ピッタリの屋根修理の匠は見つかりましたか?
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さまざまな屋根の形状がある中で、「はかま腰屋根」とよばれる屋根があるのはご存じでしょうか。「はかま腰屋根」は、袴をはいているときの姿にそっくりであるという理由から名付けられました。あまり聞き慣れない名称なので、パッと思い浮かばない方も多いでしょう。
そこで今回は、はかま腰屋根のメリットやデメリット、メンテナンス費用についてくわしく解説していきます。また、屋根をメンテナンスする際の「業者を選ぶポイント」についても言及するので、業者選びで失敗しないためにも必ずチェックしておきましょう。
「家の屋根がはかま腰屋根かどうかを知りたい」「はかま腰屋根のメンテナンスを検討している」という方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
Contents
「はかま腰屋根」とは、切妻屋根の妻側の頂上を両端から斜めに切り落とし、寄棟のような形状にした屋根のことを指します。「半切妻屋根」や「ドイツ屋根」と呼ばれることも。切妻屋根や寄棟屋根と比べて、はかま腰屋根は街中で目にする機会があまりありません。
あまり目にする機会のない「はかま腰屋根」ですが、実は知られていないメリットが複数あります。はかま腰屋根のメリットは、次の3つです。
・道路車斜線規制をクリアできる
・屋根裏収納スペースを広く取れる
・デザイン性が高い
ひとつずつ簡単に見てみましょう。
はかま腰屋根は、建築基準法で定められた「道路斜線規制」をクリアするために導入されるケースがほとんどです。道路斜線規制とは、道路の日照や通風に支障をきたしたり、周辺に圧迫感をもたらしたりすることを防ぐため、建物の高さに制限を設ける規制のこと。
たとえば、「切妻屋根」で法的基準をクリアできない場合でも、妻側を斜めに切り落とした形状の「はかま腰屋根」なら法的基準をクリアできるかもしれません。
はかま腰屋根を採用すれば、法的基準をクリアできないという理由で2階の間取りをせまくしたり、規制に合わせて建物を後退させたりする必要がないので、この点においては非常に大きなメリットといえます。
はかま腰屋根は、屋根裏収納スペースを広く取ることが可能です。屋根裏スペースは無駄な空間になるケースがほとんどですが、はかま腰屋根であればできるかぎり有効活用できます。
収納スペースを広く取れれば、その分居住スペースを自由に使えるので、広い間取りを自由に使いたいという場合におすすめの屋根といえます。
はかま腰屋根は、デザイン性を重視したい場合にもってこいの屋根といえるでしょう。その理由は、斜めに切り落とした部分の色を変えて目立たせたり、装飾をつけて華やかにしたりすることができるからです。和風や洋風など、好きな雰囲気の佇まいを演出できるのは嬉しいですね。
もちろん、屋根の面積によっては太陽光発電パネルも搭載できるので、デザイン性のみならず実用性にも長けた屋根といえます。
はかま腰屋根には、以下のようなデメリットもあります。
・雨漏りのリスクが増える
・高度な技術が求められる
メリットだけでなくデメリットも理解すれば、屋根トラブルを未然に回避することができるので、この機会にチェックしておきましょう。
はかま腰屋根は、妻側の一部が「鼻隠し」のように水平であることが懸念点としてあげられます。水平部分は雨水が溜まりやすく、屋根材が傷みやすいので要注意です。また、はかま腰屋根は継ぎ目が多く、雨漏りのリスクが通常よりも高くなります。
はかま腰屋根を採用する場合は、適切な箇所に雨樋を設置するほか、定期的な点検・メンテナンスを行うなど、雨漏りを防止することがより一層求められると覚えておきましょう。
はかま腰屋根は、切妻屋根や寄棟屋根に比べて複雑な構造をしているので、メンテナンスにはより高度な技術が欠かせません。経験の浅い業者に依頼してしまうと、適切な施工ができず雨漏りを引き起こしたり、建物の耐久性が低下したりするトラブルが起こるかもしれません。また、設計士と施工業者の連携が取れていない場合も、施工トラブルのリスクが高まります。
一方、はかま腰屋根は複雑な構造であることが理由で、一般的な屋根工事よりも工期が長くなったり、費用が割高になったりすることも考えられます。
そのため、はかま腰屋根のメンテナンスを検討する際は、長期的な費用対効果も視野に入れてじっくり検討しましょう。
はかま腰屋根のメンテナンス方法と費用については、次のとおりです。
メンテナンス方法 | 費用 |
屋根塗装 | 50万〜100万円 |
葺き替え | 150万〜300万円 |
カバー工法 | 150万〜300万円 |
形状変更 | 300万〜600万円 |
はかま腰屋根のメンテナンスは、劣化状態や耐用年数に応じて塗装・葺き替え・カバー工法のいずれかを選択します。また、はかま腰屋根から切妻屋根や寄棟屋根などの別の形状に変更することも可能です。
