うからです。したがって、DIYによる屋根修理は難しい場合がほとんどであるといえるでしょう。

 

仮に、一部の剥がれた屋根材をDIYで修理したとします。ここで注意しておきたいのは、屋根の下地材が広い範囲で腐食しているケースです。もし下地材が腐食している場合は、屋根材を修理しても根本的な改善には至っていないことになります。要するに、下地材が腐食していると、他の箇所からも雨漏りするリスクが残るわけです。

 

一方、DIYでの修理は他の箇所を傷めてしまうリスクや、高所作業による落下リスクも生じます。また、火災保険の利用や業者に依頼した時の保証にも悪影響を及ぼすため、DIYによる修理は基本的におすすめできません。

屋根修理が必要な状態とは?屋根材ごとに紹介

屋根の劣化状態は、各屋根材の種類によって異なります。ここでは、修理が必要な状態を屋根材ごとに紹介するので、ご自身の家で使用している屋根材は修理が必要であるかどうかをあらかじめ把握しておきましょう。

瓦屋根

瓦屋根は、30〜100年という長い耐用年数を誇る屋根材で、なかでも「日本3大瓦」とよばれる産地特有の瓦は、耐久性や耐寒性に優れています。

 

瓦屋根の修理が必要な状態は、次のとおりです。

 

  • 瓦にひびが入っている
  • 瓦が割れている
  • 漆喰が崩れている
  • 瓦が落下している
  • 色褪せている(セメント瓦の場合)

 

特に、台風による飛来物が瓦に当たり、屋根材が破損するケースが相次いでいます。また、経年劣化により漆喰が崩れることで、棟板金が浮いたりズレたりすることも。一方、セメント瓦にかぎり経年劣化による色褪せが見受けられます。

スレート

スレートは、粘板岩を薄く板状に加工した屋根材で、コロニアルやカラーベストとも呼ばれています。スレートは軽量で耐震性が高いほか、価格が安いという特徴があるため、多くの住宅で普及しています。

 

スレートの修理が必要な状態は、以下のとおりです。

 

  • スレートが割れたり欠けたりしている
  • スレートにひびが入っている
  • スレートが反っている
  • 色褪せている

 

スレートは薄く加工して作られた軽量設計なので、他の屋根材と比較して割れやすかったり、変形しやすかったりする特徴を持っています。また、屋根材自体に防水性はなく、塗装が剥がれると経年劣化による色褪せが生じます。

トタン

トタンは、薄い鉄板に亜鉛メッキを施した屋根材で「施工しやすい」「コストを抑えられる」といったメリットがあります。住宅だけでなく、大きな工場や倉庫にも多く採用されています。

 

トタン屋根の修理が必要な状態は、以下のとおりです。

 

  • トタンが錆びている
  • 穴が空いている
  • トタンが捲れ上がっている
  • 色褪せている

 

トタンの素材は鉄板であるため、防水性に乏しいばかりか錆びやすいといったデメリットがあります。特に、錆が発生したところから、屋根材の傷みが著しく進み、穴が空いてしまうことも。また、塗装が剥がれてしまうと、色褪せが見受けられます。

ガルバリウム鋼板

ガルバリウム鋼板はアルミニウムや亜鉛、シリコンから成る金属屋根で、トタンよりも錆びづらいのが特徴です。また、軽量で建物への負担が少なく、耐震性にも優れていることから、住宅業界では他の屋根材と一線を画しているといえるでしょう。

 

ガルバリウム鋼板の修理が必要な状態は、次のとおりです。

 

  • 錆が発生している
  • 棟板金が浮いている

 

ガルバリウム鋼板の素材は金属なので、メッキが剥がれると錆が発生します。また「もらい錆」といって、他の金属との接触で錆が広がることも考えられます。一方、屋根材の釘が浮いたり外れたりすることで、屋根の頂上部分にある「棟板金」が浮くリスクもあると覚えておきましょう。

