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ガルバリウム鋼板は、軽量でサビに強く高い耐久性を持った屋根材のことをいいます。しかし、これだけの情報でガルバリウム屋根にリフォームするのは少し気が引けますよね。
そこで今回は、ガルバリウム鋼板の特徴やメリット・デメリットなどについて解説します。
ガルバリウム鋼板のことをしっかり理解すれば、ガルバリウム屋根で住まいをリフォームすべきかどうかがわかります。
Contents
ガルバリウム鋼板とは、「ガルバリウム」という合金でメッキされた鋼板(鉄)でできた屋根のことをいいます。ガルバニウムは、「ガルバ」「ガルバニウム」とも呼ばれています。
ガルバリウム屋根で使われている「ガルバリウム鋼板」は、アルミと亜鉛が鋼板(鉄)を守っているため、高い耐久性が特徴です。
それまでメッキ製品は「トタン屋根」が主流でしたが、トタンにアルミを加えて耐久性をさらに増した「ガルバリウム鋼板」が取って代わる形となりました。
ここでは、ガルバリウム鋼板の性能と耐用年数について解説します。
ガルバリウム鋼板はサビに強く、高い耐久性や防火性を持っています。
屋根材1枚あたりの重さが約4.0kgと金属の屋根材では最も軽量で、屋根のカバー工法(重ね葺き)では、建物の耐震性低下を抑制する屋根材として重宝されています。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は、30〜40年が目安です。耐用年数を迎えた際のメンテナンス方法としては、屋根の葺き替えが推奨されています。
金属屋根を用いた屋根工事では、屋根材の葺き方を選択できるのも魅力の一つです。自分好みの葺き方を選べば、満足のいく外観に仕上げることもできます。
ここでは、勾配屋根におけるガルバリウム屋根の葺き方について解説します。ガルバリウム鋼板には、以下3種類の葺き方があります。
・たて葺き
・横葺き
・差込葺き
それぞれの特徴について解説していきます。
「たて葺き」とは、屋根の勾配に対してガルバリウム屋根を縦向きに施工する方法のことをいいます。ガルバリウム屋根の特徴であるシンプルかつスタイリッシュなデザインも演出できます。
板金とのつなぎ目がなく、軒先にも雨水が溜まらない形状になっているため、防水性が高く雨漏れ体制の高い屋根の葺き方といえます。
「横葺き」とは、屋根の勾配に対してガルバリウム屋根を横向き(平行)に施工する方法のことをいいます。横葺きには「段葺き」と「平葺き」といった二つの葺き方があります。
・段葺き:屋根材を段々に配置する葺き方
・平葺き:屋根材をフラットに配置する葺き方
このように、横葺きは多彩なデザインが可能となり、豊富なパターンがあります。しかし、屋根材が重なる箇所が多いため、勾配の緩やかな屋根では、雨水などの水捌けに支障が出る可能性があります。
「差込葺き」とは、既存の屋根にガルバリウム鋼板を差し込む施工方法のことをいいます。
差込葺きは、シンプルな施工方法が特徴ですが、一方で屋根の下地にあたるルーフィングシート(防水シート)を交換できないというデメリットもあります。
また屋根のカバー工法(重ね葺き)同様に、屋根が二重になり建物に対する負荷が増えるため、建物における耐震性の低下も不安視されます。
ここでは、ガルバリウム屋根のメリットについて解説します。ガルバリウム屋根のメリットは、次の4つです。
・耐久性が高い
・軽量で建物への負荷が少ない
・加工しやすい
・汚れやコケがつきにくい
ひとつずつくわしく見ていきましょう。
ガルバリウム屋根は、高い耐久性を持っています。
ガルバリウム鋼板は、亜鉛鉄板の犠牲防食機能(※)と耐久性の高いアルミの特徴を併せ持っているためサビに強く、耐久性はトタン屋根の3〜6倍に相当します。
塩害が心配される海岸地域だけでなく、大雪に対しても高い耐久性を誇るため積雪地方でも広く採用されています。しかし、経年劣化でサビは生じるため、他の屋根材同様に定期的なメンテナンスは必須です。
※ 亜鉛が鉄(鋼板)の代わりに犠牲となって腐食することで、鉄(鋼板)の腐食を防ぐ機能
ガルバリウム屋根は、厚み1〜3mm程度の薄い金属板で、1枚あたり4.0kgと非常に軽量です。その重さは瓦屋根に比べて1/10程度しかないため、建物への負荷を最小限に留め、耐震性の低下を抑制できます。
このためガルバリウム屋根は、瓦屋根からの葺き替えによる屋根の軽量化はもちろん、屋根のカバー工法(重ね葺き)など重量が心配される工事で多く採用されています。
前述の通り、ガルバリウム屋根は厚み1〜3mmほどの薄い金属板であるため、さまざまな形状に容易に加工できます。
特異な形状の屋根にも対応ができるだけでなく、意匠性の高い屋根にすることもできるため、非常に自由度が高い屋根材と言えるでしょう。
屋根材の表面が滑らかで、湿気や水分の吸収が少ないガルバリウム屋根は、汚れにくくコケやカビが生えにくいといった特徴を持っています。
しかし、屋根材表面のツヤをなくしている「ツヤ消しタイプ」は汚れが付着しやすいため、汚れが気になる場合には「ツヤありタイプ」のガルバリウム屋根がおすすめです。
