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大波スレートは波のような形をした屋根材です。高い耐久性が特徴で耐火性に加え遮音性にも優れており、製造工場や倉庫・体育館などに多く採用されています。
経年劣化で汚れや一部破損している箇所も見つかって修理を検討したい。しかし、どのような修理ができるのか、費用は高額になってしまうのかと気になる方は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、波型の屋根材である大波スレート屋根を修理する方法や工事の価格相場について解説しますので、ぜひ参考にしてください。
大波スレートは主に製造工場や倉庫・体育館などの工業施設でよく採用されています。一般的なスレート屋根と同様にセメントを主原料とし、繊維素材を織り込んで薄い板に加工しています。
屋根材が波打っている形をしていることから大波の名がついています。安価でありながら耐久性や耐火性に加え、高い遮音性も兼ね備えています。
大波スレート以外にも小波というスレートがあり、用途やサイズによって使い分けています。
大波スレートの方は屋根と外壁用の2つの種類があり、主に屋根の建材として使われることが多いです。サイズは幅130mm・高さ38mmと決まっており、6.3mmと8mmの2つの厚みが異なるタイプがあります。小波スレートに比べて2倍程度の耐久性があり、長持ちさせたい場合は8mmのタイプを使用します。
一方、小波スレートはサイズが大波スレートの約半分の幅63.5mm・高さ18mmです。主に外壁材をメインに施工される屋根材です。昔に建設された建物のなかには外壁材だけでなく屋根材としても使用されていたこともあります。
大波・小波スレート以外にも各種工場や店舗・体育館などで採用されている屋根材について紹介します。
折板屋根は台形の形状をした波型のスレート屋根です。折板屋根はガルバリウム鋼板の素材となっており軽量で高い耐久性や耐風性・排水性にも優れた屋根材です。体育館や自転車置場など、近年使われることが増えてきています。
瓦棒葺き屋根は、一定間隔に並べた細い角木材の上からガルバリウム鋼板などの金属板を被せる屋根です。倉庫や体育館でよく使用されています。
軽量でつなぎ目を少なくできることから、雨漏りのリスクが軽減でき、比較的傾斜のゆるい屋根に採用されています。
製造工場や倉庫・体育館などで大波スレートが設置される理由について解説します。その理由については以下の4点があります。
それぞれ解説します。
大波スレートの寿命は25〜30年程度で、定期的にメンテナンスする必要がないとも言われているほど耐久性に優れているのが特徴です。
また、火災にも強い特徴があり、法定不燃材料を使用しているため、防火・耐火構造の認定を受けています。火災が発生してもすぐには燃え広がらず、有害ガスの発生もないため耐火性や安全性にも優れています。
外部へ騒音が漏れにくい特徴があります。工場などは大型の機械を使用して作業することが多いため、外部への音漏れの配慮が必要です。
その点、大波スレートは音が外部へ漏れにくい素材を使用しているため近隣への騒音問題にも配慮できます。また、雨音など外からくる音も遮断できるため、作業に集中できます。
大波スレート屋根は安価に施工できる点が魅力です。経年劣化や破損した際も一部のみの部分交換も可能なため、修繕費用も抑えられます。
税金面でも優遇措置があるため、工業施設などで使われる理由の一つです。大波スレートを同様のスレートに葺き替えを行う場合、原状回復として認められているため、一度にまとめて損金として計上が可能です。
損金として計上することで、課税所得が減少するため、法人税の負担軽減になるためです。
高い耐久性や耐火性などの点や、税制面でも優遇されることで製造工場や倉庫、事務所では重宝される屋根材です。しかし、メリットばかりではなく、デメリットも当然ながら存在します。
問題点となるデメリットは以下の3点です。
それぞれ解説します。
波型の形状や表面のザラつきがあるため、砂や土埃がつきやすく汚れが目立つ点はデメリットです。波型のくぼみの部分に汚れがたまりやすいため定期的な洗浄が必要です。
大波スレートを取り付ける際はフックボルトを使って固定します。フックボルトはサビやすい素材のため、サビるとボルトと屋根材との間に隙間ができやすくなるため、雨漏りにつながります。
大波スレートは古くから屋根材として採用されていることもあり、アスベストが含まれている場合があります。アスベストを含んでいる場合があるものは、2004年以前に製造されたものです。
2004年以降に製造されたものはアスベストが含まれていませんが、確実にアスベストの有無を確認したい場合は、建築仕様書などで確認できます。
