屋根リフォームの種類を徹底解説!自分に合った選び方とは?

家を守る屋根は、まさに住まいの「盾」と言える存在です。雨風や紫外線、厳しい気候から建物を守り、私たちの暮らしを快適に保つ重要な役割を担っています。

しかし、その屋根も時間の経過とともに劣化し、雨漏りや断熱性能の低下といった問題を引き起こすことがあります。「まだ大丈夫」と放置してしまうと、気づかないうちに住まい全体の寿命を縮めてしまうリスクも。だからこそ、定期的な点検と適切なリフォームが欠かせません。

本記事では、屋根リフォームの必要性から各工法の特徴まで詳しく解説し、住まいの安全性と快適性を守るための最適な方法をお伝えします。

屋根リフォームの必要性

屋根は住まい全体を守る重要な役割を担っています。雨や風、紫外線などの自然環境から建物を守り、快適な住環境を維持するために欠かせない存在です。しかし、築年数が経過すると、屋根材の劣化が進み、雨漏りや断熱効果の低下などの問題が発生するリスクが高まります。

特に雨漏りは、放置すると室内のカビや腐食を引き起こし、住まいの寿命を大きく縮める原因となります。また、屋根の断熱性能が低下すると、夏の室内温度上昇や冬の暖房効率低下につながり、光熱費の増加を招くこともあります。

こうしたリスクを未然に防ぐためには、定期的な点検と適切なリフォームが欠かせません。屋根の専門家による診断を受け、必要に応じた対策を講じることで、住まいの安全性と快適性を長く保つことができます。

屋根リフォームの種類と選び方

屋根リフォームには、屋根の状態や予算、住まいの将来設計に合わせて選べるいくつかの方法があります。それぞれの工事には特長があり、メリット・デメリットを理解して適切な選択をすることが大切です。

1. 葺き替え工事

「葺き替え」は、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する工事です。屋根の土台部分までリフォームを行うため、耐久性や耐震性が大幅に向上します。屋根全体が老朽化している場合や、雨漏りが進行しているケースに最適な方法です。

築年数が長い住宅や、屋根全体に劣化が見られる場合に適しています。

2. カバー工法(重ね葺き)

カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる工事です。屋根をすべて撤去する必要がないため、工期を短縮でき、費用も抑えられるのが大きな魅力です。耐久性のある金属屋根材を使用することで、軽量で長持ちする屋根に生まれ変わります。

屋根の下地が健全で、比較的新しい住宅や部分的な劣化がある場合に適しています。

3. 部分補修

部分補修は、屋根材の割れやズレ、欠けなど、局所的な損傷を修復する方法です。工事範囲が限られるため、費用を抑えながら短期間で施工できます。劣化が軽微な場合や、早期の対応によって大規模な修繕を回避したい場合に適しています。

軽微な損傷や初期段階の劣化が見られる場合に適しています。

4. 屋根塗装

屋根塗装は、主にスレート屋根やセメント瓦の保護と美観維持のために行われます。塗膜によって屋根材の劣化を防ぎ、耐久性を向上させる効果があります。ただし、すべての屋根材に塗装が適しているわけではないため、事前診断が重要です。

色あせや軽度の劣化が気になる場合に適しています。


これらのリフォーム方法は、それぞれ目的や状況によって選び方が異なります。屋根全体の寿命を延ばしたい場合は「葺き替え」や「カバー工法」、部分的な修理で済む場合は「部分補修」や「塗装」がおすすめです。次に、それぞれの工事の手順や特徴について、さらに詳しく解説していきます。

葺き替え

「葺き替え」とは、既存の屋根材をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する工事です。屋根全体を新しくするため、耐久性や耐風性、耐震性を大幅に向上させることができます。

葺き替え工事が適している人

・ノンアスベスト屋根で、今後25年以上自宅で暮らす予定がある
・築15年以上の中古住宅を購入した子育て世代の
・築40年以上でアスベストを含むスレート屋根にお住まいの方
・屋根の耐震性能や耐風性能に不安を感じている
・雨漏りが発生してから1年以上放置している建物にお住まいの方

