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海沿いにお住まいの方は、塩害による被害は避けて通れないものです。
塩害による被害を少なくするために、塩害に強い屋根材を考えている方は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、塩害に強い屋根材の選び方を解説します。おすすめの屋根材や塩害地域でのメンテナンス方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
Contents
塩害の地域でも安心して暮らすためには、塩害に強い特性を持った屋根材を選ぶことが重要です。塩害に強い屋根材としては、以下のような素材の屋根材がおすすめです。
それぞれ解説します。
1つ目はSGL鋼板です。SGL鋼板は、後述するガルバリウム鋼板をさらに進化させためっき鋼板です。表面がめっき処理された鋼板の中では最高峰と位置づけられています。
ガルバリウム鋼板をベースにマグネシウムを加えることで、ガルバリウム鋼板の3倍超の防錆効果をさらに高めています。とくに、赤サビが発生しやすい切断面や傷を受けた部分の腐食抑制効果を実現しています。
SGL鋼板はガルバリウム鋼板ほど普及はしていませんが、塩害地域には最適な屋根材の一つです。
ガルバリウムより高性能なSGL(エスジーエル)鋼板とは?
2つ目はガルバリウム鋼板です。ガルバリウム鋼板とはアメリカの「ベスレヘムスチール社」が開発した金属鋼板をアルミニウムと亜鉛、シリコンでめっきしたものです。日本では「日鉄鋼板株式会社」が商標登録しています。
めっき組成は、アルミニウム55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%からなっています。ガルバリウム鋼板は、金属素材ですが耐久性や耐食性に優れているため、海沿いの地域でも塩害の影響を受けにくい屋根材となっています。
3つ目はジンカリウム鋼板です。日本で流通しているジンカリウム鋼板は自然石粒付き鋼板(または自然石粒化粧鋼板、ストーンチップ鋼板とも呼ばれる)のことで、金属板に石粒をコーティングした屋根材です。
ガルバリウム鋼板との違いは、商標の違いと亜鉛とシリコンの含有率の違いのみで、ほぼ同じ金属板という認識で間違いありません。ジンカリウム鋼板はオーストラリアにある「BlueScope」社が商標登録しています。
ジンカリウム鋼板とガルバリウム鋼板のめっき組成の違いは以下のとおりです。
「ガルバリウム鋼板:アルミ55%・亜鉛43.4%・シリコン1.6%」
「ジンカリウム鋼板:アルミ55%・亜鉛43.5%・シリコン1.5%」
アルミは同じですが、亜鉛とシリコンでそれぞれ0.1%とわずかな違いのみです。
ジンカリウム鋼板はガルバリウム鋼板と同様に耐久性やサビに強い耐食性があります。さらに、表面の石粒仕上げにセラミックコーティングをすることで、素材の金属に潮風が直接触れない構造になっているため海沿いでもサビにくい屋根材です。
4つ目は樹脂製サイディングです。その名のとおり、プラスチックの「塩化ビニル樹脂」を主原料とした屋根材で、メンテナンスフリーと呼ばれるくらい耐久性の高いのが特徴です。
施工時のコーキング剤を使わない施工が可能なため、ほかの屋根材と比べてメンテナンスにかかるコストも少なく済みます。
プラスチックが主成分のため、サビや腐食の影響がほとんどないことから、塩害地域にもおすすめできる屋根材です。しかし、日本でのシェアが少なく、施工できる業者が少ない点はデメリットといえます。
最後はステンレスです。ステンレスは鉄を主成分としており金属でできています。金属は塩害に弱いため適していないように思われますが、表面にクロムと呼ばれるサビを防ぐ膜をコーティングしているため、塩害にも強い特性を持っています。
瓦はサビや腐食が発生しない屋根材のため、塩害地域でも使用できます。瓦自体の耐用年数も長く、50年以上持つとされています。
少し前までは瓦も塩害の影響を受けるとされていましたが、近年の瓦はこれまでの瓦よりも高温で焼き上げているため、塩害の影響を受けにくくなっています。
塩害に強い屋根材を選ぶほかにも、塩害に強い塗料で塗装することで塩害被害を抑えることもできます。塩害に強い塗料は以下のとおりです。
・フッ素系塗料
・ピュアアクリル塗料
・無機系塗料
