ハウスメーカーに屋根修理を依頼するメリット・デメリットを解説

家の屋根に問題が生じたとき、修理をどこに依頼すれば良いのか悩む方は多いでしょう。

特に、初めての屋根修理となると、信頼性や品質を重視してハウスメーカーに依頼する人が多いのが現実です。しかし、ハウスメーカー以外にも選択肢はたくさんあり、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

この記事では、ハウスメーカーに屋根修理を依頼する際のメリット・デメリットをご紹介します。屋根の修理が必要な状態や費用の目安、依頼時の注意点についても詳しくご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ハウスメーカーに屋根修理を依頼する3つのメリット

メリット

まずは、屋根修理をハウスメーカーに依頼するメリットを3つご紹介します。

高品質で信頼性がある

ハウスメーカーは、住宅の建築において厳格な品質管理を行っており、使用する材料から施工方法に至るまで、すべてにおいて高い品質基準を設けています。この厳しい品質管理は、屋根修理についても例外なく適用されます。

そのため、ハウスメーカーに屋根の修理を依頼することで、修理後も高い品質と信頼性を維持することができるでしょう。

また、ハウスメーカーは長年の実績と経験を持ち、さまざまな住宅トラブルに対応してきた実績があるため、問題の早期発見と適確な修理に繋がり、安心して任せることができます。

メーカー保証が適用される

多くのハウスメーカーは、新築時に提供されるメーカー保証を持っています。この保証は、一定期間内に発生する住宅の不具合や修理に対して適用されるため、屋根修理についても保証範囲内であれば、適用されることが多いです。

さらに、保証期間内であれば、修理の際に発生するトラブルや不具合についてもハウスメーカーが責任を持って対応してくれるため、安心して依頼することができるでしょう。

また、保証内容によっては定期点検が含まれている場合もあり、点検時に問題が発見されれば早期対策が可能なため、深刻なトラブルを防ぐことにもつながります。

一体感のある修理ができる

ハウスメーカーに依頼することで修理後の見た目に一体感があるという点もメリットの一つとして挙げられます。

ハウスメーカーは、元々の住宅と同じデザインや材料を使用して修理することができるため、修理箇所が全体と調和し美観を損なう心配がありません。

また、ハウスメーカーは住宅の設計図や仕様書を保管していることが多いため、これを元に精度の高い修理を行うことも可能です。

このように、一貫性のある仕上がりを提供し、住宅全体の機能性だけでなくデザイン性も損なうことなく修理することができます。

さらに、修理作業後もアフターサービスを提供しているハウスメーカーが多く、何か問題が生じた際には迅速に対応してくれるため、長期に渡って安心して住むことができます。

ハウスメーカーに屋根修理を依頼する3つのデメリット

デメリット

ハウスメーカーに屋根修理を依頼することは、いくつかのメリットがある一方で、以下のようなデメリットも存在します。

修理範囲の制約がある

ハウスメーカーは主に新築住宅の建築を専門としているため、修理作業の範囲が限定されることがあります。

特に大規模なリフォームや専門的な修理については、ハウスメーカーの得意分野でないことが多いです。例えば、古い屋根材の修理や特殊な素材を使用した屋根修理など、専門業者が得意とする修理には対応できないことがあります。

そのため、特定の修理が必要な場合は、専門業者に依頼する方が効果的であるといえるでしょう。

また、ハウスメーカーは自社の建築基準やガイドラインに沿って作業を行うため、自由度の高いカスタマイズや特殊な修理には対応していないケースも多く、希望する仕上がりにならない可能性も考慮する必要があります。

修理費用が高額になりやすい

ハウスメーカーによる修理は、他の専門業者に比べて費用が高くなる場合があります。これは、ハウスメーカーがブランドイメージや品質管理に重点を置いているためです。

ハウスメーカーが使用する材料は高品質なものが多い点も一因としてあります。さらに、修理には保証やアフターサービスが充実しているため、これらのサービスが費用に含まれることも多いです。