屋根修理の主な方法

屋根修理が必要となった場合、具体的にはどういった方法が有効なのでしょうか。ここでは、屋根の主な修理方法を詳しく解説します。

部分補修

屋根材は一部が破損したり欠けたりするケースがあり、部分的な補修を必要とします。たとえば瓦屋根が一部欠けてしまった場合は、新しい瓦屋根に差し替えたり、隙間を埋める作業を行ったりします。また、トタンやガルバリウム鋼板などの金属屋根に軽度の錆が発生してしまった場合は、錆を落としたり一部塗装を施したりする作業が必要となります。

 

部分補修は軽作業が多く、DIYで修理しようとすれば直せる範囲です。しかし、軽作業といっても高所での作業となるため、落下リスクが伴うことは心得ておきましょう。

塗装

屋根材のなかでも、セメント瓦やスレート、さらにはトタンやガルバリウム鋼板といった金属屋根は、定期的な塗装によるメンテナンスが必要です。塗装は使用する塗料によって機能性や単価が変わるので、塗料選びが重要となります。

 

特に、トタンの場合は劣化の進行が著しいため、5年おきを目安に塗装が必須となるでしょう。その他の屋根材に関しては、10年を目処に塗装を検討してください。なお、塗装時期の目安は屋根材の種類によって異なるので、屋根材に色褪せの症状が出てきた頃がベストと認識しておきましょう。

 

塗装に関しては屋根の洗浄から屋根材の下地調整、下塗り・上塗りと工程が多いため、DIYで行うのは得策ではありません。DIYで塗装した場合はムラが出てしまうほか、工期が長くなるケースが想定されます。もちろん、塗装は足場を組んで行う高所作業なので、落下リスクも伴います。したがって、業者に依頼して確実に施工してもらうことをおすすめします。

葺き替え

葺き替えとは既存の屋根材を剥がして、屋根の下地材を交換・補修したうえで新しい屋根材に交換する工法のことです。屋根の葺き替えは、屋根材自体の寿命が近づいたタイミングで行います。また、屋根材の劣化が著しく、強度を保つことができない場合にも有効です。

 

一方で、新しく交換する屋根材によって、機能性や今後のメンテナンス頻度が変わります。たとえば、トタンからガルバリウム鋼板に葺き替えると、錆が発生しづらく耐久性が向上するため、塗装によるメンテナンス頻度が減少します。

 

また、瓦屋根からスレート屋根にすると軽量化を図ることができるため、建物への負担も少なくなり、耐震性が高くなる効果を期待できます。

 

葺き替えは屋根全体を施工する大規模な工事であるため、それなりの技術と知識が求められます。したがって、葺き替えが必要な場合は必ず業者に依頼しましょう。

カバー工法

カバー工法とは、既存の屋根材の上に防水シートを敷き、その上に新しい屋根材を被せる工法のことです。カバー工法は、既存の屋根材が劣化して強度を保てないときや、屋根材を剥がすコストを抑えたいときに多く採用されています。

 

しかし、カバー工法では屋根材を二重に被せるため、軽量屋根を想定した住宅だと施工できないケースもあります。そのため、むやみに屋根を被せることはできません。

 

カバー工法を採用する場合は葺き替えと同様、屋根全体を施工する大規模な工事となるので、必ず業者に依頼するようにしましょう。

DIYでできる屋根修理

塗装や葺き替え、カバー工法といった屋根全体に関わる工事であれば、業者に依頼するのが得策です。とはいえ、部分的な補修であればDIYでも修理が可能なケースもあります。ここからは、DIYでできる屋根の修理方法について詳しく掘り下げていきます。

防水シートの貼り付け

雨漏りの応急処置として有効なのが、防水シートの貼り付けです。雨漏りが発生している箇所を特定して、その箇所にシートを貼り付けるだけでOKです。

 

防水シートはハサミで好きな形や長さにカットして使えるので、特別な工具を使わずに応急処置できるのがメリット。業者を手配するまでの簡易的な応急処置にはもってこいの方法です。

