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建物の屋根に草が生えているのを見つけたことはありませんか?
屋根に生えた草を放置してしまうと、雨漏りが発生してしまう可能性があるので非常に危険です。
そこで今回は、屋根に草が生える原因や対処法、草を放置するリスクなどについて解説していきます。
また、万が一雨漏りが発生してしまった際の修理方法や、修理にかかる費用についても合わせて確認していきましょう。
Contents
特に何もしていないのに、どうして屋根に草が生えてしまうのでしょうか。
屋根に草が生える原因としては「屋根内部への浸水」が考えられます。
これは、屋根瓦の劣化によるズレや、飛来物などにより屋根瓦が割れや破損が生じることにより発生します。
屋根瓦内部への浸水が長期間にわたると、その水分を吸収することで屋根に草が生えてしまいます。
長期にわたる浸水は屋根に草が生えるだけでなく、室内に雨漏りが発生する危険性もあるため、この予防策として定期的な屋根の点検が欠かせません。
屋根に草が生えているのを見つけたら、どのように対処すればよいのでしょうか。
屋根に生えた草の対処法は、以下の通りです。
1.除草する
2.屋根内部への浸水原因を明確にする
3.浸水の原因となる箇所を補修する
4.除草剤をまく
屋根に生えた草は、除草後に除草剤をまくだけでは対策として不十分です。
屋根に草が生える原因となる屋根内部への浸水箇所を明確にし、該当箇所を適切に補修することで、草の再発を予防できます。
このような屋根の除草作業は、高所作業になるため危険を伴います。
浸水箇所についても正しく補修する必要があるため、無理して自分でやろうとせず屋根修理の専門業者に依頼するようにしましょう。
屋根に生えた草を放置することは、屋根内部への浸水が継続的に発生することを意味し、それはいずれ室内の雨漏りにつながります。
ここでは、室内の雨漏りに直結している「屋根に生えた草を放置するリスク」について解説していきます。
屋根に生えた草を放置するリスクは、以下のとおりです。
・修理費用の高騰
・建物強度の低下
・シロアリ被害
・漏電・火災
・身体への健康被害
それでは、それぞれ順に見ていきましょう。
屋根に生えた草を放置すると、屋根内部への浸水が進行し、結果的に屋根における修理費用の高騰を招いてしまいます。
屋根内部への浸水によって、ルーフィングシートや野地板といった屋根下地を修理する場合には、屋根の葺き替えが必要になるため、修理費用の負担が大きくなります。
また、室内に雨漏りの症状が見られた場合には、雨漏りの修理費用も負担しなければならないため、早期対応が必要不可欠です。
屋根に生えた草の放置により建物内部に浸水が発生すると、建物強度の低下を引き起こしてしまいます。
具体的には、建物内部に使用されている木部の劣化が挙げられます。
たとえば、木造住宅の場合には建物の構造体が木で構成されており、構造体が水分を含むことにより建物全体の強度が弱くなってしまいます。
建物強度の低下により建物の耐震性にも影響が出るため、巨大地震が発生した際の安全面にも不安が残ることになります。
屋根に生えた草の放置による雨漏りの発生は、シロアリの被害にあう危険性を高めてしまいます。
屋根に生えた草の放置による雨漏りは、建物内部および床下の湿度上昇を招きます。
シロアリは湿度の高い箇所に発生するという性質があるため、これにより建物の木部がシロアリに食べられる危険があります。
一度シロアリ被害に遭ってしまうと、被害の範囲は徐々に建物全体に広がっていき、最悪の場合建物の建て替えが必要になるケースもあります。
屋根に生えた草の放置によって建物内部に浸水が進むと、漏電や火災が発生する恐れがあります。
このような建物の漏電チェックは専門業者でしかできないため、普段の生活ではなかなか気づくことはできません。
漏電に伴い火災が発生する危険もあるため、漏電の原因となる雨漏りを予防するための定期的な屋根点検が必要になります。
屋根に生えた草の放置により室内に雨漏りが発生すると、自分だけでなく家族にも健康被害が及んでしまう危険があります。
雨漏りによってカビが発生した部屋で生活すると、シックハウス症候群やアレルギーの症状、呼吸器系の疾患などにかかる可能性があります。
屋根に生えた草の影響で発生した雨漏りを早い段階で修理するためには、雨漏りにおける初期症状の把握が欠かせません。
ここでは、室内における雨漏りの初期症状を以下の部位ごとに解説します。
・天井
・壁
・窓まわり
・部屋全体
それでは、ひとつずつ簡単に解説していきます。
室内の天井における雨漏りの初期症状には、以下のようなものがあります。
・天井クロスにおけるシミや黒カビの発生
・天井クロスの剥がれ
・天井裏の雨垂れ音
天井クロスのシミや剥がれなどは、比較的気づきやすい症状と言えます。
