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台風や大雨が降った時に、サッシから雨が吹き込んできたことはありませんか?
室内に雨が吹き込んでしまうと床や壁はもちろん、大切にしている家具などにも被害が及んでしまいますよね。
しかし、このようなサッシから雨が吹き込む現象は、事前に対策すれば心配する必要はありません。
そこで今回は、事前にサッシからの雨の吹き込みを防ぐ方法や雨の吹き込む原因、さらにはサッシから雨が吹き込んでしまった際に応急処置する方法について解説していきます。
本記事でサッシに関する知識を深めて、台風シーズンも安心した生活を送りましょう。
台風の際にサッシから雨が吹き込むリスクは、事前の対策によって大きく異なります。台風シーズンに入ってから検討するのではなく、あらかじめサッシの問題点などを明確にしておくことで、サッシから雨が吹き込むリスクは大幅に減少します。
ここでは、サッシからの雨が吹き込む現象に対する予防方法について解説していきます。
サッシからの雨の吹き込みを事前に防ぐ方法は、以下の3つです。
・専門業者にサッシの点検や修理を依頼する
・雨戸やシャッターの新設
・サッシの交換
それでは、ひとつずつ詳細を見ていきましょう。
サッシからの雨の吹き込みを事前に防ぐ方法の1つめは、専門業者にサッシの点検や修理を依頼することです。
専門業者に家じゅうのサッシを点検してもらうことで、サッシの劣化状況や問題点が明確になります。
また、専門業者のアドバイスに基づいてサッシに適切な修理を施すことによって、台風の際にサッシから雨が吹き込む可能性を大幅に下げることができます。
台風シーズンに入ると、このような専門業者は台風の被害に遭った住宅の修理に追われてしまい、点検を依頼してもすぐに対応してもらえない可能性があります。
そのため、専門業者への点検・修理は台風シーズンまでのゆとりを持って依頼するようにしましょう。
サッシからの雨の吹き込みを事前に防ぐ方法の2つめは、雨戸やシャッターの新設です。
既存のサッシに雨戸やシャッターを新設し台風の際にサッシを守ることで、サッシから雨が吹き込むことを予防できるだけでなく、飛来物によって窓ガラスが割れることなどの対策にもなります。
すでにサッシに雨戸やシャッターが設置されている場合でも、雨戸やシャッターが故障している状態では台風の対策としては不十分です。
専門業者にサッシの点検を依頼する際には、サッシだけでなくサッシに付随する雨戸やシャッターも合わせてチェックしてもらうようにしましょう。
なお、窓の大きさや外壁の種類などによっては、雨戸やシャッターが新設できない可能性も考えられます。
雨戸やシャッターの新設を検討する際には、建物を新築した業者にも念の為声をかけるようにすると安心でしょう。
サッシからの雨の吹き込みを事前に防ぐ方法の3つめは、サッシの交換です。
現状のサッシに劣化が見られたり不安材料があったりする場合には、サッシを交換することで雨の吹き込む可能性が低くなります。
サッシを交換することは、台風対策のほかにも防犯対策や紫外線カット、冷暖房の省エネなど住まいに対して多くのメリットがあります。
また、台風対策はサッシの交換だけでなく内窓を新設するといった方法もあるため、住まいの間取りや予算などによってリフォームの方法を検討していきましょう。
なお、このようなサッシの交換は1箇所だけ実施してもあまり意味をなさないため、部屋単位で建物の方角などで検討するようにしましょう。
台風など強い雨が降った際には、なぜサッシから雨が吹き込んでしまうのでしょうか。
サッシから雨が吹き込む原因を理解することで、現状のサッシにおける問題点や台風対策の方法が明確になります。
サッシから雨が吹き込む原因は、主に以下の4つが挙げられます。
・引き違い窓の隙間
・窓ガラスにおけるパッキンの劣化
・サッシまわりのコーキングの劣化
・サッシまわりの外壁の劣化
それでは早速、ひとつずつくわしく見ていきましょう。
サッシから雨が吹き込む原因の1つめは、引き違い窓の隙間です。
「引き違い窓」とは、2枚以上のサッシを互いに交差させて使用する窓のことで、リビングや和室などの居室で多く見られます。
このような引き違い窓には個々のサッシに戸車がついており、サッシをスムーズに開閉できるよう構造上隙間ができてしまう箇所があります。
台風など強い風を伴う横殴りの雨が降った場合には、このような引き違い窓の隙間から雨の吹き込む危険があるため、あらかじめサッシの隙間にタオルをあてがうなどの対策が必要になるでしょう。
サッシから雨が吹き込む原因の2つめは、窓ガラスにおけるパッキンの劣化です。