このような理由により、ハウスメーカーに依頼すると他の専門業者に依頼するよりも修理費用が高額になりやすくなります。

予算に余裕がない場合やコストを抑えたいと考えている場合は、ハウスメーカーではなく、他の専門業者を検討すると良いでしょう。

ただし、修理費用が高い分、品質やサービスに優れているため、長期的な視点で見ればコストパフォーマンスが良いと感じることもあるといえます。総合的な費用対効果を見極めることが重要です。

対応に時間がかかる

ハウスメーカーは新築住宅の建設を主としているため、修理作業に対する対応時間が制約されることがあります。

そのため、緊急を要する修理や即時性の高い問題に対しては、迅速な対応が期待できない点も考慮する必要があるでしょう。

例えば、台風や地震などの自然災害後に屋根の修理が必要になった場合、多くの依頼が集中するため、対応が遅れる可能性が高くなります。そのため、緊急の修理が必要な場合には、即時対応が可能な専門業者に依頼することが賢明です。

ハウスメーカー以外で屋根修理を依頼できる事業者

屋根修理を依頼できるのは、ハウスメーカーではありません。ここからは、ハウスメーカー以外で屋根修理を依頼することができる事業者をご紹介します。

地域密着型の工務店

工務店は、地域に密着している中小規模の建築会社が多く、地元での知名度や信頼性が高い点が特徴として挙げられます。

そのため、建物にトラブルが発生した際には気軽に依頼でき、なじみやすいというメリットがあります。また、工務店は建物全般に関するトラブルや修理を引き受けることができるため、複数の業者に依頼する手間が省け、総合的な対応が可能です。

さらに、多くの工務店は下請け業者を使わずに直接修理を行うため、中間マージンが発生せず、費用を抑えることができる点もメリットの一つだといえるでしょう。また、直接依頼できるため、修理の日程を調整しやすく、急な依頼にも対応しやすいのも特徴として挙げられます。

一方で、工務店によっては幅広い分野の修理を手掛けるため、特定の分野に特化していないケースも少なくありません。

そのため、専門業者に比べて技術や知識が不足していることもがあります。また、すべての専門職人を自社で抱えているわけではないため、特定の作業については他の業者に依頼することがあり、この場合は中間マージンが発生するため、費用が高くなる可能性があります。

工務店には地元に根付いた信頼性や総合的な対応力といった利点がありますが、専門性や他業者への依頼に関するデメリットもあるため、依頼する際にはこれらのポイントを踏まえて慎重に選ぶことが重要です。

リフォーム会社

近年、屋根修理や塗装についても家電量販店やリフォーム会社が請け負うケースが増えています。キッチンやトイレ、風呂などの内装リフォームと屋根修理を同時に行いたい場合は、複数の業者に依頼する必要がないためメリットと感じる方が多いでしょう。

また、リフォーム会社によっては、これらの工事をまとめて依頼することで、割引が適用されることもあるため、コストを抑えたい方にもおすすめです。

ただし、リフォーム業者は屋根修理や塗装工事の専門業者ではないため、実際に工事を行うのは下請けや孫請け業者になります。そのため、施工を担当する職人の技術レベルを確認することがむずかしく、中間マージンが発生するというデメリットも考慮する必要があります。