それぞれ解説します。
フッ素塗料とは、フッ素とカルシウムからなるフッ化カルシウムを主成分とした塗料です。汚れを寄せ付けず酸性雨にも強く、紫外線による影響を受けにくい性質を持っていることから、塩害などの自然環境に強い塗料となっています。
ピュアアクリル塗料とは、通常のアクリル塗料に含まれる不純物を一切排除したアクリル100%の樹脂が使用されている塗料です。
耐久性と防水性、高い弾性を持っており、気温や温度変化で膨張・伸縮する環境下でもひび割れしにくい特性があります。耐候性もフッ素系塗料と同等の性能があり、ピュアアクリル塗料の耐久性は15年持つとされています。
無機系塗料とは、セラミックやケイ素などの無機物を主成分としており、ほかの塗料と比べて耐候性が高いという特徴があります。無機物は紫外線の影響を受けても劣化しにくい性質を持っています。
紫外線による劣化を解決するために開発された背景があり、雨の力で自然に汚れを落とす効果も期待できる塗料です。
そもそも塩害はどのようなもので、屋根材にどういった影響を及ぼすものなのでしょうか。ここで詳しく解説します。
塩害とは、海に含まれる塩分が潮風によって建物などに付着し、金属の腐食を招いてしまうことです。建物の屋根がもっとも影響を受けやすく、ほかにも外壁や窓枠、エアコンの室外機、玄関の扉など金属製の部分に影響があります。
塩害の被害を放っておくとサビて金属の腐食が起きます。サビを放っておくと雨漏りを引き起こすなどの影響があります。
塩害の被害を受ける範囲としては、一般的に海岸線から200〜500メートル以内は「重塩害地域」、2キロメートル以内は「塩害地域」と呼ばれます。ただし、地域ごとに重塩害地域と塩害地域の範囲は異なります。
塩害による影響は上記の範囲だけでなく、5キロや10キロ離れた場所でも塩害の影響を受けることもあります。台風や風の影響によっても異なるため、離れていれば安心というわけではありません。
ここでは、塩害の被害を受けやすい場所と、塩害によってどのような被害が発生するのかを解説します。
・金属製の塀や囲いなどのサビ
・玄関ドアや雨戸のシャッターのサビ
・窯業系サイディングやモルタル外壁、付帯部の劣化
・コンクリートの爆裂
・エアコン室外機や給湯器のサビ
それぞれ解説します。
建物周辺にある塀や囲いなどの外構が金属製の場合は、塩害によってサビが発生します。サビを放置すると見た目が悪くなるだけでなく、塗装がボロボロ落ちて部分的な破損もしやすくなります。
塀などは倒れて通行人に怪我をさせてしまう危険性があるため、放置しないことが大切です。
玄関ドアが金属製の場合は、サビによる剥がれなどが発生します。雨戸やシャッターなどはアルミ製やスチール製のものが多いですが、これらの素材でもサビは発生します。
意外なところでは、雨戸やシャッターを収納する戸袋やシャッターボックスも風に乗った潮が付着したままになるため腐食が起きやすいです。
窯業系サイディングは外壁の色あせ、モルタル外壁はチョーキング現象などの症状が耐用年数よりも前に発生しやすくなります。
また、破風板や軒天などの付帯部分も同様に劣化しやすくなります。
コンクリートの爆裂とは、コンクリート内部の鉄筋がサビによって膨張し、内側からコンクリートを破壊して押し出してしまう現象のことです。
コンクリートの一部の欠けや鉄筋の露出、サビ汁などの症状が発生します。
エアコンの室外機や給湯器はサビが発生しにくいガルバリウム鋼板などの素材が使われていることが多いです。内部の基盤は防錆や防腐処理もされています。しかし、サビが発生しないわけではありません。メンテナンスをしなければサビは発生してしまいます。
ここからは、海沿いに家を建てる場合に避けた方がよい屋根材について解説します。避けた方がよい屋根材は以下の2つです。
・スチールやトタンなどの金属製の屋根
・窯業系サイディング
それぞれ解説します。
ガルバリウム鋼板やジンカリウム鋼板も金属製ですが、スチールやトタンは耐食性などのサビへの耐性がありません。スチールやトタンはサビの影響を受けやすく、腐食すると穴があき強度も落ちてしまいます。
腐食すると雨漏りにつながりやすくなるため、塩害地域ではスチールやトタンなどの金属製は避けた方がよいでしょう。
窯業系サイディングは上の章でも解説しましたが、窯業系サイディングはセメントを主成分としています。セメントは塩分に弱く、色あせやコンクリートの欠けなどを招きやすいです。コンクリート系のサイディングも塩害地域では避けた方がよいです。
