屋根材「グランネクスト」とは?特徴やメリット・デメリットを解説

(画像引用:ケイミュー公式サイト

グランネクストは、ケイミューの中でも実績に定評がある「カラーベスト」が持つ屋根材の性能はそのままに、役物などの付帯部分も含めた形状を極力シンプルに極めた屋根材です。

スタイリッシュでミニマルな外観から、次世代の屋根材として期待されています。

そこで今回は、ケイミュー社の「グランネクスト」の特徴やメリット・デメリットについて解説しますので、ぜひ参考にしてください。

屋根材「グランネクスト」の製品仕様

グランネクストのラインナップや耐用年数などは以下のとおりです。

ラインナップ

ラインナップは以下の4種類です。

・Uroko(うろこ)
・Hishi(ひし)
・Sand(サンド)
・Simple(シンプル)

Uroko(うろこ)

Uroko(うろこ)は、その名のとおり「魚の鱗(うろこ)」のような形状をしたデザインが特徴です。

カラーは「グラッサ・ファジーブラウン」「グラッサ・ファジー」「グラッサ・ファジーレッド」の3色です。

いずれのカラーも一つひとつ表情が異なる焼き色を付けたような色合いが、飽きさせない外観を演出します。

Hishi(ひし)

Hishi(ひし)は格子状のデザインが特徴です。
「グラッサ・ナチュラルブラック」「グラッサ・アーバンシルバー」「グラッサ・ミッドナイトブルー」の3色です。

グランネクストは外壁材としても使用でき、Hishiはとくに一部の色を変えることでアクセントカラーとして、ワンポイントの変化を楽しむこともできます。

Sand(サンド)

Sand(サンド)は砂の凹凸を表現したデザインが特徴です。

カラーは「ブラックxブラック「ブラックxブラウン」「ブラックxネイビー」「グレイxグレイ」の4色です。

非光沢の色合いは落ち着きのあるシックな外観を演出したい場合におすすめです。

Simple(シンプル)

Simple(シンプル)は、グランネクストの屋根材を象徴するようなデザインです。カラーは「グラッサ・ブラック」「グラッサ・パールグレイ」「グラッサ・アーバンシルバー」「グラッサ・ココナッツブラウン」「グラッサ・アイリッシュグリーン」「グラッサ・ミッドナイトブルー」の6色展開です。

非光沢の色合いや余計なものを排除した一切の無駄がないデザインは、シンプルを極めたい人には「Simple」一択とおすすめできるラインナップです。

耐用年数と保証内容

グランネクストの耐用年数は、20〜30年程度です。

また、保証期間は以下のとおりです。

<製品本体>
室内へ雨水が浸入した場合:施工完了日から10年間
著しく色が変化した場合:施工完了日から2年間

<色保証>
製品の色感が著しく変化しないことを条件として、施工完了日から10年間

ケイミューのメンテナンススケジュールとして、10年ごとの部分補修、30年目には塗り替えによるメンテナンスを推奨しています。

屋根材「グランネクスト」の特徴

ここではグランネクストの特徴について解説します。

グランネクストのコンセプトは「LESS IS MORE」。屋根材としての機能以外は削ぎ落とし、限りなくシンプルさを追求した屋根材が特徴です。

主な特徴は以下になります。

・特徴①:さまざまな外観コーディネイトが可能
・特徴②:色あせに強いコーティング
・特徴③:優れた耐震性
・特徴④:台風や豪雨に強い設計
・特徴⑤:室内を快適にする熱シャット工法

それぞれ解説します。

【特徴①】さまざまな外観コーディネイトが可能

グランネクストのラインナップは、魚の鱗のようなデザインや、格子型や砂のような凹凸のあるデザイン、シンプルを極めたデザインなど様々です。

そうした斬新なデザインにも対応できる「けらば」や「役物」をそろえています。「シンプル納まり」は、役物が付いているのか見分けが付かないほどシンプルなため、明らかに役物といったデザインにしたくない人におすすめです。

