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屋根修理の工事内容は多岐にわたるため、個々の工事がどのような工程になるのかイメージしづらいですよね。「工事の工程はすべて業者に任せている」という方も少なくないとは思いますが、実は屋根修理の工程が変更になった時には、注意しなければいけないこともあります。
屋根修理における工事別の工程や、工程が変更になった時に注意すべき点を事前に把握していれば、万が一業者とトラブルになった時も安心です。
そこで今回は、屋根修理における工事別の工程や工程変更で注意すべき3つのポイントについて解説します。全国に優良な屋根修理業者を抱える「屋根修理の匠」が徹底解説しますので、屋根修理を検討している方はぜひ最後まで目を通してくださいね。
Contents
屋根修理の工程は、修理範囲や工事の内容によっても異なります。ここでは、広範囲にわたる屋根修理の工程について解説していきます。広範囲にわたる屋根修理には、以下5つの工事があります。
これらの広範囲にわたる屋根修理の場合では、仮設足場の設置が必要になります。
それでは、ひとつずつ工程を見ていきましょう。
屋根の葺き替えは、次のような工程で行われます。
作業手順 | 作業内容 | 所要時間 |
1 | 仮設足場の設置 | 半日 |
2 | 既存屋根材の撤去 | 半日〜1日 |
3 | 野地板の取付 | 半日 |
4 | ルーフィングシート敷き | 半日 |
5 | 新規屋根材葺き | 2〜5日 |
6 | 屋根板金・雪止め取付 | 1〜3日 |
7 | 仮設足場の解体 | 半日 |
8 | 建物まわりの清掃 | 半日 |
屋根の葺き替えは、屋根の面積や形状によって1〜2週間程度の工事期間を要します。
屋根の下地にあたる野地板の取付やルーフィングシート(防水シート)敷きの際には、天候に注意が必要となるため、天候によっては大きく工程が変更になる可能性があります。
また屋根修理の工程に遅れが出た場合には、それに合わせて仮設足場を解体する必要があるため、2週間以上の工事期間がかかることも考えられます。円滑に工事を進めるためには、近隣住民への配慮も欠かせません。
屋根の葺き直しは、次のような工程で行われます。
作業手順 | 作業内容 | 所要時間 |
1 | 仮設足場の設置 | 半日 |
2 | 既存屋根材の一時撤去 | 半日〜1日 |
3 | 野地板の取付 | 半日 |
4 | ルーフィングシート敷き | 半日 |
5 | 既存屋根材の葺き直し | 2〜5日 |
6 | 屋根板金・雪止め取付 | 1〜3日 |
7 | 仮設足場の解体 | 半日 |
8 | 建物まわりの清掃 | 1時間 |
屋根の葺き直しは、屋根の葺き替え同様に屋根の面積や形状によって1〜2週間程度の工事期間を要します。
工程も屋根の葺き替えとほぼ同様の流れとなり、野地板の取付やルーフィングシート(防水シート)敷きの際には、天候に注意が必要となるため、大きく工程が変更になる恐れがあります。
また、工程変更による足場解体の日程調整や、近隣住民への配慮も屋根の葺き替え同様になります。
屋根のカバー工法(重ね葺き)は、次のような工程で行われます。
作業手順 | 作業内容 | 所要時間 |
1 | 仮設足場の設置 | 半日 |
2 | 新規屋根材葺き | 2〜5日 |
3 | 屋根板金・雪止め取付 | 1〜3日 |
4 | 仮設足場の解体 | 半日 |
5 | 建物まわりの清掃 | 1時間 |
屋根のカバー工法(重ね葺き)は、屋根の面積や形状によって5〜10日程度の工事期間を要します。
屋根の葺き替えや葺き直しとは異なり、既存屋根材に新規屋根材を重ねて葺くため、その分短い期間で工事が完了します。しかし他の屋根修理と同様に、天候には注意が必要なことには変わりありません。
屋根塗装は、次のような工程で行われます。
作業手順 | 作業内容 | 所要時間 |
1 | 仮設足場の設置 | 半日 |
2 | 高圧洗浄 | 半日 |
3 | ひび割れなどの下地処理 | 半日〜2日 |
4 | 下塗り | 半日〜1日 |
5 | 中塗り | 半日〜1日 |
6 | 上塗り | 半日〜2日 |
7 | 仮設足場の解体 | 半日 |
8 | 建物まわりの清掃 | 半日 |
屋根塗装は、屋根の面積や形状によって5〜10日程度の工事期間を要します。
仮設足場や高圧洗浄時は、天候に工程が左右されることはありませんが、屋根塗装の際には天候が工程に大きく影響します。梅雨時期や台風シーズンなど雨天が続く場合には、工程が大きく変更になる可能性が十分に考えられます。
屋根板金の交換は、次のような工程で行われます。
作業手順 | 作業内容 | 所要時間 |
