得する屋根修理と損する屋根修理

メンテナンスで後悔する人達の共通点は慌てる人、急ぐ人

誰でも屋根修理に失敗したくありません。しかし実際には屋根修理で失敗し、後悔している人が数多く存在するのが現実です。

もちろん失敗や後悔の内容は人それぞれです。建物の種類や工事内容によって全く違いますし、お客様自身の建物に対する考え方や人生計画によっても違ってきます。

屋根修理における失敗の形は人それぞれで、建物ごとに様々なケースの失敗が存在します。

そもそも立地条件や構造、住んでいる人の家庭環境や生活状況など、全てが全く同じ建物は存在しません。一口に建物メンテナンスと言っても、建物ごと工事内容ごとに多種多様であり、全く同じ失敗というのはあり得ないのです。

このように建物メンテナンスにおける失敗の理由は案件ごとに異なるにせよ、屋根修理に失敗し、後悔する方の多くは共通点があります。自分のイメージ通りの仕上がりにならなかったり、当初予定の見積金額を大幅に予算オーバーしたり、結果的に後悔することになってしまった方には、ある共通点があります。すべての方に共通しているわけではありません。同じことをしながら失敗しない方もおられます。おそらく失敗の原因は一つではありません。しかし屋根修理に失敗し、後悔している方のほとんどに共通している特徴があります。

屋根修理で後悔する人

その特徴とは、屋根修理を検討する時間の短さです。

屋根修理で失敗し、後悔している方の大多数が工事を考え始めてから屋根修理業者に発注(契約)するまでの時間が圧倒的に短いのです。つまり、検討する時間が短い人ほど後悔するケースが多いということです。極端な例になりますが、飛び込み営業マン(訪問販売系リフォーム会社)の訪問を受け、その場で発注してしまった方の場合、かなり高い確率で後悔されています。

クーリングオフについてはこちらを参考にしてください。

当然と言えば当然です。日用品の買い物であっても衝動買いしたときには後悔することが多いはずです。どんな買い物であっても、じっくり検討して買った場合の方が後悔が少ないのは当然でしょう。ましてや屋根修理は、何十万~何百万円と高額です。長い人生の中においても、かなり大きな方の出費となるはずです。そんな大きな買い物であるにも関わらず、ごく短い時間しか検討せずに発注してしまえば、工事後に後悔する可能性が高くなるのは言うまでもありません。

また、工事発注までの時間が短いと後悔する結果になりやすいということは、屋根修理を請け負う施工業者側からも論理的に説明が可能です。1~2日で終わるような小さな工事の場合は別として、そもそも屋根修理において、安全かつ適切な作業環境のもとで、質の高い工事をしようと思えば、じっくりと時間をかけて念入りに準備をする必要があります。昔から「段取り八分」という言葉があるように、屋根修理そのものが重要なのは当然として、その工事の前にしっかりと時間をかけ、万全の準備を整えることが何よりも重要なのです。良い準備なくして良い工事ができるわけがないのです。

「発注までの時間が短い」としても、工事のための準備や段取りは発注後にじっくり時間をかけてやれば良いのでは?という反論があるかもしれません。ところが実はまさにそこが落とし穴なのです。屋根修理を発注するということは、その時点で、屋根修理に使用する材料・施工仕様・工法が決まっているということになります。つまり、既に詳細な工事内容が決まっているはずです。そもそも具体的な工事内容が決まらなければ見積書を作ることはできないので工事金額は決まりません。工事金額が決まっていない工事は発注しようがありません。要するに、屋根修理を発注する時点では、工事内容は必ず決まっているはずなのです。

詳細な屋根修理工事内容が決まるということは何を意味しているのでしょうか。実は、詳細な工事内容が決まった時点で、その工事における品質の最大値が確定するのです。公人品質については、職人さんの技術力や経験の差、いわゆる「腕の差」によって変わる要素があるのは事実です。しかし、少なくとも「腕の差」によって最初に決めた工事内容を超えることはありません。最初に決めた工事内容で見込める品質を最大値として、職人さんの腕や能力で、いかにその最大値に近づけるかが目標になります。

プロのレーシングドライバーならば、同じ軽トラックを運転しても一般ドライバーよりも速く走れるでしょう。しかし、軽トラックでスポーツカーと同じ速度を出すことはできません。ドライバーの「腕」の良し悪しで軽トラックをスポーツカーのように走らせることはできないのです。それと同じように見積で確定した工事内容を職人さんの腕で変えることはできません。工事を発注するということは、工事の詳細な内容(仕様・工法)を確定することであり、工事品質の良し悪しを含む工事そのものの成否を決めることに直結するのです。

そんな大切なことを短い時間で決めてしまえば、工事後に後悔する可能性が高いのは当然のことです。工事内容を決めるには、ゆっくりと時間をかけ、じっくりと検討することが大事なのです。

ではどのように検討すれば良いのでしょうか。

まず初めに屋根修理工事の目的を明確にしなければなりません。工事の内容は目的によって大きく変わってきます。「屋根を長持ちさせたい」という目的と、「屋根を綺麗にしたい」という目的では、屋根修理に使用する材料も、仕様や工法も大きく異なります。二つの目的を同時に実現することも可能ですが、その場合にはコストが大きく膨らむことになるでしょう。また工期を長く確保できる場合と、短い工期で素早く仕上げなければならない場合でも工事の内容は変わってきます。さらに、立地条件や作業環境によっては、足場を建てることも難しいケースや、施工に時間的な制限がかかる場合もあります。屋根の傷み具合によっては必要な下地処理の内容も大きく変わってきます。近隣やテナントの要望に併せて工期や作業時間を調整する必要があるケースも考えられます。他にも工事の際に考えなければならないことは数多くあります。

このように、工事内容を決めるためには、工事の目的や、それを実現するための条件や手段など、あらゆることを考えなければなりません。検討に時間が掛かるのは当然なのです。逆に言うと、時間を掛けて検討しなければ、必ず何かしらの見落としや抜け落ちがあり、大小様々な失敗に繋がります。結果的に後悔する可能性が高まるのです。

ここまでの内容で、屋根修理工事を発注するまでに、ゆっくりと時間を掛けて、じっくり検討することが何よりも大切だということがわかりましたでしょうか。

「どうせ考えても素人だからわからない」という理由で、屋根修理業者任せにする方も少なくありませんが、わからなくても良いのです。とにかく意識的に時間を掛けてください。まずは時間を掛けることが大切です。時間を掛けることで、仮に工事の細かい内容は理解できなくても、その屋根修理業者が良い業者か悪い業者かについては、なんとなくわかってくる場合もあるからです。

このように屋根修理工事発注までの時間が短いと後悔する結果になりやすいことは当然の話なのです。それがわかっているので、まともな屋根修理業者であれば、すぐに契約するように求めたり、お得なキャンペーンなどを煽って注文を急かしたりすることはありません。最初にじっくり検討しなければ良い工事はできないし、工事後に後悔されることがわかっているからです。つまり、お客様がゆっくり時間を掛けて検討しているときに、それを阻むかのように発注を急かしたり、契約を急ぐ屋根修理業者は要注意です。本当に良い業者であれば先々まで工事の予定が埋まってますから、お客様に急かされることはあっても、お客様を急かすことはあり得ません。

まずは時間を掛けることが大事と書いたのは、そういう屋根修理業者を見極めることができるからなのです。

屋根修理工事において、「検討する時間が短い人ほど後悔するケースが多い」ことを肝に銘じておきたいものです。

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