しかし天井裏の雨垂れ音については、強い雨が降ったあとにしか症状が出ないこともあるため注意しましょう。
室内の壁における雨漏りの初期症状には、以下のようなものがあります。
・壁クロスにおけるシミや黒カビの発生
・壁クロスの剥がれ
・壁裏の雨垂れ音
屋根から発生した雨漏りの症状は、天井ではなく壁から現れる可能性もあります。
雨漏りの症状は天井のそれとほぼ同様なため、普段の生活から意識することが大切になります。
室内の窓まわりにおける雨漏りの初期症状には、以下のようなものがあります。
・窓枠の変色、シミ
・窓サッシに使用されているビスのサビ
・窓ガラスの結露
壁と同様に、窓まわりから雨漏りの症状が現れるケースもあります。
窓まわりにおける雨漏りの初期症状は、普段から意識していれば早期発見が可能です。
カーテンの開け閉めや、窓の開閉時には意識的に注意するようにしましょう。
部屋全体における雨漏りの初期症状には、以下のようなものがあります。
・カビ臭い
・障子や襖のヨレ
・床の変色・膨らみ
部屋全体にこのような症状が現れた場合には、雨漏りの発生からある程度の時間が経過していると推測されます。
部屋全体にこのような症状が見られた場合には、室内の天井や壁などにも雨漏り症状が現れている可能性もあるため、一度部屋全体をセルフチェックしてみましょう。
屋根に生えた草が原因で発生した雨漏りの修理方法は、該当の箇所や雨漏りの範囲などによって大きく異なります。
屋根から発生した雨漏りの代表的な修理方法には、以下のようなものがあります。
・樋清掃
・部分修理(屋根材・棟板金)
・漆喰の打ち直し
・屋根のカバー工法・葺き替え
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
枯れ葉などで樋に詰まりが生じることにより、屋根に草が生えることがあります。
このような場合には、樋を清掃して雨水の排水経路を十分に確保しましょう。
特に勾配屋根北側の樋は、日陰になる時間が長いため雨水の排水不良が発生する可能性が高まります。
屋根材や棟板金のひび割れや欠けなどが原因で屋根に草が生えた場合には、部分的な屋根材の交換や防水コーキングによる補修で対応します。
なお、屋根にこのような症状がみられた場合には、複数箇所で同じ症状が現れている可能性があるため、事前に屋根全体のチェックを実施しましょう。
陶器瓦を屋根材に使用している場合には、漆喰の劣化が原因で屋根に草が生えることがあります。
このような場合、漆喰を打ち直すことで修理が可能ですが、屋根材の耐用年数や耐震性、今後の住まいなどを考えて屋根の葺き替えも視野に入れましょう。
屋根全体に細かいひび割れや欠け、塗装の劣化といった症状が見られる場合には、劣化箇所を部分的に修理するのではなく屋根のカバー工法や葺き替えを検討しましょう。
屋根のカバー工法や葺き替えは、既存屋根材の材質や建物の強度、工事費用などの要素を視野に入れ、トータル的に判断することが大切になります。
特に、屋根のカバー工法は既存の屋根材に新規屋根材を重ねるといった施工方法のため、屋根の重量が大幅に増加するだけでなく耐震性も低下するため注意が必要です。
屋根から発生した雨漏り修理は、修理内容によって大きく異なります。
屋根から発生した雨漏り修理にかかる費用は、以下のとおりです。
修理内容 | 雨漏り修理にかかる費用 |
樋清掃 | 1〜5万 |
部分修理(屋根材・棟板金) | 3〜50万 |
漆喰の打ち直し | 10〜50万 |
屋根のカバー工法 | 70〜200万 |
屋根の葺き替え | 150〜300万 |
屋根から発生した雨漏りを修理する際には、雨漏りの原因を明確にすることがポイントになります。
まずは時間をかけて細かく屋根を点検し、雨漏りの原因を明確にした上で適切な方法で雨漏りを修理しましょう。
なお、実際の屋根における雨漏り修理では、上記費用に足場工事や諸費用などの費用が加算されるため注意しましょう。
今回は、屋根に草が生える原因や対処法、草を放置するリスクなどについて解説しました。
屋根に草が生える主な原因としては「屋根内部への浸水」が挙げられます。
屋根の劣化などにより屋根内部に雨水が浸入すると、屋根に草が生えるだけでなく室内に雨漏りが発生する可能性があります。
屋根に生えた草を放置することは、雨漏りを放置することを意味します。
雨漏りの放置は、建物強度の低下やシロアリ被害、さらに漏電などをもたらすため、雨漏りの発生を防ぐために専門業者による定期的な屋根の点検が欠かせません。
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屋根の点検はもちろんのこと、屋根の状態に合わせて適切な修理をご提案可能なので、屋根に草が生えているのを見つけたら「屋根修理の匠」をのぞいてみてください。
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