一方で、ガルバリウム鋼板にもデメリットが存在します。ガルバリウム屋根のデメリットは、次の4つです。
・断熱性能が低い
・遮音性能が低い
・変色することがある
・工事費用が高め
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
ガルバリウム鋼板は、金属のため屋根材自体に断熱性能がありません。
スレート屋根や瓦屋根などに比べて断熱性能が低いため、ガルバリウム鋼板の工事では断熱材を一緒に施工することが一般的となっています。
ガルバリウム鋼板は、厚みが1〜3mmと非常に薄い金属板のため、遮音性能が低く室内に音が響きやすいという特徴があります。
梅雨時期の雨音など、室内で屋根の音が気になる場合には、屋根工事の際に防音材などの施工を検討しましょう。
ガルバリウム鋼板は、アルカリ性に弱いため変色することがあります。
たとえば、長期間にわたってガルバリウム屋根に枯れ葉や木くずなどが付着していると、これらに含まれる酢酸が原因で屋根が変色してしまうため、建物の立地によって屋根のこまめな点検が必要です。
屋根工事にガルバリウム鋼板を採用した場合、他の屋根材に比べて工事費用が高くなる傾向があります。たとえば、スレート屋根との1㎡あたりにおける工事費用の比較は、次のとおりです。
屋根材 | 工事費用/㎡ |
スレート屋根 | 4,500〜8,000円 |
ガルバリウム屋根 | 5,000〜10,000円 |
しかし、ガルバリウム鋼板には「高い耐久性」や「メンテナンスが容易」などメンテナンスコストを削減できる特徴があるため、住まいにかかるトータルコストはスレート屋根に比べて安価になります。
ここでは、ガルバリウム鋼板の代表的な製品を紹介します。今回厳選したガルバリウム屋根の製品は、次の7つです。
・スーパーガルテクト
・横暖ルーフ
・スマートメタル
・ダンネツトップ
・立平
・かわらMFシルキー
・エバールーフ
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
「スーパーガルテクト」は、ガルバリウム鋼板製外装材のトップメーカーである「アイジー工業株式会社」の製品です。
断熱フォームと遮熱塗装が併用されており、高い断熱性能を特徴としています。夏場における屋根の表面温度は、スレート屋根に比べておよそ10℃も下がると言われており、高い断熱効果が期待できます。
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「横暖ルーフ」は、屋根材のほか内装材や断熱材なども製造する総合住宅設備メーカーである「ニチハ株式会社」の製品です。
「センタールーフ」というシリーズの中に属し、横暖ルーフには遮熱の仕上げなどの違いによって、横断ルーフαS、横暖ルーフα プレミアムSなどの各グレードがあります。
一般的なガルバリウム屋根の厚さは1〜3mm。それに対して横暖ルーフは、0.35mmという圧倒的に薄さ実現しながらも高い耐久性も兼ね備えています。さらに屋根材の表面には遮熱塗装がされているので断熱性能の心配もありません。
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「スマートメタル」は、2003年に「株式会社クボタ」と「パナソニック株式会社」の住宅外装建材部門が事業統合されて誕生した総合住宅設備メーカーである「ケイミュー株式会社」の製品です。
従来品に比べて3倍の防錆性がある「SGL(エスジーエル)」という素材のため、塩害による被害が心配な海岸地域の屋根にも多く採用されています。発泡ポリエチレンが裏打ちされているのも特徴の一つとなっています。
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「ダンネツトップ」は、屋根材だけでなく太陽光発電に関連する商材も取り扱っている「株式会社セキノ興産」の製品です。
「ダンネツトップ」は、ガルバリウム鋼板に断熱材を貼り合わせた構造で、屋根材そのものの強度はもちろんのこと、断熱性能や遮音性能にも優れた特徴を持っています。将来的に太陽光発電を設置する際に、屋根に穴を開けずに施工できるように工夫が施されています。
「立平」は、大手鉄鋼メーカーのグループ会社である「JFE株式会社」の製品です。鉄鋼メーカーの強みを活かし、主に薄型鋼板を得意分野としています。
「立平」における最大の特徴は、嵌合式の施工に対応していること。「嵌合式」とは、屋根に釘などで穴を空けることなく屋根材を固定できる施工方法のことをいい、嵌合式対応による高い防水性を実現しています。
「かわらMFシルキー」は、断熱・遮音・耐震といったガルバリウム屋根の三大特徴に拘った屋根材を製造する「福泉工業株式会社」の製品です。
「かわらMFシルキー」は、特殊な顔料を採用しているため赤外線の反射率が高く、日当たりの良い立地でも屋根の温度上昇を抑える高い遮熱性能が特徴です。アスベストを含有した屋根にカバー工法で施工した際に、アスベストの流出を抑制できる工法も選択可能となっています。
※MFシルキーは2021年にリニューアルされて現在ではシルキーG2となっています。
