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「屋根の雨漏りはコーキングで補修できるって本当?」「どうやって修理するのか知りたい」
雨漏りが原因の屋根修理をお考えの方で、ご自身でのコーキング補修をお考えの方もいらっしゃると思います。今回は、屋根の雨漏り修理をコーキングで補修するメリット・デメリットや手順、注意点などをご紹介いたします。
屋根をコーキングで補修する際のメリット・デメリットをあらかじめ知っておくことで、無駄な作業をする必要がなくなります。
必要のない作業をしてしまうことで、逆に雨漏りを悪化させてしまう可能性があります。まずは作業を始める前に、コーキング補修をおこなうメリット・デメリットを把握しておきましょう。
・軽度のひび割れ・屋根材の破損を補修できる
・雨漏りの防止
屋根材のひび割れ、破損など、軽度なものであればコーキングで修繕ができます。
雨漏りが起こっている場合、小さな傷が原因箇所となっている場合はコーキングでの補修が可能な場合があります。しかし、雨漏りは一箇所で起きていると他の箇所でも再発する可能性が非常に高いです。雨漏りが起きている場合のコーキング補修はあくまでも応急措置にとどめ、なるべく早めのうちに修理業者に雨漏り診断をしてもらうことをおすすめいたします。
・重度の破損、劣化は修繕不可能
・雨漏りを悪化させるおそれがある
屋根材の大きな破損、ひび割れや変形はコーキングでは補修しきれず、交換が必要となります。また、雨漏りの症状、原因箇所などによってはコーキングをすることで雨水の流れ道を塞いでしまい、状況を悪化させてしまう恐れがあるため注意が必要です。
コーキングを用いた補修が可能な状況は以下の通りです。
・軽度の破損
・雨漏りの原因箇所が特定されている
・最適な補修方法が分かっている
軽度の破損であればコーキング補修が一番コストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。雨漏りの原因箇所が特定できており、かつ最適な補修方法がお分かりの場合はご自身、または業者によるコーキング補修が可能です。
次に、屋根をコーキング補修する際の注意点をご説明します。
・DIYは危険なためなるべく避ける
・修理業者は専門性で選ぶ
・雨の日はしない
以上の注意点を考慮せず、コーキング補修をおこなうと雨漏りが悪化する恐れが非常に高いです。注意点の具体的な内容を見ていきましょう。
屋根をDIYでコーキング補修することはおすすめできません。高所で危険なのに加え、作業性も良くないからです。専門の屋根業者ですら、ごく稀に屋根の上で滑って落下し、死亡してしまったという事故もあります。高所での作業は非常に危険のため、屋根に上がる際は必ず二人以上でおこなわなければなりません。
また、せっかくDIYで補修をしても適切な補修ができていなければ雨漏りを悪化させてしまう恐れがあります。
以上の2点から、屋根のコーキング補修は基本的に業者に依頼されることをお勧めいたします。
雨漏り修理をする際、はじめからコーキング補修での修理を決める方はあまりいらっしゃらないと思います。雨漏りが発生した際はまず初めに屋根業者、もしくは雨漏り修理業者に雨漏りの診断をしてもらうのが一般的な流れでしょう。そこで調査をしてもらい、原因箇所を突き止め適切な修繕方法を提案してもらいます。
その際、コーキングでの補修を提案された場合はその業者がコーキングを専門的に施工できる業者かを判断する必要があります。コーキング施工を専門的に行える業者は防水業者、屋根業者、塗装業者があります。技術面について詳しく知りたい方は、業者に直接尋ねるか、その業者のHPを見て保有資格や施工実績を確かめてみましょう。
コーキングは雨の日にするとしっかり乾かず、施工不良を起こしてしまいます。施工不良を起こすとコーキングが剥がれたり簡単に取れてしまうためすぐに再補修が必要に。コーキング補修以外の雨漏り修理でも、雨の日や雨が降りそうな日は避けておいた方がよいでしょう。
基本的に屋根の雨漏りをコーキングで補修することは危険なためおすすめしませんが、高所での作業に慣れている方や危険性を最小限に抑えられる場合に限り、応急措置としてのコーキング補修が可能です。雨の日が続く場合や業者が忙しく応急措置に来られない場合などにはご自身で簡単に対処しておくことで大きな被害につながるのを防げます。
具体的には以下の流れで作業します。
1雨漏りの原因部位を特定する
2材料や道具を揃える
3補修部位を洗浄する
4養生する
5下地処理をする
6コーキングを充填する
雨漏りを見つけたら、まずは雨漏りの原因箇所を特定する必要があります。ご自身で補修をおこないたい場合でも、原因箇所の特定は専門の業者に依頼することをおすすめします。雨漏りは目に見えている箇所だけに発生しているとは限らず、目に見えない屋根材下や外壁、キッチン下の水道管など、さまざまな箇所で発生している場合が多いです。
雨漏りは、経年劣化で建物の保護機能が弱まっていたり、ある箇所が破損している時に雨が降って発生するということが多いです。そのため、目に見えている雨漏り箇所のみが破損、経年劣化しているわけではなく、建物の劣化は全体に及んでいると考えられます。
新たな雨漏りが発生する前に、建物全体をしっかり調査して一気に修繕するのが一番の得策ですが、急な出費に困ってしまう方もいらっしゃると思いますので、まずは原因箇所、これから雨漏りが起こる恐れのある箇所を突き止めておきましょう。
雨漏りの原因特定には以下の4つの方法があります。
・目視検査
・散水検査
・発光検査
・赤外線検査
目視検査は、名前の通り目で見てチェックする方法です。費用は5万円以内。基本的にまずどの業者でもおこなう方法です。
散水検査は、雨漏りしていると思われる箇所にわざと水をかけ、雨天時と同じ状況をつくって原因箇所を特定する方法です。費用は5~10万円程度。目視だけで雨漏り箇所を特定できなかった場合におこないます。
発光検査は、紫外線に反応して光る液体を雨漏りの原因箇所と思われる場所に流し、複数の水漏れ部位を特定する検査です。費用は15~20万円程度。原因箇所が複数あると想定される場合に行う検査です。
赤外線検査は、雨漏りにより温度変化を起こした建材を調べる方法です。費用は18~30万円程度。液体などを流す必要がなく、建材の傷み具合などを調べる際に持ちる方法です。建物を傷める心配なく内部を調査することができます。
雨漏り箇所が特定できたら、次に補修に必要な道具を揃えます。
・コーキング
・ヘラ(コーキングの厚みを調節する)
・高圧洗浄機
・養生道具
・足場やハシゴなど高所作業用の道具
・ヘルメットや安全帯などの安全対策の道具
上記は最低限必要な道具となります。
コーキング補修をする前に補修箇所を高圧洗浄で洗い表面の汚れやカビ、苔などを洗い流します。これらが残っている状態でコーキング補修をしてしまうとコーキングを屋根材がうまく密着せず、すぐに剥がれてしまいます。
また、洗浄後はしっかりと洗浄面を乾かしてコーキングをしましょう。
洗浄が終われば、マスキングシールやメッシュシートなどを使って、コーキング材やホコリなどが飛び散ってしまわないように周辺を養生しましょう。
コーキングの前に、屋根材とコーキング材の密着率を上げるためプライマーで下塗りします。また、既にコーキングが打設されてある場所を補修する場合は既存のコーキングを撤去する必要があります。
プライマーの上からコーキングを打設します。これでコーキングによる応急措置は完了です。
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