屋根修理の火災保険は損害保険鑑定人が判断!

損害保険鑑定人

屋根修理の際に、火災保険を活用することで金額の負担を減らすことができます。そのため適正な申請を行い、適正な金額を受理することが大切です。

しかし、屋根の状況を判断する(火災保険の適用範囲内か否か)ことは非常に難しいです。

経年劣化によるものなのか?、台風ではなく地震によるものなのか?など、相対的に判断が行われます。

そしてその判断をするのが、『損害保険鑑定人』です。このページでは損害保険鑑定人についてご紹介します。

損害保険鑑定士とは?

損害保険鑑定士とは、一般社団法人日本損害保険協会が実施する認定試験に合格し、登録されている方を指します。

具体的には、家などの建物、車などの動産の保険価格の算出、事故の原因や状況調査、損害額の鑑定を行う専門家です。

1~3級と級位があり、それにより扱うことができる範囲も異なります。

また『専門鑑定人A』、『専門鑑定人B』と区域もあり、1級で、専門鑑定人Aの方が最も高度な現場の対応を行っています。

そして事業者団体として、公共社団法人日本損害鑑定協会があります。

公益社団法人日本損害鑑定協会とは?

公益社団法人日本損害保険協会とは、損害ホ円鑑定業務を行う事業者で構成するものです。

屋根修理を含む自然災害からの事故から、事故による財産や利益の損害に対し、公正且つ迅速な損害鑑定を推進することで、国民の利益や擁護並びに公正且つ自由な経済活動の機会の確保・促進により、国民の生活の安定、向上に貢献することを目的としています。

損害保険鑑定士は保険会社の社員なのか?

よくある間違いが、損害保険鑑定士も保険会社の社員と認識されていることです。

結論、ほどんどの場合は保険会社の社員ではなく、保険会社が鑑定会社に外注しています。

この理由は、保険会社はもちろん営利企業のため、なるべく保険金を出したくないのが本音のところです。

となると、大衆は『本当に適切な判断をしてくれるのか?』と、当然疑問が生じます。

それを払拭するために、鑑定は自社では行わないことがほとんどです。

(しかし、鑑定会社も当然営利企業。保険会社から仕事を貰うためには、保険会社にとって有益な存在である必要があります。この先の発言は控えます。)

火災保険を申請すれば、必ず損害保険鑑定士が現場を見に来るのか?

火災保険の申請をすれば、必ず損害保険鑑定士が現場を見に来るのか?という疑問を持つ方も多いですが、結論から申しますと、工事金額によることが多いです。

または明らかに見積書が相場より高い、不必要な箇所の修繕が見積書に入っていると、損害保険鑑定士が現場を見に来る確率が高まります。

逆に工事金額が安い(100万円以下など)、申請書類に掲載されている内容と写真と見積書が明らかに適正と判断できれば、現場に来ることはありません。

屋根修理の匠は全国の屋根修理業者様と連携していますが、損害保険鑑定士が現場に来るのは、感覚地では5%以下です。

恐らくですが、戸建て住宅の場合は、どれだけ豪邸の家でも1,000万円を超えることはほとんどありません。

保険会社は税務署と同じで、やはり高く取れるところから回るのが鉄則なのでしょう。

とは言え、あまりにも申請内容に違和感があれば、安価でも現場を見に来ます。

損害保険鑑定士が現場を見に来ることになったら?

「屋根修理で火災保険を申請したら、保険会社から連絡があり、損害保険鑑定士が現場を見に来ることになったけどどうしよう」との話を耳にしますが、

虚偽申告をしていないのであれば、何か問題が起きるわけではありません。

しかし名目上、損害保険鑑定士は公正に判断する立場となっていますが、鑑定会社も利益を追求しないと倒産してしまいます。

それではどこから利益を取るのか?残念ながらお客様が申請した額を削ることで保険会社も鑑定会社も利益が出ますよね。(もちろん毎月の保険料からも利益を捻出しています)

これ以上の発言は控えますが、損害保険鑑定士から何を聞かれても、堂々と回答して、ありのままのことを説明してください。

保険会社も鑑定会社も「会社の評判」を落とさないことが何よりも重要です。(火災保険を扱う保険商品は、保険法によりどの企業でも大してサービス内容は変わりません。そのためイメージは非常に重要なのです)これが、「災害に遭ったのに、A保険会社は全然お金を出してくれなかった」と評判になってしまうと、保険会社は加入者の減少に繋がり大きな損失です。

また、損害保険鑑定士が現場を見に来る大きな理由の一つが、「見積書が明らかに相場より高く、屋根修理業者が悪徳ではないか?」と確認することを目的とする場合も多いです。

この場合は、生で現場を確認した上で、明らかに依頼しようとしている屋根修理業者が相場より高いため、

「保険会社が指定している屋根修理業者を紹介するから、そちらで施工をしてください」という流れになるだけです。

屋根修理業者の中には、火災保険が出ると思って相場よりかなり高い金額を見積に書いてしまう方もおられます。(お客様は相場がわからないですし、保険金で賄えるならそこまで気になる問題でもないですよね)

損害保険鑑定士はこれを止める役割を果たしており、保険会社もお客様は家主様のため、基本的に何かトラブルが起こることはありませんのでご安心ください。

明らかに不服の判断をされたと思ったらそんぽADRセンターに相談を

損害保険鑑定士により、または現場に見に来ずに火災保険の適用範囲の判断に不服を感じた場合は、そんぽADRセンターにご相談をおすすめします。

そんぽADRセンターとは、一般社団法人日本損害保険協会のお客様(=火災保険に加入しており、実際に火災保険の申請を行う方)の対応窓口で、火災保険を含む損害保険や、保険業法に基づく指定紛争解決機関として、苦情や紛争に対応しています。

こちらにて、主に下記の3つを無料で対応してくます。

・相談対応

専門の相談員がトラブルの内容を聞いてくれます。

・紛争対応

損害保険会社とお客様のトラブルが解決しない場合に、紛争解決手続きの申し立てをすることができます。

対応は、紛争解決委員(弁護士など)がトラブルの解決支援をしてくれます。

・苦情対応

どうしても納得がいかない、自分と同じ気持ちの人を増やしたくないなどの場合は、苦情対応も承っています。

苦情内容は保険会社に通知されますので、保険会社はその内容により対応します。

「ADRセンターがあれば一安心」と言いたいところですが、昨今は情報がすぐに手に入る時代です。

下記はGoogleに書かれているADRセンターに対する口コミです。

GoogleのそんぽADRセンターの口コミ 

もちろん一人ひとりの主観的な口コミですので、真実は定かではありませんし、口コミだけを鵜呑みにしてはいけません。

また、利用者のほとんどは良い想いができたが、悪い人だけが腹いせにこのような口コミを書いているのかもしれません。

真偽はわかりませんが、確かに全国の屋根修理業者様からも良い話を聞いたことはありません。

官僚や大手企業役員の天下り先の可能性は高いため、実際は機能していないのかもしれませんね。

まとめ

屋根修理工事の際に、火災保険の活用は是非行うべきです。

スムーズに申請ができれば良いですが、実際は申請にあたり損害保険鑑定士により不服な判断があるかもしれません。

基本的には戸建て住宅であれば縁のない話ですので、念のため参考にして頂ければと思います。

屋根修理の火災保険は、適切な方法で、適切な内容にて申請しましょう。そして、見積額を相場より高める悪徳屋根業者には見積りを依頼してはいけません。

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