「エバールーフ」は、高い防錆性を持つSGLの素材メーカーである「日鉄鋼板株式会社」の製品です。
「エバールーフ」には、当然ながらSGLが採用されているためサビに強いという特徴があります。また、一枚の屋根材だけで屋根一面を継ぎ目なく施工できるため、美観も損なうことなく和洋どちらの建物にも順応できます。
ここでは、ガルバリウム屋根のリフォーム費用について工法別に解説していきます。今回は、以下の工法をした場合にかかるリフォーム費用について解説します。
・葺き替え
・カバー工法(重ね葺き)
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
屋根の「葺き替え」とは、今ある屋根材を撤去して新しい屋根材を葺くリフォームのことです。葺き替えと同時に屋根下地のメンテナンスもできるというメリットがあります。
一般的な戸建て住宅における屋根の「葺き替え」にかかるリフォーム費用は90〜130万円と言われており、内訳は次のとおりです。
工事項目 | リフォーム費用(単位:万円) |
仮設足場・養生 | 20〜30 |
既存屋根材の撤去 | 10〜15 |
屋根下地補修(野地板・ルーフィングシート) | 10〜15 |
新規ガルバリウム屋根葺き(材工) | 35〜40 |
棟包み取り付け | 5〜10 |
軒先・ケラバ取り付け | 5〜10 |
工事諸経費 | 5〜10 |
合計 | 90〜130 |
なお、屋根の大きさや下地の腐食具合、既存屋根におけるアスベスト含有の可否などにより、上記金額は変動するため注意が必要です。
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屋根の「カバー工法(重ね葺き)」とは、既存の屋根をそのまま残し、その上から新しい屋根材を重ねて葺く工法のことをいいます。野地板など屋根下地のメンテナンスはできませんが、一方でリフォーム工事にかかる費用を抑えられるのが特徴です。
一般的な戸建て住宅における屋根の「カバー工法(重ね葺き)」にかかるリフォーム費用は75〜110万円と言われており、内訳は次のとおりです。
工事項目 | リフォーム費用(単位:万円) |
仮設足場・養生 | 20〜30 |
ルーフィングシート貼り | 5〜10 |
新規ガルバリウム屋根葺き(材工) | 35〜40 |
棟包み取り付け | 5〜10 |
軒先・ケラバ取り付け | 5〜10 |
工事諸経費 | 5〜10 |
合計 | 75〜110 |
なお屋根の葺き替え同様に、屋根の大きさなどにより上記金額は変動するので注意しましょう。
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ガルバリウム屋根は、サビに強く耐久性が高いためメンテナンスは不要と思われがちですが、定期的なメンテナンスは必要です。
ここでは、ガルバリウム屋根におけるメンテナンス方法について、以下の3つを解説していきます。
・高圧洗浄
・塗り替え
・葺き替え
それでは、ひとつずつ解説します。
ガルバリウム屋根は、汚れやコケなどが比較的つきにくいという特徴を持っていますが、年数が経つにつれて屋根表面の汚れが目立ってきます。
屋根の汚れが目立つ場合には、水洗いをしましょう。なお、水洗いにおいて洗剤の使用や高圧洗浄は、屋根や屋根下地を傷める原因になるため控えるようにしましょう。
サビに強いガルバリウム屋根であっても、経年劣化によりサビが発生します。サビが発生する前の段階にあたる屋根の「色褪せ」が見られた際には、塗り替えを検討しましょう。
屋根の塗り替えは、15〜30年前後が一般的といわれています。塗り替えの際には、同時に棟包みなど板金部の点検も行い、腐食具合に応じて板金部を補修することで雨漏れのリスクを削減できます。
築30年を経過したら、ガルバリウム屋根の傷みが見られなくても屋根の葺き替えを検討しましょう。理由としては、屋根の下地であるルーフィングシートが30年前後で寿命を迎えるからです。
ルーフィングシートの交換には、既存屋根を剥がす必要があるため、同じタイミングで屋根の葺き替えて屋根材を一新することが望まれます。
今回は、ガルバリウム鋼板の特徴やメリット・デメリットなどについて解説しました。
ガルバリウム屋根とは、「ガルバリウム」という合金でメッキされた鋼板(鉄)でできた屋根のことをいいます。軽量でサビに強く、高い耐久性を持つため、屋根リフォームで数多く採用されています。
しかしそんなガルバリウム屋根も、断熱性能や遮音性能においては他の屋根材に劣るといったデメリットもあります。また、一言で「ガルバリウム鋼板」と言っても各メーカーで異なる製品が販売されています。
屋根材にガルバリウム鋼板を選ぶ際には、プロのアドバイスが必須になります。屋根修理の匠では、ガルバリウム屋根にくわしい全国の優良な屋根業者をご紹介可能。ガルバリウム屋根を用いた屋根リフォームを検討する際には、ぜひ一度ホームページをのぞいてみてください。
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