葺き替え工事の手順

今回は金属屋根に葺き替える場合の工事の手順を解説します。土葺き屋根は、屋根の重みで歪んでいることが多く、他の葺き替え工事とは異なり下地調整の工程が必要です。

①古い屋根をはがす

既存の屋根材をすべて撤去します。

②下地調整

歪んでいる下地を平らに整える作業を行います。

③野地板を増し張りする

既存の野地板を補強するため、新しい野地板を上から張ります。

④ルーフィングを張る

防水シートを敷き、雨漏りを防ぐための土台を作ります。

⑤各種板金を取り付ける

屋根の端や棟部分に板金を設置し、防水性や耐久性を向上させます。

⑥金属屋根を張る

軽量で耐久性のある金属屋根を設置します。

⑦棟板金を取り付ける

屋根の頂点部分に棟板金を取り付け、防水性能を強化します。

こちらの施工写真は、『屋根修理の匠』の登録業者の「株式会社エーストラスト」様の施工実績を引用させていただきました。
▼詳しい施工内容はこちら
大阪府泉南市にて屋根修理〈セメント瓦葺き替え〉

屋根の痛みが激しい場合は?

屋根が著しく劣化している場合、野地板を支えている垂木(たるき)が腐食している可能性があります。この場合、以下の工程が追加で必要です。

・野地板をはがして垂木を確認
・補強する・補強後、再び野地板を張り直す

垂木の補強が必要な場合、屋根裏から空が見える状態になるため、細心の注意を払いながら工事が進められます。このような大掛かりな工事になる前に、雨漏りが発見された時点で早めに葺き替え工事を検討することをおすすめします。

カバー工法(重ね葺き)

「カバー工法」は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねて施工する工法です。屋根全体を撤去せずに工事を行うため、費用や工期を抑えられるメリットがあります。

費用対効果が良いことから「屋根修理の匠」でも施工実績数が多く、現在主流の工法といえます。

カバー工法は以下のような形に適しています。

・ノンアスベスト屋根で、今後20年程度は自宅で暮らす予定がある
・屋根の耐久性を残り20年ほど維持したいと考えている
・築40年未満でアスベスト含有スレート屋根の建物にお住まいの方
・夏や冬に屋根下の居室を快適に過ごしたい
・築20年近い建物で外壁塗装工事に伴う足場を組む予定がある
・台風で屋根の一部が剥がれた経験があり、将来の耐風性に不安がある

カバー工法の手順

一般的なスレート屋根で行うカバー工法の手順について説明します。

①ルーフィングを張る

既存の屋根材の上に防水シート(ルーフィング)を敷きます。

②各種板金の取り付け

セットバックスターターなどの板金を設置します。

③金属屋根を張る

軽量で耐久性のある金属屋根を取り付けます。下の写真では、「スーパーガルテクト」を施工しています。

④棟板金・換気棟の取り付け

屋根の頂点部分に棟板金を設置し、防水性を高めます。換気棟には、屋根裏の湿気を排出し、結露を防ぐ効果があります。

こちらの施工写真は、『屋根修理の匠』の登録業者の「山口板金」様の施工実績を引用させていただきました。
▼詳しい施工内容はこちら
京都市伏見区にてクローゼットからの雨漏り修理〈屋根カバー工法〉

換気棟の重要性について

カバー工法を採用する際は、換気棟の設置が不可欠です。換気棟は野地板を湿気や結露から守り、屋根裏の空気を効果的に循環させる重要な役割を果たします。これにより、建物全体の耐久性が向上し、快適な室内環境を維持することができます。

換気棟を設置しない場合、野地板の劣化が進み、結果として屋根の寿命が短くなってしまう可能性があるため、カバー工法と併せて必ず検討すべき工事といえます。

部分補修

屋根材の割れや欠け、ズレなど特定の箇所だけを修理する方法です。施工範囲を限定することで工事期間を短縮でき、費用を抑えられる点が大きなメリットです。

特に軽微な損傷や初期段階の劣化に適している修理方法で、早期発見・早期対応により大規模な修繕を防ぐことができます。また、建物への負担が少なく、日常生活への影響を最小限に抑えられるのも特徴です。

部分補修は以下のような形に適しています。

・軽微な損傷や初期段階の劣化が見られる
・修理費用を抑えたい
・工事期間を短くしたい
・建物への負担を最小限に抑えたい
・日常生活への影響を避けたい
・屋根全体の劣化が進んでいない
・局所的な損傷がある
・定期的なメンテナンスの一環として修理を行いたい