塩害による被害を防ぐためには、日ごろからのメンテナンスがとても重要です。普段からできるメンテナンスとしては、以下のものがあります。
・日常的に水で洗浄する
・前倒しで塗装メンテナンスする
・腐食した建材を早めに交換する
それぞれ解説します。
もっとも簡単にできるメンテナンスは、日常的に水で洗浄してあげることです。建物などに付着した塩分は水で洗い流します。年に数回程度でよいので、ホースなどを使って洗い流してあげましょう。
屋根に関しては高所での作業となり、転落の危険性があるためやらないようにしてください。屋根は雨で洗い流してくれますので、自分で洗い流す必要はありません。
屋根や外壁は防水性を高めるために塗装をします。よく使用されるシリコン塗料などの耐用年数は10〜15年程度です。塩害の影響を受けると、耐用年数よりも前に劣化してしまいます。
塩害地域の場合は、2〜3年程度前を基準として前倒しで塗り替えを計画しましょう。再塗装する際は、「塩害に強い塗料」の章でも解説した塗料を使用するか、耐候性に優れた塗料を使用するとメンテナンスの頻度を減らすことができます。
定期的な洗浄や塗装メンテナンスでも予防は可能です。それでも腐食してしまった建材があれば、早めの交換をおすすめします。
サビが発生するとあっという間に腐食してしまいます。腐食した塀などは倒れる危険性もあるため、なるべく早めに交換することが大切です。
最後に、塩害に強いおすすめの屋根材について紹介します。おすすめの屋根材は以下の4つです。
それぞれ解説します。
スーパーガルテクトは、アイジー工業が販売しているガルバリウム鋼板の屋根材です。アイジー工業のスーパーガルテクトは、断熱材と一体型になっているのが特徴です。
スーパーガルテクトは海岸から500メートル離れていれば、塩害地域でも保証が適用になるため、海の近くでも安心です。また、塗膜や赤錆保証も15年、穴あき保証が25年と長期の保証が付与されています。
横暖(よこだん)ルーフは、ニチハ株式会社が販売しているガルバリウム鋼板の屋根材です。スーパーガルテクト同様に断熱材との一体型です。
ガルバリウム鋼板のため耐久性が高く、紫外線にも強いため色あせもしにくいのが特徴です。横暖ルーフも塗膜保証はシリーズによって異なりますが変色・色あせは20年、塗膜は15〜20年、赤サビ20年、穴あきは25年と長期のため安心です。
スマートメタルは、ケイミュー株式会社が販売するガルバリウム鋼板の屋根材です。40%以上の日射反射率の高さが特徴で、紫外線の影響を受けにくいのが特徴です。
耐風性にも優れており、性能試験では風速60m/sの強風にも耐える実験結果も出ています。耐候性や耐風性に優れたスマートメタルは海沿いの風の強い地域に適した屋根材といえます。
「せきしゅうがわら」と読みます。石州瓦は、島根県西部の石見地域で生産されています。石見地方は日本海に面しており、しばしば台風の影響も受けている地域です。そのような自然の猛威にも耐えられるよう常に品質向上されてきているのが石州瓦です。
石州瓦が塩害に強い理由として、高品質な原料土を使用しており、陶器瓦の中ではもっとも高い1,200度以上の焼成温度で作られています。
高品質な土と高温焼成技術により、4.88%と極めて低い吸収率が実現できています。そのため、塩害地域で見られる一般的な瓦で起きる、端部の剥がれや欠落が少ないため、塩害に強いとされています。
今回は、塩害に強い屋根材の選び方について解説しました。塩害に強い屋根材としては以下の素材が使われている屋根材を選ぶことをおすすめします。
・SGL鋼板
・ガルバリウム鋼板
・ジンカリウム鋼板
・樹脂製
・ステンレス
・瓦
また、上記素材が使われた製品としておすすめな屋根材は以下のとおりです。
・スーパーガルテクト
・横暖ルーフ
・スマートメタル
・石州瓦
ただし、塩害に強いとはいえ、メンテナンスをしないと耐用年数よりも前に劣化する可能性があります。塩害による被害を防ぐには、日常的に水で洗浄することや、前倒しで塗装メンテナンスをすることが大切です。
メンテナンスをする際は、屋根材のメンテナンスに精通した屋根修理専門業者へ依頼することが大切です。屋根修理専門業者を探す際におすすめなのが「屋根修理の匠」です。
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