パテ補修

屋根材が割れてしまったりズレてしまったりした場合に有効なのが、パテを使用した補修です。パテ補修は、瓦屋根の部分的な補修に適していて、割れ目やズレている箇所にパテを埋め込むだけのシンプルな方法です。

 

しかし、パテを埋め込むのに時間がかかるばかりか、埋め込みの加減が難しいため、DIY初心者にはハードルが高いかもしれません。また、複数箇所ある場合は、想定以上の時間と手間がかかるため要注意です。

コーキング補修

屋根材のひび割れには、コーキング補修が効果的です。コーキング補修は、ひび割れの箇所にコーキング剤を流し込むだけなので、DIY初心者でも問題なく作業することができます。

 

コーキング剤を流し込むことで隙間が埋まり、雨漏りの発生を防ぐことが可能なので、一時的な雨漏り防止策としておすすめの方法といえるでしょう。

 

しかし、コーキング剤はすべてのひび割れ箇所に使えるとはかぎりません。たとえば、日本瓦やスレートのような屋根材には要注意です。日本瓦やスレートといった屋根材の横軸方向には、排水機能を担う隙間があり、誤ってその隙間をコーキング剤で埋めてしまうと、排水が上手く機能せず雨漏りを悪化させてしまうリスクがあります。

 

また、漆喰の剥がれにコーキング剤を使用することもできません。コーキング剤は密閉性の高さが特徴ですが、一方の漆喰は隙間を埋めつつ通気性を保っていて、排水機能の役割も果たしています。つまり、漆喰を詰め直す箇所にコーキング剤を埋めてしまうと、排水が上手く機能せずに雨漏りを引き起こすリスクが高まるわけです。

 

コーキング剤の使い方は至ってシンプルですが、使い方を間違えてしまうと事態を悪化させてしまう原因にもなりかねないので注意しましょう。

屋根修理をDIYでするメリット

屋根修理をDIYですることは、リスクが多くあまりおすすめできません。とはいえ、いくつかの知っておきたいメリットもあります。ここからは、屋根修理をDIYでするメリットを詳しく見てみましょう。

費用を抑えられる

屋根修理を業者に依頼せずDIYですると、業者に依頼する分の費用を抑えられます。部分的な補修の場合、業者に依頼すると人件費がかかるので、軽作業でも数万円程度発生します。一方、DIYで修理する場合は、必要な材料や工具にかかる費用の負担だけで済みます。

 

たとえば、市販の防水シートやコーキング剤は数百円程度で販売されているため、特別な工具が必要ないDIYの場合は最低限の出費で済むでしょう。

応急処置に役立つ

DIYによる屋根修理は、一時的に屋根の雨漏りを防ぐときに効果的です。業者の予約がなかなか取れなかったり、スケジュールが合わなかったりした際に、DIYによる修理が応急処置として役立つでしょう。

屋根修理をDIYでするデメリット

DIYによる屋根修理を検討している方は、メリットだけでなくデメリットも把握したうえで適切な方法を選択しましょう。

日数がかかる

DIYに不慣れな初心者は、修理に想定以上の時間や手間がかかるので、長期間を要すると心得ておきましょう。本来、業者施工だと数日で終わるところ、DIYで数十日かかってしまったなんてこともよくあるケースです。時間や手間を考えると、業者に頼んでしまったほうが良いケースもあるので、DIYによる修理を検討している方は、今一度慎重に判断しましょう。

落下リスクが高い

屋根修理は高所作業となるため、落下リスクを伴います。特に、勾配が大きい屋根材の修理には十分な注意が必要です。高所作業を行う際は、ヘルメットや安全ベルトなどの安全装備を必ずつけましょう。

屋根修理をDIYでする注意点

屋根修理をDIYでする際には、いくつかのおさえておくべき注意点があります。注意点を見落としてしまうと「あのとき自分で修理しなければよかった」と後悔してしまうかもしれません。DIYによる屋根修理を検討している方は、あらかじめ目を通しておきましょう。