1 | 仮設足場の設置 | 半日 |
2 | 既存板金の撤去 | 半日〜1日 |
3 | 下地の補修 | 半日〜1日 |
4 | 新規板金の取付 | 1〜2日 |
5 | 仮設足場の解体 | 半日 |
6 | 建物まわりの清掃 | 半日 |
屋根板金の交換は、屋根の面積や形状によって5〜7日程度の工事期間を要します。
既存の板金を撤去した後は、下地の劣化状態を忘れずに確認しましょう。下地の劣化状態によっては、下地の補修では不十分になる恐れがあり、大掛かりな下地の交換やそれに伴う板金の交換が必要になります。
このような場合には、工程が大きく変更になる可能性も考えられるため注意しましょう。
屋根の部分的な修理では、屋根の葺き替えなどの広範囲にわたる屋根修理に比べて工程が短くなります。ここでは、部分的な屋根修理の工程について解説していきます。部分的な屋根修理には、以下3つの工事があります。
・防水コーキングの打ち替え
・屋根材の部分交換
・屋根板金の部分交換
なお、部分的な屋根修理では、脚立を用いた作業が多くなるため安全に注意が必要です。
それでは、工事別に工程を見ていきましょう。
防水コーキングの打ち替えは、次のような工程で行われます。
作業手順 | 作業内容 | 所要時間 |
1 | 脚立の設置 | 15分 |
2 | コーキング箇所の下地処理 | 30分 |
3 | コーキング打ち替え | 30分〜3時間 |
4 | 乾燥・散水確認 | 半日 |
防水コーキングの打ち替えは、数箇所であれば半日〜1日で完了します。
防水コーキングの打ち替えでは、施工後に十分な乾燥が必要となるため、工事当日の天気が工事に大きく影響を及ぼします。施工中に雨が降ってきてしまうと工事が順延になるため、工程にも遅れが出る可能性があります。
また、防水コーキングは屋根からの雨漏りを抑える重要な箇所であるため、気候条件が十分ではない場合には施工を避けるようにしましょう。
屋根材の部分交換は、次のような工程で行われます。
作業手順 | 作業内容 | 所要時間 |
1 | 脚立の設置 | 15分 |
2 | 既存屋根材の部分撤去 | 30分 |
3 | 交換用屋根材の取付 | 30分〜3時間 |
屋根材の部分交換は、数枚であれば半日程度で完了します。
屋根材の部分交換では、一時的に屋根下地が露出するため防水コーキングの打ち替え同様に天候に注意が必要です。
また、屋根材を部分交換する際には、周辺の屋根材に同様の症状が出ていないかを確認するとともに、一時的に露出される屋根下地のルーフィングシート(防水シート)の劣化状況も忘れずに確認しましょう。
これら屋根下地の劣化状態によっては、屋根の修理範囲や修理方法の再検討も必要になるため、工程が大きく変更になる恐れがあります。
屋根板金の部分交換は、次のような工程で行われます。
作業手順 | 作業内容 | 所要時間 |
1 | 脚立の設置 | 15分 |
2 | 既存板金の部分撤去 | 30分 |
3 | 下地処理 | 30分〜1時間 |
4 | 交換用板金の取付 | 30分〜3時間 |
屋根板金の部分交換は、半日〜1日程度で完了します。
屋根板金の部分交換では、一時的に棟包みなど板金の内部が露出するため、天候に注意が必要です。
また、屋根板金を部分交換する際には、板金内部の劣化状態を忘れずに確認しましょう。板金内部における貫板の腐食や谷板金にサビがみられる場合には、部分的ではなく板金全体の交換が必要になるため、工程が大きく変更になります。
屋根の修理にはさまざまな工事がありますが、屋根修理の工程が変更になる原因は共通しています。ここでは、屋根修理の工程が変更になる原因について解説します。屋根修理の工程が変更になる原因は、以下の3つです。
・悪天候
・業者のミス
・想定外の劣化状態
ひとつずつくわしく見ていきましょう。
屋根修理の多くは天気が悪い場合には順延になるため、それに伴い工程も変更になります。
屋根の修理では、工程通りに工事が進むことよりも工事の品質や職人の安全を優先して考えましょう。雨漏りなどの緊急性の高い屋根修理を除き、少しでも早く工事を終わらせたい場合には梅雨時期や台風シーズンを避けて工程を組むなどの工夫も必要です。
屋根修理の工程は、業者のミスによって変更になることもあります。
たとえば業者によるミスの一つとして「材料の発注ミス」が挙げられます。このような場合、再度発注した正しい材料の納期に合わせて工事を組み直す必要があるため、工程が大きく変更になる恐れがあります。
このほかにも、業者による工事段取りのミスによっても工程は大きく変更になります。特に「工事当日になっても予定していた職人が来ない」など、連携不足によるミスが原因となるケースが多く見られます。
屋根の劣化状況が想定を超えていた場合にも、工程の変更を余儀なくされます。
