ピッタリの屋根修理の匠は見つかりましたか?
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京都の街に並ぶ、古き良き京町家。瓦がピシッとそろった屋根が並んでいると、古都の風情を感じますよね。日本建築の美の象徴としても名高い瓦は、古くから私たちの暮らしに根付き、お家を守りながら日本の風情を創っています。
そんな瓦屋根ですが、もちろん京町家には欠かせないだけでなく、京町家ならではの「瓦のカタチ」があることをご存知でしょうか?京町家の軒先部 分には「一文字瓦」という独特の軒瓦が多く使用されています。厳密に言うと京町家だけに採用されているわけではありませんが、京都の景観や風情を守る大きな役割を担っているのです。今回はこの「一文字瓦」について、ご紹介していきます。
「一文字瓦」は、一枚ごとに丸い出っ張りのある通常の「万十瓦」と異なり、飾り板の表面に模様がなく軒先のラインが真っ直ぐ一直線に揃うのが特徴的な瓦のこと。京町家の特徴としても一文字瓦は欠かせませんが、一般家庭や和風の一軒家にも一文字瓦は使われています。
今でもその名残が残っていますが、かつて一文字瓦の厚みはその家の裕福さを表していました。主に商屋などで垂れの長い一文字瓦がよく使われていたのだそう。
一方で、一文字瓦とは対照的に一般的な軒先瓦は「万十軒瓦(唐草)」と呼ばれるものです。軒先に丸い飾りが付いており、その飾り部分で瓦同士の合わせ目を隠すような構造になっています。
▼万十軒瓦
「大工とすずめは軒で鳴く」と言うように、大工さんの一番難しい仕事は軒まわりの仕事と言われています。軒まわりの施工は一人前の大工さんでも手を焼く箇所なのです。軒先のラインを真っ直ぐ一直線に揃わなければいけない一文字瓦の施工には熟練した職人の技術が必須というわけです。そのため、一文字瓦は万十瓦に比べコストも高くなります。
当ページに掲載させていただいている京都の屋根職人「Re.ルーフ」さんの一文字軒瓦葺きも是非ご覧ください。
今回は、風情ある京都の景観に欠かせない京町家に取り付けられている「一文字瓦」についてご紹介いたしました。
一文字瓦にまつわる専門的な情報は少なく、残念ながら今回その歴史まで深く辿ることはかないませんでしたが、情報が入り次第追記いたしますので是非お楽しみに。
京都のような古い町には今回のような屋根に関する話だけでなく、お家に関する様々な独自の文化やいわれが多数ございます。
京都の町を歩く機会がありましたら、是非今回ご紹介した「一文字瓦」に注目しながらお散歩を楽しんでみてくださいね。
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