根本的な解決にならない

DIYによる修理をしても、屋根の劣化状況によっては根本的な解決に至らないリスクがあります。たとえば、瓦屋根の一部が割れていて、その部分をパテで補修したとします。しかし、割れている箇所はほかにもある可能性があり、思いもよらぬ箇所から雨漏りが発生するリスクが考えられます。

 

DIYによる屋根修理を行う場合は、修理が不十分な箇所から新たなトラブルが発生するケースが多いため、根本的に解決したい場合は信頼できる業者に依頼するのが得策です。

他の箇所を傷めるリスクがある

DIYで修理する際、屋根に上がるときの負荷により、屋根材が破損してしまったり傷ついてしまったりするケースは少なくありません。また、知らぬ間に屋根材を傷めてしまっていた場合、思いがけないタイミングで雨漏りが発生することも。

 

不本意に他の箇所を傷めてしまうと、修理にかかる時間や手間が増えて非効率となるので注意しましょう。

DIYした箇所があると保証を制限されるリスクがある

DIYで屋根を修理した後、修理が不十分で雨漏りが発生してしまい、業者に依頼せざるを得なくなるといったケースはよくある話です。しかし、一度DIYで手を加えてしまった屋根材は、業者施工による保証を制限される可能性が高まります。

 

保証を制限される理由は、業者施工した後に再び雨漏りが発覚した場合、雨漏りの原因がDIYによる修理なのか、それとも業者の施工不良なのかどうかを特定しづらいからです。要するに、責任の所在を明らかにしづらいため、保証を受けられないリスクがあるといえます。

 

したがって、DIYによる屋根修理を希望する際は、修理後のリスクも視野に入れて慎重に検討することが大切です。

火災保険の利用が適用外となる可能性が高い

台風や雪などの「自然災害」による被害で屋根材の修理が必要になった場合は、火災保険を利用することができます。

 

しかし、DIYで手を加えた屋根材に火災保険を適用させるのは難しい場合があります。理由は、DIYによって屋根材が傷んでしまったと捉えられる可能性があるからです。

 

火災保険を利用すれば、修繕費用を安く抑えられる可能性があるので、火災保険を適用できるなら使わない手はありません。そのためDIYで手を加える前に、火災保険を適用できるかどうかも含めて検討しましょう。

信頼できる屋根修理業者の選び方

DIYによる屋根修理は、部分的な補修程度であればDIY初心者でも可能です。しかし、修理が不十分だった場合における雨漏りのリスクや、高所作業による落下リスクなどを考えると、DIYによる修理はおすすめできません。

 

したがって、屋根の葺き替えや塗装などの大規模工事はもちろんのこと、部分補修の場合でも信頼できる業者に施工を依頼するのが得策です。

 

信頼できる業者を選ぶなら、1社に絞るのではなく複数の業者から「相見積もり」をとって比較するのが良いでしょう。たとえば、A社からもらった見積書をB社に提示して価格交渉すると、適正価格を判断できるほか、両者の対応や実績も比較することが可能です。

 

一方、訪問販売による悪徳業者が存在するのも事実です。詐欺の被害に遭わないためにも、インターネットで各業者の口コミや評判などの情報を収集して、優良業者を探すことが重要です。

まとめ

今回は、DIYによる屋根修理の方法や注意点、メリット・デメリットについて解説しました。DIYによる屋根修理は、防水シートやコーキング剤、パテを使った部分的な補修であれば可能です。また、DIYによる修理は応急処置として大きな役割を果たします。

 

しかし、仕上がりが不十分だった場合の雨漏りリスクや高所作業による落下リスクを考えると、DIYによる屋根修理はおすすめできません。したがって、信頼できる業者に依頼して、確実に施工してもらうことがベストです。

屋根修理を検討する際は、プロに相談して適切な方法を知ることが重要です。屋根修理の匠では、各都道府県の優良屋根修理業者を探すことができるので「優良業者の探し方がわからない」「悪徳業者による詐欺が怖い」という方はぜひ活用してみてください。

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