なお、上記の費用は屋根の面積や使用する材料、立地などにより変動するので、あくまでも目安として参考にしてください。
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はかま腰屋根から別の屋根の形状に変更する際には、以下2点に注意しましょう。
・各種制限を確認する
・固定資産税を考慮する
それぞれを簡単に解説します。
はかま腰屋根から別の形状の屋根に変える際は、以下の制限をクリアできるか確認する必要があります。
高さ制限 | 原則10mまたは12mを超えてはならない |
隣地斜線制限 | 隣地との境界線上の高さを基準に、定められた範囲で建てる必要がある |
道路斜線制限 | 道路側の日照や通風に支障をきたさない範囲で建てる必要がある |
北側斜線制限 | 北側の住居を考慮して、定められた範囲内で建てなければならない |
これらの制限をクリアせずに施工してしまうと、隣家とのトラブルや法律トラブルを招きかねません。よって、各種制限に関して基準をクリアしているかどうかは、施工業者や近くの役所窓口にて確認しましょう。
固定資産税は屋根材の量や組み方、デザインによって変動するので、屋根の形状を変更する際は、固定資産税の変動に注意が必要です。
たとえば、屋根をより複雑な形状に変更する場合は、固定資産税が上がる傾向にあります。一方、切妻屋根や寄棟屋根のようなシンプルな形状に変更すると、固定資産税を軽減できるでしょう。
屋根の修理を依頼する際、「どの業者に頼んでも同じ」と考えていませんか?選ぶ業者によっては、高額な修理費用を請求されたり、不十分な修理によって屋根トラブルが再発したりするケースも少なくありません。これらのトラブルを回避するためにも、業者選びのポイントはあらかじめチェックしておくことがおすすめです。
屋根修理業者を選ぶポイントは、次の2つです。
・業者の実績や評価
・見積書
それぞれを簡単に説明します。
屋根修理業者の良し悪しを見極めるには、業者の「実績」や「評価」を確認することが必須です。各業者のホームページや口コミサイトを参考にして、必要な情報を集めてみましょう。
特におすすめの方法は、口コミサイトを調べてみること。口コミを見れば、その業者の実績や評価を細かく知ることができます。
なお、口コミを調べる際は「投稿者」もあわせてチェックしましょう。誰が投稿したかわからない口コミは、信ぴょう性に欠けるので要注意です。
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屋根修理業者を選ぶときは、業者から提示される「見積書」を細かく見るようにしましょう。見積書をもらったら、次の2つを確認すれば問題ありません。
・金額の記載方法
・金額の妥当性
1つめの「金額の記載方法」は、見積書をどれだけ丁寧につくっているかがポイントとなります。たとえば、金額を「一式」とまとめて明記している業者の場合は、費用の内訳が不明瞭であることから、後々金銭トラブルを引き起こす可能性があると考えられます。
一方、金額を項目ごとに細かく明記している業者であれば、安心して依頼できますよね。よって、費用の内訳を公開しない業者は、悪徳業者である可能性が高いといえるでしょう。
2つめの「金額の妥当性」は、相見積もりをとって調べることが有効です。相見積もりとは、A社に見積もりを依頼して、その見積書をB社に提示して価格の交渉を行うことをいいます。ちなみに、相見積もりを取れば修理費用の「相場」もチェックできます。
相見積もりで複数業者の見積もりを比較すれば、高額な費用を打ち出す業者を見極めて、金銭トラブルを未然に回避することができるでしょう。
今回は、はかま腰屋根のメリットやデメリット、メンテナンス費用についてくわしく解説しました。
建物が道路斜線規制などの各種基準をクリアできない場合、はかま腰屋根を採用することで、建物を後退させたり、2階の間取りをせまくしたりする必要がなくなります。また、屋根裏収納スペースを広く取れるので、居住空間を広く設計できる点もメリットのひとつです。
なお、はかま腰屋根は構造が複雑である理由から「高度な技術」を必要とします。そのため、メンテナンス費用が割高になったり、工期が長くなったりする点は考慮しなければなりません。また、雨漏りのリスクが高まる点も懸念材料としてあげられるでしょう。
はかま腰屋根は一長一短であることから、メンテナンスする際は屋根の形状変更も含めてじっくり検討しましょう。屋根修理を依頼するなら、業者の実績や評価だけでなく、見積書の金額や内容もきちんと精査し、トラブルを回避することが必要不可欠です。
屋根修理の匠なら、各都道府県の優良屋根修理業者を探すことができるので「自分で業者を選ぶのは自信がない」「悪徳業者によるトラブルに巻き込まれるのは怖い」という場合には、ぜひ活用してみてください。
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