「フリーリッジ」は屋根材と同様のデザインで、一体感が欲しい人に向いています。「メタル役物」は素材感をそのまま見せたようなデザインの役物です。

【特徴②】色あせに強いコーティング

グランネクストは紫外線に強い「グラッサコート」でコーティングしています。グラッサコートは陶器の平板瓦のように色の変化に強く、20年30年経過しても色あせしにくいのが特徴です。

【特徴③】優れた耐震性

グランネクストの重量は約70kgです。約140kgある陶器の平板瓦に比べて半分の重さです。

屋根の重量が増すと、地震が起きたときの揺れが大きくなります。グランネクストは屋根の重量が軽いため、重心が下がり地震の揺れも軽減できます。

【特徴④】台風や豪雨に強い設計

グランネクストは、防水に配慮した設計とクギの固定を4点留めすることで、台風などの強風や豪雨にも対応できる屋根材です。

屋根材を重ねて層を作ることで屋根材の裏面へ雨水が浸入する量が少なくなり、防止シートが二次防水の役割を果たすため、高い防水性を実現しています。

また、グランネクストは屋根材一枚一枚をクギ4点で固定することで、強風による飛散も防止する設計です。耐風試験の結果では、風速60m/sで飛散が見られる瓦屋根に対し、グランネクストはバタつく程度の高い耐風性能を発揮しています。

風速60m/sは、樹木や電柱が倒壊し、トラックも横転させるほどの威力がある危険な暴風です。

【特徴⑤】室内を快適にする熱シャット工法

グランネクストは屋根で熱を防ぎ、室内を快適にする「熱シャット工法」を採用しています。熱シャット工法は下地材に遮熱シートと通気用の垂木を設置することで屋根にこもりやすい熱と湿気を逃がす設計です。

さらに、外気を取り込む換気口を軒先に、屋根の頂上に取り付ける屋根裏換気を設置することで室内の温度上昇を抑えています。熱シャット工法を採用することで、最大で約12℃の低減効果が認められています。

屋根材「グランネクスト」のメリット

メリット

グランネクストのメリットは以下のとおりです。

・外壁材としても使える
・デザイン性に優れている
・耐候性に優れている
・衝撃に強い

それぞれ解説します。

【メリット①】外壁材としても使える

グランネクストは屋根材だけでなく、外壁材としても使用可能です。外壁材として使用する場合は「CBウォール工法」という方法で施工できます。

CBウォール工法は、「防火構造認定」を取得することで外壁材としても使用できる工法です。防火構造認定は、外壁の構造基準として30分間、外部からの延焼を抑制する機能を備えた外壁材に与えられるものです。

【メリット②】デザイン性に優れている

グランネクストのラインナップは、どれも個性的でデザイン性に優れたものばかりです。屋根材ではあまり見かけない鱗形のデザインや格子形のデザインは外観にインパクトを与えます。

SandやSimpleは、シンプルさを追求したい人におすすめできるなど、さまざまな外観のコーディネートを楽しめます。

【メリット③】耐候性に優れている

グランネクストにコーティングされている「グラッサコート」によって紫外線や台風、暴風などによる色あせや雨水の浸入にも強い設計です。

また、熱シャット工法によって外部からの熱を伝わりにくくし、内部の熱も放出するため、断熱性に優れた点もメリットです。

【メリット④】衝撃に強い

グランネクストは丈夫で割れにくく、衝撃にも強いです。屋根材の主原料となるセメントにパルプ繊維とシリカ粒子、パルプ繊維の補強効果を高める超微粒子を配合することで、飛来物や衝撃、荷重にたいしても強さを発揮します。

屋根材「グランネクスト」のデメリット

デメリット

グランネクストのデメリットは以下のとおりです。

・耐用年数が短い
・細かなメンテナンスが必要
・豪雪地帯には向かない

それぞれ解説します。

【デメリット①】耐用年数が短い

グランネクストは、瓦屋根やガルバリウム鋼板などの金属製に比べて耐久性が短いのがデメリットといえます。グランネクストの耐用年数は20〜30年程度で、瓦や金属屋根の30〜50年に比べると耐用年数が短いのがデメリットといえます。