屋根塗装

屋根塗装は、スレート屋根やセメント瓦の美観を保つためだけでなく、耐久性を向上させるためにも重要です。特に以下のような方に適しています。

・アスベスト含有スレート屋根の色あせが気になり始めた
・セメント瓦の色あせが気になり始めた
・棟板金交換に合わせて屋根を綺麗にしたい

屋根塗装をおこなう前に知っておきたいこと

屋根塗装を検討する際には、次の2点に注意が必要です。

屋根塗装をしてはいけない屋根がある

ノンアスベストのスレート屋根や塗装をしても効果が期待できない屋根の場合、塗装は費用対効果が低い選択となります。事前に適切な診断が必要です。

棟板金の交換工事が必須

スレート屋根やアスファルトシングルでは、棟板金の下地が腐食しているケースが多く、釘の打ち直しだけでは対応できません。台風などで棟板金が飛散するリスクを避けるためにも、棟板金の交換工事を必ずセットで行いましょう。

屋根塗装の手順

一般的なスレート屋根の塗装工程は次のように進みます。

①高圧洗浄

汚れやコケを落とし、塗料の密着性を高めます。

②棟板金交換

腐食した下地を取り除き、新しい棟板金を設置します。

③補修

ひび割れや劣化箇所を修復します。

④下塗り

基礎となる塗装を施します。

⑤タスペーサー設置

屋根材の隙間を確保し、塗膜剥離を防ぎます。

⑥中塗り・上塗り

塗膜を重ね、耐久性と美観を仕上げます。

屋根塗料の選定に注意!

屋根塗料は外壁塗料以上に厳しい環境にさらされるため、選定が重要です。塗膜の色あせを防ぎ、長期間美しさを保つためには、高品質な塗料を選ぶことが必要です。しかし、業界では屋根塗装が「外壁塗装のついで」として扱われることが多く、耐候性の低いウレタン塗料が使用されるケースもあります。

おすすめポイント

・屋根には外壁よりも耐久性の高い塗料を使用する
・塗料のグレード選定時には耐候年数を重視する

塗装業者選びでは、屋根材や塗料の特性を正しく理解している業者を選ぶことが重要です。不適切な施工は長期的なコスト増につながるため、経験豊富な専門業者に相談しましょう。

屋根材の状態や地域の特性も考慮しよう

屋根リフォームの方法は、屋根材の状態や地域の特性に応じて慎重に選択する必要があります。

部分補修や塗装は局所的な劣化に適していますが、屋根全体の老朽化や防水シートの劣化が見られる場合は、葺き替え工事やカバー工法を検討すべきです。

また、地域の気候条件も重要な考慮要素となります。湿度の高い地域では防水性能を重視し、積雪地域では屋根材の耐荷重性に注意を払い、強風地域では風圧に耐える固定方法を選択することが大切です。

信頼できる業者の選び方

資格や実績の確認

屋根工事に必要な資格(建設業許可証、瑕疵保険など)を持ち、長年の実績と施工事例が豊富な業者を選びましょう。過去の工事実績や施工写真なども確認するとよいでしょう。

口コミや評判をチェック

地域での評判や口コミサイトでの評価、施主様からの声などを総合的に判断することで、より信頼できる業者を見つけることができます。特に、アフターフォローの対応や工事後の保証内容についての評価は重要です。

透明性のある見積もり

複数の業者から相見積もりを取り、工事内容や使用する材料、価格の内訳が明確に記載された見積書を比較検討しましょう。追加料金の有無や保証内容についても、事前に詳しく確認することが大切です。

事前点検の重要性

現地調査をしっかりと行う業者を選ぶことが大切です。屋根裏からの調査も含め、劣化状況や屋根材の種類、建物の構造特性を正確に把握することで、最適なリフォーム方法を提案してもらえます。また、調査時には写真やビデオで現状を記録し、問題箇所を具体的に説明してくれる業者を選びましょう。

まとめ

屋根は住まいを守る「盾」として重要な役割を果たしていますが、時間と共に劣化は避けられません。放置すれば雨漏りや光熱費の増加、さらには建物全体の寿命を縮めるリスクもあります。だからこそ 定期的な点検と適切なリフォーム が欠かせません。

屋根リフォームには、葺き替え工事カバー工法部分補修塗装リフォーム などがあり、それぞれの特徴や費用、工期を理解して最適な方法を選ぶことが重要です。例えば、全体的な劣化には「葺き替え」や「カバー工法」、軽微な損傷には「部分補修」や「塗装リフォーム」が適しています。

リフォーム成功のポイントは、信頼できる業者選びです。資格や実績、透明性のある見積もり、丁寧な現地調査を行う業者を選びましょう。

「屋根修理の匠」 では、確かな実績を持つ優良業者のみをご紹介しています。住まいの屋根に不安を感じたら、まずは専門家に相談してみましょう。あなたの大切な住まいを守る最適なリフォーム方法がきっと見つかります。

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