瓦ずれの原因や修理方法、失敗しない修理業者の選び方を紹介

瓦屋根

瓦屋根は他の屋根材と比べて耐用年数が長いことから「メンテナンスしなくても大丈夫」と考えている方が多いのではないでしょうか。

しかし、瓦はずれが生じたり落下したりする恐れがあるので、定期的な点検およびメンテナンスが必要となります。瓦がずれると雨漏りを引き起こすリスクが高まるので、放置せずプロに修理を依頼することが得策です。

そこで今回は、瓦がずれる原因や修理方法のほか、優良修理業者の選び方まで徹底解説します。

「瓦屋根のずれによる雨漏りが心配だから、修理業者に見てもらいたい」「瓦屋根のメンテナンスを長い間行っていない」という方は、ぜひ参考にしてください。

瓦がずれる原因

耐用年数が長いとされている瓦は、どういった理由でずれが生じてしまうのでしょうか。瓦がずれる原因は、以下2つの要因が考えられます。

・固定力が弱まる

・衝撃に弱くなる

ひとつずつ見てみましょう。

固定力が弱まる

経年劣化した瓦は、耐久性が落ちてしまい固定力が弱まります。固定力の弱まりは、瓦がずれたり落下したりするリスクが生じるので注意が必要です。また、瓦を固定する釘が経年劣化により錆びてしまうと、瓦がずれたり割れたりする要因となります。

特に、30年〜40年前に使われていた「鉄釘」には要注意です。鉄釘は雨水による錆の発生が著しく、瓦を傷めるリスクを高めるでしょう。なお、最近の瓦屋根ではステンレス製の釘が使われています。

衝撃に弱くなる

瓦屋根は、耐久性が落ちると衝撃にも弱くなります。特に台風や地震による衝撃で、瓦のずれが生じたというケースは増えています。また、大雪の重量により瓦がずれることも。

一方、屋根の清掃や点検で屋根に上がる際に、瓦を踏みつけた衝撃でずれが生じるほか、最悪の場合は破損するリスクもあるので十分な注意が必要です。

瓦のずれで雨漏りが発生する原因

瓦のずれを発見したら「家の中で雨漏りしているかもしれない」と頭を抱えてしまいますよね。とはいえ、瓦がずれてしまったからといって、すぐに雨漏りが発生するわけではありません。

では、瓦がずれるとどのように雨漏りが発生するのかについて、経緯や原因を探ってみましょう。

防水シートの劣化

瓦屋根の下部にはルーフィングと呼ばれる防水シートが設置されています。また、防水シートの下部には野地板と呼ばれる下地材が使われています。

瓦がずれると、雨水は防水シートまで侵入し、時間の経過とともに野地板へ侵入します。このように、防水シートが雨水によって傷んでしまうと、野地板までも傷んでしまい、結果的に雨漏りに発展するわけです。

葺き土の流出

昭和初期までに建てられた住宅では、防水シートではなく土を使って雨水の侵入を防ぐ「葺き土」が主流でした。葺き土による工法の懸念点は、瓦がずれると雨水の侵入で土が流出してしまうことです。土が流出してしまうと、屋根材の下地に直接雨水が吹き込むことになるため、雨漏りが発生します。

瓦のずれを修理する方法

瓦がずれると防水シートの劣化や葺き土の流出により、雨水が家の中まで侵入して雨漏りを引き起こします。したがって、雨漏りの進行を抑えるためにも、早い段階で修理を依頼することが重要です。

瓦のずれを修理する方法には、次の4パターンがあります。

・ずれた瓦を固定し直す

・瓦を差し替える

・葺き直し

・葺き替え

瓦のずれを直すには、雨水の侵入状況によって行うべき修理方法が変わります。修理方法の選定については、依頼する業者に状況を見てもらったうえで判断するのがベストです。

ずれた瓦を固定し直す

台風や地震によって瓦がずれてしまった際に、ずれた瓦を固定し直すことが可能です。ただし、瓦自体に傷みがないうえ、防水シートや野地板といった周囲にも劣化が見られない場合にかぎります。

もし防水シートに劣化があるにもかかわらず、瓦の固定し直しだけを行った場合は、後々に雨漏りが発生する恐れがあります。したがって、瓦の固定し直しを依頼するなら、周囲への雨水の侵入リスクがないかどうかを点検してもらうことが必須です。

瓦を差し替える

台風や地震、大雪による衝撃で瓦自体が割れている状況では、瓦を部分的に交換する差し替えが可能です。ただし、瓦の固定し直しの作業と同様、防水シートや野地板に劣化が見られないことが前提となります。

