ピッタリの屋根修理の匠は見つかりましたか?
「どの屋根修理の匠を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や屋根に対してのお悩み・ご要望などからピッタリの職人をご案内します。
仲介手数料や紹介料はもちろん無料、しつこい営業等も一切いたしませんので安心してご利用ください。
マイホームを建てるために住宅デザインについて調べていくと、意匠性のあるおしゃれなお家をたくさん見かけますよね。モダンでデザイン性の高い家を見ていると、我が家もこんなデザインを取り入れたいと思われる方もいらっしゃると思います。しかし、意匠性にこだわり過ぎてしまうと建物にとって一番肝心な雨漏りリスクを多く残してしまう恐れがあるのです。
そこで今回は、雨漏りを招かないために頭に入れておきたいポイントや、後半では実際によくある雨漏りの事例をご紹介します。
大切なお家を雨漏りから守るためにも、事前にしっかり避けるべきポイントを身につけ安心安全の住まいづくりをしましましょう。
ここでは、雨漏りを防ぐために覚えておきたい「リスク回避設計」と「リスク対応設計」についてご紹介します。
リスク回避設計とは、雨漏りのリスクを回避するために経験上リスクが高いことが明らかな設計を控え、材料性能や施工の完璧さを過度に依存しないといったものです。 リスク回避設計には、以下のようなものが挙げられます。
・軒の出を確保する。霧避け庇を設ける。陸屋根(パラペット)は避ける。
・屋根の形状においては谷、片流れ、壁止まり軒をつくらない。
・屋根の構造では、緩勾配や逆勾配を避けるようにする。
・一体バルコニーの採用や曲面の壁は避ける。
リスク対応設計とは、譲れないデザインや法規上やむを得ないなど、雨漏りリスクが高くなりがちな設計である場合、リスクの所在と大きさを明確に把握して、それに対してどのような設計上の配慮をすればいいかを明らかにしておくというものです。 雨仕舞いなども工夫して、雨水侵入への備えと雨水を逃す対策などをとります。 リスク対応設計には、以下のようなものが挙げられます。
・軒や庇が短い場合は、横や下から雨水が吹き込むことを想定する。 例えば、片流れ屋根の場合など。
・外壁に連続する面におけるデザインなどは、雨仕舞いが曖昧になりがち。 例えば、ふかし壁など壁に装飾をつける場合、雨仕舞いを考慮したおさまりになっているか確かめる。
・バルコニー周りなどに追加する部材などは、雨仕舞いを考慮することを忘れがち。 例えば、パーゴラなどを壁に取り付けたりする場合、防水施工が複雑になり、シールを打っても切れやすいので接合部分が雨水侵入の弱点になりやすいことを考慮しておく。
・外壁で異なる材料を使用する際は雨仕舞いを間違ってしまいがち。 例えば、1階部分には通気工法を採用したサイディング、2階部分にはモルタル塗りを採用するなどの場合、境界面で雨仕舞いの施行ミスが起こりやすい。
次に、上記の内容と少し被りますが雨漏りのリスクが高くなる具体的な箇所やデザインを、「外壁」「外壁まわり」「屋根・屋根まわり」の3つの部位に分けてご紹介していきます。
「個性的な外観のマイホームをつくりたい」そんな思いを背景に、外壁の仕上げに凝ったり、さまざまな装飾を施したりする木造住宅が増えています。 外壁の仕上げでは、1階はタイル張り、2階はモルタルといったように、上下階で異なる素材を使ったケースをよく見かけます。外壁に付け足す装飾で目立つのは、外観に凹凸をつけることで表情を与える「ふかし壁」やパーゴラ、付け柱などの化粧材です。 これらのデザインを採り入れる場合、雨水侵入のリスクを意識しなければなりません。上下階で仕上げが異なる場合、境界部分から雨水が侵入しないような納まりは必須です。また、建物本体の外側に、ふかし壁や化粧材を取り付ける際には、外壁下地の防水層を破損しないような施行をしなければならないのです。
ふかし壁とは、建物本体の構造用合板を張った後、さらに間柱材や合板を組んで付け足したもののことです。この部分は、建物本体側にも、ふかした壁にも防水シートが施工されていないことがしばしばあります。建物本体とふかし壁との取り合い部分にクラック(ひび割れ)が生じ、雨漏りを引き起こしてしまうのです。
2階の壁を後退させバルコニーを設けている住宅がありますが、このバルコニーから雨水が侵入するケースがよくあります。バルコニーにはFRP防水が施されており、直下の1階リビングで雨漏りが発生する事例が実際にありました。サッシの下枠や手すりの足元など、複数箇所から雨水が侵入していたようです。取り合い部には1ミリも隙間を作らず、随所に防水テープをしっかり貼るなど基本的な防水施行が肝心です。
バルコニーなどの外壁まわりは、雨仕舞いを注意したい箇所の宝庫と言えます。 広めのバルコニーをつくるために、スノコ状の板やグレーチングを敷く場合がありますがこうしたバルコニーを支える柱梁は、接合金物を使って建物本体に繋げることが多いですが、その取り合い部が雨水の侵入口になりやすいのです。
バルコニーを建物本体の外側に後付けする場合は、接合部の防水処理に配慮が必要です。 バルコニーの支持部材を建物本体に接合すれば、見た目にすっきりとした仕上がりとなりますが、雨仕舞いの施工方法は難易度が上がります。バルコニーを建物本体から独立した構造にするなど、防水の検討が要必要な箇所です。
既製品の手すり部材を取り付けるために、難しい防水施行が求められることがしばしばあります。 既製品の手すり子の割り付け間隔と、設計時に設定した取付幅とが合っておらず、雨水が侵入してしまったというケースが実際にありました。
棟やケラバ、軒先といった屋根の端部が外観のデザインを左右するのと同時に、建物の防水性能にも大きな影響をもたらします。 近年、軒や庇がまったくない、あるいはほとんどない木造住宅をよく見かけるようになりました。外壁がそのまま屋根に繋がった、すっきりした外観は人気の理由の一つと言えるでしょう。しかし、そうしたデザインの屋根と外壁との取り合い部には、漏水のリスクがつきまとうのです。 また、屋根の形状も漏水リスクに影響します。基本的に、シンプルな屋根ほど漏水リスクは低いですが、敷地の条件や建物内の間取りの関係で複雑にならざるを得ないことが少なくありません。したがって、リスク対応の設計と施工が求められます。
都市部では軒や庇がない住宅をよく見かけます。敷地が狭く、軒を出す余裕がないだけでなく軒のない箱型のデザインが好まれる風潮もあると考えられます。しかし、屋根の棟端部やケラバが防水状の弱点となり、雨漏りが発生するケースが後を断ちません。
【関連記事】
片流れ屋根の棟端部やケラバも漏水のリスクが高いです。
実際にあるお宅では、ルーフバルコニーの出入り口に片流れの屋根をかけておりましたが屋根と外壁の防水層が連続しておらず、風で巻き上げられた雨が板金の隙間やモルタル外壁のひび割れから壁内に侵入してしまっておりました。 雨水の侵入を防ぐには、軒を出して外壁頂部に雨がかからないようにしたり、屋根と外壁の防水層を連続させたりする対策が必要です。
【関連記事】
「どの屋根修理の匠を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や屋根に対してのお悩み・ご要望などからピッタリの職人をご案内します。
仲介手数料や紹介料はもちろん無料、しつこい営業等も一切いたしませんので安心してご利用ください。
LINEでかんたん
問い合わせ&職人案内