【デメリット②】細かなメンテナンスが必要

ケイミュー社のメンテナンススケジュールでも10年ごとの部分保証を推奨しています。年数が経過すると屋根材のズレや割れ、役物などの付帯物のズレや浮き、割れ、カビやコケなどが発生しやすくなります。

雨漏りが心配であれば、5年ごとに上記のような症状の確認や補修を怠らないことが重要です。

【デメリット③】豪雪地帯には向かない

グランネクストはスレート屋根になるため、凍害の心配があります。スレートは主成分となるセメントのため、水分を吸収しやすいです。

水分を吸ってしまうと吸水率が上昇し膨張しやすくなり、膨張と伸縮を繰り返すことで割れやすくなってしまいます。

屋根材「グランネクスト」でリフォームする際の業者選びのポイント

グランネクストで屋根をリフォームする際、業者選びがとても重要になります。失敗しないための業者選びのポイントについて解説します。

業者選びのポイントは以下のとおりです。

・相見積もりに対応してくれるか
・現地調査が丁寧かどうか
・職人直営店かどうか
・業者独自の保証やアフターサービスが充実しているか
・口コミに問題はないか

それぞれ解説します。

相見積もりに対応してくれるか

業者を選ぶ際は複数の業者から見積を取って比較検討することがとても重要です。相見積もりを取ることで、工事費用の相場を知ることができるだけでなく、態度や丁寧に作業するかどうかなども見極めることができます。

業者によって出してくる価格は異なります。業者によっては利益を得ようと、不当に価格を上げてくる業者もいるため注意が必要です。また、安すぎるのも注意しましょう。あとから追加工事が発生したなどと追加費用を要求してくる業者もいます。

優良業者の場合、しっかりと調査をしたうえで見積もりを出します。予算に合わせていくつかパターンを作ってきたり、「ご家族と相談してじっくりと検討してください」と声をかけてくれたりと丁寧な業者もいますので、そういった業者を選ぶようにしましょう。

職人直営店かどうか

職人直営店は下請けなどに工事を依頼せず、職人自ら工事の受付や実際の作業を行う店舗のことです。職人直営店は地域密着型に多いです。

職人直営店は中間マージンが発生しないため、適正価格で工事をしてもらえるのがメリットです。また、施工できる地域が限定されているため、何か不具合があった際にも迅速な対応が可能です。

長年地域で営業している業者であれば、地域から信頼されている証拠でもあるため、会社概要なども確認してみましょう。

業者独自の保証やアフターサービスが充実しているか

業者独自の保証かアフターフォローが充実している業者を選ぶようにしましょう。業者独自で保証を設定していたら、工事後の点検などアフターフォローが充実している業者は優良業者である場合が多いです。

口コミに問題はないか

口コミも業者を決める判断基準になります。口コミでは、業者の態度がどうだったのか、工事の内容が適切だったのかなどの記載があれば参考にしましょう。

口コミに対して、1件1件返答していたり、返答している回数が多ければお客様に対して丁寧に接している可能性が高いです。

口コミに関しては、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

今回は、屋根材「グランネクスト」の特徴やメリット・デメリットについて解説しました。グランネクストは、屋根材としての機能以外は削ぎ落とし、限りなくシンプルを追求した屋根材です。シンプルでありながら、以下のようなさまざまな特徴も持ち合わせています。

・特徴①:さまざまな外観コーディネイトが可能
・特徴②:色あせに強いコーティング
・特徴③:優れた耐震性
・特徴④:台風や豪雨に強い設計
・特徴⑤:室内を快適にする熱シャット工法

また、グランネクストで施工する際のメリットは以下のとおりです。

・外壁材としても使える
・デザイン性に優れている
・耐候性に優れている
・衝撃に強い

デメリットは以下のとおりです。

・耐用年数が短い
・細かなメンテナンスが必要
・豪雪地帯には向かない

上記のメリット・デメリットやグランネクストでリフォームする際の業者選びを理解し、適切な工事をしてくれる業者を選ぶようにしましょう。

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