一方、瓦の差し替える枚数が多い場合は、全体的に手を加えた方が良いケースもあります。修理にかかる予算や瓦屋根の状態を考慮しつつ、次に紹介する全体リフォームも視野に入れながら判断しましょう。

葺き直し

瓦がずれてしまったうえに、下部に設置されている防水シートにも劣化が見られた場合は、防水シートの交換が必須となります。防水シートを交換するなら「葺き直し」がおすすめです。

葺き直しとは防水シートを交換したうえで、既存の屋根を再利用する工法のことです。既存の屋根を再利用するので、屋根材の処分費用がかからず、トータルコストを抑えられるのがメリット。また、今までと同じ屋根材を利用できるので、外観が変わったり部材を入手できなかったりする心配はありません。

一方、既存の屋根材を利用するため、瓦自体が傷んでいる場合は葺き直しを選ぶことができないので注意しましょう。

【関連記事】

葺き替え

瓦自体の傷みが著しく、防水シートにも劣化が見られる場合は「葺き替え」を選択しましょう。葺き替えとは、既存の屋根材を撤去して防水シートを交換したうえで、新しい屋根材に交換する工法のことです。

葺き替えを行う場合は、新しく交換する屋根材を選定しなければなりません。たとえば、ガルバリウム鋼板といった軽量の金属屋根にすれば、瓦屋根と比べて重量が半分以下になります。屋根の軽量化は建物への負担を減らせるため、耐震性向上の効果を期待できます。

【関連記事】

瓦のずれを修理する場合の費用目安

瓦のずれを修理する際、瓦自体の状態はもちろんのこと、防水シートや野地板の劣化状況によって修理方法が異なるとわかりました。ここでは、それぞれの方法ごとに修理費用を紹介します。

なお、費用は屋根の面積や劣化状況、立地によって変動します。また、足場設置の有無によっても追加費用がかかる可能性があるので、あらかじめ予算を確保するための目安として参考にしてください。

修理方法 費用目安
瓦の固定し直し 1万円前後(足場設置代は除く)
瓦の差し替え 1万〜3万円(足場設置代は除く)
葺き直し 100万〜200万円
葺き替え 150万〜300万円

 

上記のとおり、部分的な補修の場合は数万円で済むところ、劣化状態が著しい場合は数百万円と高額な全体リフォームが必要となります。

「瓦屋根はメンテナンス不要だから大丈夫」と長い間放置してしまうと、思いがけないタイミングで高額な修理費用が発生してしまうかもしれません。したがって、リスクを最小限に抑えるためにも定期的な点検・メンテナンスを心がけましょう。

瓦のずれはDIYで修理できる?

瓦のずれを発見した際「家の中まで雨漏りしているかもしれない‥‥」と不安になるものです。そのため「自分で何とかしなければならない」と焦ってしまうでしょう。また「修理費用を抑えたいから自分で直す」と考える方もいるのではないでしょうか。

しかし、瓦のずれをDIYで直すことはおすすめしません。なぜなら、高所作業による落下リスクを伴うことはもちろん、瓦を踏みつけた衝撃で他の箇所を傷める危険性があるからです。また、防水シートや野地板の劣化を見逃してしまうことで、雨漏りが再発するリスクも考えられます。

一方「DIYで修理してもダメだったら業者に依頼しよう」と考える方もいると思います。ただし、万が一業者に依頼した後に再び雨漏りした場合は、雨漏りの原因がDIYによるものか、それとも業者の施工不良によるものかを判断しづらくなります。DIYで一度手を加えてしまうと、雨漏り再発における責任の所在を明らかにしづらいことから、十分なアフターフォローを受けにくくなるのが現状です。

DIYで修理費用を抑えたつもりでも、後から雨漏りが再発してしまっては元も子もありません。したがって、はじめからプロに依頼することが得策であるとわかるでしょう。

瓦のずれを安く修理するなら?