万が一含まれていた場合でも、屋根材に含まれているアスベストは、発じん性アスベスト飛散危険度が比較的低いレベル3を使用しています。
比較的安全とはいえ、屋根修理をする際はアスベストの改修工事に対応できる業者に依頼するのが安全です。
ここでは、屋根に起きている雨漏りを放置すると、以下のようなリスクが生じますので絶対に放置しないようにしましょう。
それぞれ解説します。
製品を製造する工場や保管している倉庫の場合、製品が濡れてしまい出荷できずに損失につながる恐れがあります。
ダンボールが濡れたまま放置するとカビが繁殖し、衛生管理基準を満たさなくなるため指導を受ける場合もあるため注意が必要です。
製造工場の場合、機器が濡れることで故障につながります。修理には高額な費用がかかる恐れもあり、製造ラインが停止して出荷できなくなり多大な損失につながります。
雨漏りは漏電にもつながります。古い施設の場合は漏電によって火災を引き起こす恐れもあるため、絶対に放置してはいけません。
ここでは、大波スレートが劣化や破損した場合の修理方法について解説します。主な修理方法は以下のとおりです。
それぞれ解説します。
フックボルトは金属製のためサビが発生しやすいです。サビを放置すると折れたり、ボルトが緩んで隙間から雨水が浸入し雨漏りにつながることがあります。
雨漏りを起こさないためにも、サビたボルトは交換が必要です。サビ防止にボルトキャップでサビ対策ができます。
フックボルト費用:20〜50円/個
ボトルキャップの取り付け費用:65〜100円/1箇所
大波スレートは一部分のみの補修も可能です。部分的な割れや穴あきも交換できます。大波スレートは屋根材同士が重なり合っているため、破損部分のみというわけにはいきませんが、最小限の範囲で補修は可能です。
部分補修の費用相場:5,000〜7,500円/平方メートル
屋根材の状態がひどい場合や雨漏りしている場合は、屋根材をすべて新しくする葺き替え工事になります。アスベストを含んでいる場合は、廃棄物処理法に基づく特別管理産業廃棄物「廃石綿等」で処分する必要があるため費用が高額になります。
アスベストを含んでいない場合は、同じ大波スレートか折板や縦葺き瓦棒などの金属製で葺き替えることも可能です。ガルバリウム鋼板に変更すると耐久性が向上するのと軽量のため耐震性にも有利に働きます。
葺き替え費用相場:24,000〜30,000円/平方メートル
アスベストを含んでいる場合や塗装では補修できない場合は、カバー工法となります。カバー工法は、既存の大波スレート屋根の上から新しい屋根材でカバーする方法です。
カバー工法はすべて新しくする葺き替えに比べて、もとの屋根を撤去する必要がないため、撤去費用は廃棄費用がかからない分、費用が抑えられます。
カバー工法は屋根材が二重になる分、葺き替えより費用は抑えられ、遮音性や断熱性が向上します。ただし、屋根の重量が増える分、耐震性は下がります。
カバー工法費用相場:8,000〜10,000円/平方メートル
アスベストが含まれていない大波スレートの場合は塗装による補修が可能です。色あせや汚れが気になる場合は、塗装することで汚れが落ちやすくなります。また、外観の印象も一新させることも可能です。
ただし、アスベストを含んでいる場合は、アスベスト飛散の可能性があるため高圧洗浄も使えません。その場合は、塗装以外のカバー工法がおすすめです。
塗装補修費用相場:5,000〜8,000円/平方メートル
大波スレート屋根修理の業者を選ぶ際、以下のポイントを重視することで業者選びの失敗がなくなります。
業者を選ぶポイントは以下のとおりです。
それぞれ解説します。
建設業許可は、材料費を含めた工事の請負代金が500万円以上になる場合に必要な、建設業法第3条によって定められている許可証です。製造工場や倉庫、事務所の場合、一般的な住宅よりも規模が大きくなります。
小規模な工事の場合は許可証がなくても工事は可能ですが、国が定める建設業許可を取得している業者は信頼できる業者の目安にもなります。
屋根修理は知識や技術を要する工事です。製造工場や倉庫・体育館などの規模が大きい場合はとくに施工実績が重要視されます。
経験値が少ない業者の場合は、間違った工事をしてしまったり、工期が長引いたりする可能性があります。高品質な工事を期待するのであれば、施工実績は重視しましょう。
業者を選ぶ際は、必ず複数の業者から見積もりを取得し、価格を比較することが大切です。価格を比較することで、工事費用の相場が把握できます。
悪徳業者の場合は、不当に利益を乗せて見積もりを作成してくる業者もいます。見積もりは3社程度が比較しやすく決めやすいためおすすめです。
屋根修理は専門的な知識や技術を要します。上述の施工実績も大事ですが、依頼する内容の工事を専門としている業者に依頼することも大事なことです。
屋根修理は工務店やリフォーム業者でも依頼は可能です。ただし、下請け業者や孫請け業者に依頼することが多いため、中間マージンが発生し工事費用が割高になります。