屋根専門事業者・屋根瓦専門事業者

屋根専門業者に工事を依頼する最大のメリットは、屋根に特化した知識を持った職人が適正な価格で施工を行うことです。

屋根修理に精通した職人が担当するため、希望や要望にも柔軟に対応してもらえ、豊富な経験と知識によって安心感も得られます。

しかし、屋根専門業者を選ぶ際には、信頼できる業者を見つけることが重要です。特に、慣れない地域で依頼する場合は、情報収集が難しいと感じる方も多いでしょう。

そのため、信頼できる屋根専門業者を紹介するインターネットサイトや口コミ情報を活用し、自分でしっかりと調べる必要があります。

修理が必要な屋根の状態

劣化した屋根

屋根は目に見えない部分が多く、普段の生活ではその状態を見極めることがむずかしいものです。しかし、放置すると大きなトラブルに繋がる可能性があります。

ここからは、修理が必要な屋根の状態を具体的に紹介していきます。

屋根板が反っている

直射日光にさらされている屋根は、日中の厚さと夜間の冷え込みなど急激な気温の変化により、経年と共に屋根板が反ってしまうことがあります。

屋根板が反った状態を放置してしまうとさらに劣化が進んでしまうため、修理を行う必要があります。

ひびや割れがある

台風や強風などの影響で屋根板に衝撃を受けると、屋根板の割れや欠けが発生することがあります。

この状態をそのまま放置してしまうと、破損した部分から雨水が建物内部に侵入し、雨漏りの原因となるため注意が必要です。

屋根板にひびや割れが見られる場合は、早急に修理を行う必要があります。

屋根全体が劣化している

一般的に屋根板の交換周期は、瓦で25~50年、スレートで20~40年ほどです。

メンテナンス周期は住宅の置かれている環境によっても大きく異なりますが、メンテナンス周期を目安に屋根全体の劣化が見られたら、修理やメンテナンスを検討されるタイミングと考えて良いでしょう。

屋根修理にかかる費用の目安

コスト

屋根の破損や劣化が見られたら、適切な修理やメンテナンスが必要です。ここからは、屋根の修理にかかる目安となる費用について、ご紹介します。

屋根修理は、屋根材の一部を修理する部分的な修理と、屋根全体の修理の2パターンが挙げられます。

部分的な修理の場合、劣化部分のみを修理または交換するため、修理費用は約4万円程度から可能です。

ただし、屋根の状態が悪い場合は部分的な修理では対応がむずかしく、屋根全体の修理が必要となるでしょう。

屋根全体の目安となる修理費用は以下の通りです。

修理内容 相場料金
葺き替え/1階床面積30平米 354,000円~600,000円
カバー工法/1階床面積30平米 300,000円~450,000円

葺き替えは、既存の屋根板を取り除き、新しい屋根材に張り替える工法です。カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる工法で、葺き替えよりも低コストで施工できます。

なお、屋根材のグレードや屋根の形状などによっても費用は異なりますので、ご注意ください。

屋根修理を依頼する際の注意点

最後に、屋根修理を依頼する際に注意したい点を3つ、ご紹介します。

必ずしもハウスメーカーに依頼する必要はない

屋根修理をはじめ家のメンテナンスを検討する際、ハウスメーカーを思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、必ずしもハウスメーカーに依頼しなければならないわけではありません。

屋根修理は、ハウスメーカーだけでなく、工務店やリフォーム会社、屋根専門業者などに依頼することもできます。

重要なのは小さな悩みまできちんと相談できる事業者を選ぶことです。丁寧に対応してくれる事業者を選ぶことで、安心して修理を任せられるでしょう。

価格だけでなく品質も重視している

屋根修理は高額な工事になることが多いですが、事業者選びの際には価格だけでなく品質も重視することが重要です。低コストで施工できる業者でも、仕上がりが悪く不具合が起こるようでは意味がありません。

必ず相見積もりを取り、価格だけでなく工事の内容や品質なども考慮して決定することをおすすめします。

焦って契約しない

屋根修理の依頼においては、焦って契約しないことが大切です。建物への影響を考えると気持ちが焦りがちですが、屋根修理を請け負う事業者の中には悪質な事業者も存在します。

優良事業者は契約を急かすことはありませんので、焦らずに複数から相見積もりを取り、価格や品質、工事内容に納得できる事業者を選ぶことをおすすめします。

まとめ

屋根修理は、ハウスメーカーだけでなく、工務店やリフォーム会社、屋根専門業者などに依頼することもできます。

事業者選びの際に重視する点は、人によりさまざまですが、施工後も安心して住み続けられるよう屋根に特化した知識を持った事業者に依頼することが重要です。

屋根修理の匠は、全国の優良屋根修理業者を紹介しています。屋根の補修・改修を検討している方などで、信頼できる優良業者への依頼を希望される方は、ぜひ屋根修理の匠へご相談ください。

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