瓦のずれを修理する際、業者に依頼するとどうしても費用が高額になりがちです。そこで、費用を安く抑える方法として「火災保険の適用」を視野に入れてみましょう。火災保険は台風や大雪などの自然災害が原因で修理を必要とした際に、保険金がおりる仕組みです。

たとえば「台風による強風で瓦がずれてしまった」「大雪により瓦がずれて、雨漏りが発生してしまった」というケースでは、火災保険が適用される可能性が高いでしょう。

火災保険を利用すれば保険金を使って修理できるので、費用を抑えることが可能です。ただし、加入している火災保険の契約内容や、屋根の被害状況によって火災保険が適用とならない場合もあります。また、経年劣化による瓦のずれは、火災保険の保障対象外となるので気を付けましょう。

ちなみに、火災保険を申請するためには申請書類のほか、屋根の被害状況がわかる写真を撮影する必要があります。よって、修理業者に撮影協力を依頼しておきましょう。

【関連記事】



失敗しない!修理業者の選び方

瓦のずれをDIYで修理することは、高所作業による落下リスクを伴うほか、雨漏りを根本的に解決できない懸念点があるので、プロへの依頼がベストであるとわかりました。

ただし、昨今では一部の悪徳業者による訪問販売や詐欺が後を絶ちません。そのため、悪徳業者によるトラブルに巻き込まれないためにも、優良業者を見極めることが求められます。

優良業者を見極めるためには、以下3つのポイントをおさえておきましょう。

・訪問販売に注意する

・口コミや実績をチェックする

・相見積もりを取る

ひとつずつ解説していきます。

訪問販売に注意する

突然訪問して「無料の屋根点検を実施しています」と押しかけてくる業者には要注意です。悪徳業者の場合、無料点検という名目で屋根に上がり、意図的に屋根材を壊したうえで、以前から破損があったと見せかけて修理を提案するケースがあります。

また、屋根の修理が必要な原因を具体的に説明せず、やたらと不安を煽って契約させようとするケースも少なくありません。

訪問販売による強引な営業には「情報を鵜呑みにしない」ことを徹底しましょう。

【関連記事】


口コミや実績をチェックする

優良業者かどうか見極めるためには、インターネットサイトに掲載されている口コミを参考にするのが有効です。第三者の意見を知ることで、業者の実績を見極めることができるでしょう。

ただし、口コミの情報元があいまいな場合は要注意です。たとえば、あまりにも良い口コミばかりが掲載されていて、情報元の記載がない場合は、その口コミ自体が信ぴょう性に欠けているとわかります。

また、ホームページや情報誌で「お客様満足度No.1」といった宣伝文句がある場合は、その実績の根拠が示されているかどうかもチェックしておきましょう。

一方、口コミや実績をチェックする確実な方法は、屋根修理を依頼した経験のある知人から直接話を聞くことです。知人からの情報であれば信ぴょう性も高く、優良業者を見極めるための有益な情報となるでしょう。

【関連記事】

相見積もりを取る

業者を検討する際は、各業者の価格や見積書の細かな内容も比較したいところです。悪徳業者の場合は価格が適性ではないうえ、見積書の金額を「一式」と記載していることが多く、大雑把な印象を受けるでしょう。

一方、優良業者の場合は価格が適性であることはもちろん、見積書には項目ごとに金額を記載しているほか、注意事項を細かく記載しているケースが一般的です。

適正価格を見極めるためには「相見積もり」を取ると良いでしょう。相見積もりとは、A社に見積もりをお願いして、その見積書をB社に提示して比較することを指します。

相見積もりを取れば適正価格の比較ができるうえ、各業者の対応も見極められるので、効率よく業者を選ぶためにも実践してみましょう。

まとめ

今回は瓦がずれる原因や有効な修理方法、さらには優良修理業者を見極める方法を詳しく解説しました。

瓦は耐用年数が長いことから「ノーメンテナンスでも大丈夫」と思われがちです。しかし、瓦は経年劣化により固定力が弱まるばかりか、衝撃に弱くなるので、瓦のずれや破損には十分な注意が必要となります。

瓦のずれを放置すると、瓦の下部にある防水シートや野地板に雨水が侵入し、結果的に雨漏りを引き起こしてしまいます。また、雨漏りを放置するとシロアリや漏電事故といった二次被害に発展する恐れも考えられるでしょう。したがって、できるだけ早い段階で点検および修理を依頼することが得策です。

とはいえ、一部の悪徳業者による訪問販売や詐欺が多発していることから「優良業者を選ぶのは難しい」と感じる方も多いのではないでしょうか。優良業者を探すなら、口コミや実績のチェック、相見積もりを取るなどの行動が重要です。

屋根修理の匠では、各都道府県の優良屋根修理業者を探すことができるので「業者選びには不安がある」「点検から修理を一貫してお願いしたい」という方はぜひ活用してみてください。

【関連記事】

 

優良屋根修理業者を探す

PAGE TOP

LINEでかんたん
問い合わせ&職人案内