窓のサッシ部分とガラス面の隙間には、雨が吹き込まないようにゴムパッキンがありますが、このゴムパッキンが劣化して細かいひび割れや隙間ができてしまうことで台風の際に雨が吹き込む可能性が考えられます。
ゴムパッキンが劣化する主な原因は、太陽の紫外線と雨風。
特に長い時間陽射しのあたる建物の南面や西面にあるサッシのゴムパッキンは、ほかのサッシに比べて劣化するスピードが早まるため注意が必要です。
また、ゴムパッキンの劣化は雨が吹き込むだけでなく、ガラスが外れやすくなったり、小さい虫などが室内に入ってしまったりすることにもつながるため、日頃から気を配ることが大切です。
サッシから雨が吹き込む原因の3つめは、サッシまわりのコーキングの劣化です。
一般的に、サッシは外壁をくり抜いた箇所に取り付けられています。
そのため、単にサッシを取り付けただけではサッシと外壁の間に隙間ができてしまいますが、そこから雨が吹き込まないようにあらかじめコーキングで処理されています。
しかし、このコーキングはゴムパッキン同様に太陽の紫外線や雨風などで劣化するため、年数の経過とともにコーキングにひび割れが発生したり、サッシと外壁との間に隙間が生まれたりしてしまうため、室内に雨が吹きこむ原因となります。
コーキングの耐用年数は10年前後。窓の設置位置によってもコーキングの劣化状況は異なるため、劣化の進行している箇所を基準にメンテナンスを検討するようにしましょう。
サッシから雨が吹き込む原因の4つめは、サッシまわりの外壁の劣化です。
サッシ自体に問題がなかったとしても、サッシまわりの外壁にひび割れや欠けといった劣化の症状が見られる場合には、その部分から雨が吹き込みサッシから室内に流れ出ることがあります。
専門業者にサッシの点検を依頼する際には、サッシだけでなく外壁のチェックも実施してもらい、必要に応じて外壁のメンテナンスも検討しましょう。
どんなに入念に対策しても、サッシから雨が吹き込む確率はゼロにはなりません。
たとえサッシから雨が吹き込んでしまったとしても、すぐに応急処置することで被害を最小限に抑えることができます。
ここでは、万が一の場面を想定して応急処置の方法について解説します。
サッシから雨が吹き込んだ際における応急処置の方法として、以下の3つが挙げられます。
・吹き込んだ雨水を吸い取る
・吸水シートを敷く
・コーキングを打つ
ひとつずつくわしく見ていきましょう。
サッシから雨が吹き込んだ際には、まずは吹き込んだ雨水を拭き取って被害を最小限に止めることが大切です。
吹き込んだ雨水の被害を最小限にすることで、その後の修理にかかるコスト削減にもつながります。
なお、このような事態に備えて、普段から使用しないタオルや雑巾などをストックしておきましょう。
吹き込んだ雨水をある程度吸い取れたら、今後の吹き込みを警戒するためにも室内のサッシまわりに吸水シートやタオルなどを敷いておきましょう。
なお、台風など長時間にわたって雨が吹き込んでしまう場合には、定期的に吸水シートの交換が必要になります。
一度雨水を吸い取ったら終わりではなく、専門業者による修理が完全に終わるまでは気を抜かずに吹き込み対策を継続的に実施しましょう。
サッシから雨が吹き込む原因が、屋外におけるサッシまわりのコーキング劣化や外壁のひび割れなどの場合には、コーキングを打つことで応急処置が可能です。
しかし、応急処置でコーキングを打つ場合には以下の点に注意が必要です。
・雨が止み、施工箇所が乾いた状態で施工する
・作業上の安全が確保できない場合には、無理にやろうとせず専門業者に依頼する
雨が降っている状態で、コーキングの施工はできません。また2階のサッシなど作業上の安全が確保できない場合には、DIYによる応急処置は避けるようにしましょう。
今回は、事前にサッシからの雨の吹き込みを防ぐ方法や雨の吹き込む原因、サッシから雨が吹き込んだ際における応急処置の方法について解説しました。
サッシから雨が吹き込むことを予防するには、専門業者による事前の点検が欠かせません。
専門業者のアドバイスに基づいてサッシに適切な修理を施すことによって、台風の際にサッシから雨が吹き込む可能性を大幅に下げられるでしょう。
また、あらかじめサッシから雨が吹き込む原因やサッシから雨が吹き込んだ際に応急処理する方法を把握しておけば、万が一の場合でも慌てることなく対応することができます。
サッシからの雨の吹き込みを予防するための事前点検や、雨が吹き込んだ際の修理は信頼できる専門業者に依頼することがポイントになります。
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