屋根修理を専門としている業者は、職人が窓口と工事を兼務しているため、中間マージンが発生せずに比較的安い価格で工事が可能です。
業者を選ぶ際は、職人直営店とうたっている完全自社施工の業者に依頼すると適正価格で工事が可能です。

今回は、大波スレート屋根の修理方法と費用相場について解説しました。大波スレート屋根の修理方法と費用は以下のとおりです。
大波スレートが2004年以前に施工されている場合は、アスベストを含んでいる可能性があります。その場合は、塗装による補修はできません。
塗装する場合は高圧洗浄機で汚れを落とす必要がありますが、高圧洗浄の力によってアスベストが飛散する可能性があります。
アスベストを含んでいる場合は、カバー工法による補修がおすすめです。屋根を修理する際は、大波スレート屋根の修理実績がある屋根修理専門業者に依頼することが大切です。
屋根修理専門業者であれば、屋根修理を専門しているため高い技術や知識、経験値を持ち合わせています。加えて、職人直営店の業者であれば、中間マージンが発生せずに適正価格で高品質な工事が期待できます。
大波スレート屋根の修理実績がある屋根修理専門業者を探すなら、「屋根修理の匠」がおすすめです。屋根修理の匠は、優良な屋根修理業者を探せる検索サイトです。
屋根修理の職人直営店のみが在籍しており、口コミや評判の良い優良な業者を都道府県別にランキングで紹介しているため、探す手間なく優良業者を探せます。
お住まいの地域を選択すると、地域の業者のサービスや特徴、工事費用の参考価格、口コミや評判も見られますので、ぜひ参考にしてください。
気になる職人さんがいれば、直接ご連絡いただくか、フォームから「ご希望の屋根修理業者」をご記入の上お問い合わせください。
01
電話やLINE、メールからお気軽にお問い合わせください。
02
お伝えいただいた内容から、お住まいの地域の職人をご紹介します。
03
職人が現地にお伺いして現地調査を行います。
04
調査の結果をもとに、無料お見積りと工事のプランを提出します。
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お見積りや工事にご納得いただければ屋根工事に着工します。
台風や強風など自然災害による屋根の破損の補修には、ご加入の火災保険が適用される場合があります。
劣化が原因の雨漏りなど、原因が自然災害ではなく経年劣化である場合は適用されないためご注意ください。適応されるかどうかはご加入の保険会社にご相談ください。
簡単な補修なら数万円程度で済む場合もありますが、屋根カバー工法や葺き替えなど大規模な工事になると100万円以上かかることもあります。屋根材や劣化状況によって費用が大きく変わるため、まずは現地調査で確認することが大切です。
雨漏りが発生している場合は、すでにルーフィングシートなどの屋根の防水機能が劣化している可能性があります。そうなると野地板にも腐食が起こっている可能性も高くなり、葺き替えなど大がかりな工事が必要なことも。
そうなる前の、劣化症状に気付かれた早めの段階で点検や修理をご依頼いただくことが、家の劣化を防ぐことや費用を抑えることにつながります。早めの点検がおすすめです。
もちろん対応可能です。
『屋根修理の匠』には、今すぐ修理工事の必要が無いにも関わらず、修理の必要性を強調したり不安を煽ったりするような悪質な業者は登録されていませんので、ご安心の上お気軽にお問い合わせください。
屋根修理については、それがたとえ瓦数枚の差し替えのような小工事であっても、プロに任せるのが得策です。高所作業になるので、大きな事故や怪我のリスクがあります。
専門家ではない方が作業をすることで、かえって被害が悪化するケースもあります。
素人作業によって屋根上の水の流れが変わり、適切に水を地上に排水できなくなり雨漏りが起こった、という事例もあります。
屋根の状態や立地などによって多少前後しますが、平均的な戸建て住宅(35坪程度)であれば、
・葺き替え工事なら1週間〜10日程度
・カバー工法なら5〜7日程度
が平均的な工事日数です。
突然やってきた業者に「屋根が浮いている」「今すぐ修理しないと危険」と不安を煽られた場合、その場で契約しないようにしてください。まずは写真などで状態を確認することや、別の業者にも点検を依頼するなど、落ち着いて判断することが大切です。
屋根修理は業者によって提案内容や費用が異なることもあるため、複数の業者に相談することで状況を比較しやすくなります。
まずはお近くの屋根の専門業者に現地調査を依頼して屋根の状態がどうなっているのか、工事が必要なのか、事実を確認することをおすすめします。
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