屋根の修理では、ひび割れや欠けといった屋根表面の劣化だけでなく、屋根の下地にあたる野地板やルーフィングシート(防水シート)などの劣化状況の確認が重要になります。そのため屋根修理の業者は、工事当日に目視や触診などで可能な限り屋根の下地を確認します。
残念ながら、事前に屋根下地の劣化状況を完全に把握することは難しく、工事当日に正確な劣化状況が判明することも多くあります。その際、屋根下地の劣化状況が想定を超えていた場合には、修理が必要になるため一旦工事はストップせざるを得ません。
このように工事当日に屋根下地の劣化が判明した場合には、修理に必要な材料を発注し、納期が判明したあとに工事といった流れになるため、大きく工程が変更になります。また、下地の修理には追加費用もかかるため注意しましょう。
このような「想定を超える屋根の劣化」に備えるためには、工事前の丁寧な屋根点検が有効になります。
屋根修理の工程が変更になった時には、どのようなことに注意したらよいのでしょうか。ここでは、屋根修理の工程変更で注意すべきことについて解説していきます。屋根修理の工程変更で注意すべきことは、以下の3つです。
・手抜き工事を警戒する
・工程の変更理由を明確にする
・近隣住民に配慮する
順にくわしく解説していきます。
屋根修理の工程が極端に短くなった場合には、業者の手抜き工事を警戒しましょう。
一見、工事が予定より早く終わるのはありがたいことに思えますが、工事が極端に早く終わった場合には業者が手抜き工事をしている可能性が懸念されます。なお、屋根修理における業者の手抜き工事の例としては、以下のようなものがあります。
〈防水コーキング打ち替え〉コーキング材不足(厚みがない)
〈屋根塗装〉塗り替え回数不足
〈屋根葺き替え〉ルーフィングシート(防水シート)の隙間
たとえば、屋根塗装における塗料の塗り替え回数は、見た目では判別できません。また屋根葺き替えにおいて屋根の下地にあたるルーフィングシート(防水シート)の仕上がりは、屋根材で覆われてしまうため工事完了後に確認することはできません。
業者側としては、工事後に確認できない箇所の手を抜くことで工事期間を短縮できるだけでなく、工事の利益も増幅できるといったメリットがあります。
このように工程が極端に短くなった場合には、手抜き工事を警戒することが必要不可欠です。
屋根修理の工程が変更になった場合には、変更になった原因を明確にすることが大切です。
工程が変更になった原因を明確にすることで、その原因を解決するために何をすべきかがわかりやすくなり、業者の迅速な対応が期待できます。また、万が一業者とトラブルになった場合にも、工程変更における責任の所在が明確になっていれば自己防衛にもつながります。
なお、工程が変更になった原因の明確化は、工程が遅れた時だけでなく極端に工程が短縮した時にも必ず意識するようにしましょう。
工程が変更になった場合には、近隣住民への配慮も大切になります。
工程が変更になったことを素早く近隣住民に報告・謝罪することで、近隣住民からの工事に対するクレームを抑制できます。
予定より工事が早く終わった場合は配慮不要ですが、予定より工事の完成が遅れる場合には、遅れることが判明した段階で早急に近隣住民に工程変更を案内しましょう。
このような場合、業者は工事の段取りに追われ近隣住民への配慮が行き届かないことも考えられるため、業者と連携し自身で近隣住民に声をかけるなどの配慮も必要になります。
今回は、屋根修理における工事別の工程や、工程変更で注意すべき3つのポイントについて解説しました。
屋根修理の工事内容は多岐にわたるため、ひとつ一つの工事における工程を細かく把握する必要はありません。屋根の修理範囲を目安に大体の工程を頭に入れておきましょう。
また予定していた工程が変更になった際には、原因を明確にすることが大切です。業者の手抜き工事に警戒しつつ、工事に対するクレームを抑制するためにも近隣住民への配慮も忘れてはいけません。
屋根修理の業者選びなら「屋根修理の匠」がおすすめです。「屋根修理の匠」では、全国の優良な屋根修理業者をご紹介可能なため、業者の手抜き工事を警戒する必要はありません。屋根修理を検討する際には、ぜひ一度「屋根修理の匠」で屋根修理のプロを探してみてくださいね。
「どの屋根修理の匠を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や屋根に対してのお悩み・ご要望などからピッタリの職人をご案内します。
仲介手数料や紹介料はもちろん無料、しつこい営業等も一切いたしませんので安心してご利用ください。
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