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突然雹(ひょう)が降ったことによって、屋根材が破損するほか、雨樋に不具合が生じるケースは後を絶ちません。もし、雹により屋根や雨樋に被害が生じると、家の雨漏りを引き起こすリスクにつながるため、早急な対処が必要となります。
そこで今回は、雹が屋根や雨樋に与える影響や、被害に遭ったときの対処方法について詳しく解説していきます。
「修理を依頼するまでの手順を知りたい」「以前降った雹による被害を放置してしまっている」という方は、本記事を参考にして大切な家を守りましょう。
Contents
雹が降ることで、屋根や雨樋にはどのような影響が出るのでしょうか。ここでは、具体的な被害事例を紹介します。
雹が降った衝撃により、屋根材が欠けたり破損したりすることがあります。これまでに直径30センチの雹が観測された事例もあることから、衝撃の強さが想像できるでしょう。
もちろん小さな雹が観測される場合でも、上空から勢いよく降る衝撃で屋根材を破損しかねません。
もし雹によって屋根材が破損したら、建物内部に雨水が侵入しやすくなり、結果的に雨漏りを引き起こすことが考えられます。また、屋根材が破損して強風で飛ばされると、その屋根材が近隣住宅に衝撃を与えたり、通行人にケガを負わせたりするリスクもあるでしょう。
棟板金とは屋根の頂上に設置された金属製の屋根部材を指し、雨風や紫外線に当たりやすく、他の部材と比較して傷みやすい箇所です。もし棟板金に雹が当たると、穴が空いたり変形したりする恐れがあり、雨漏りに発展するかもしれません。
また屋根材と同様、雹によって棟板金が傷むと、棟板金が落下して近隣や通行人に被害が及ぶ可能性も考えられます。
雹が降った衝撃によって、屋根に設置されているアンテナが倒壊する恐れもあります。アンテナが倒壊すると、近隣住宅や通行人への被害も想定されるので、早急に修理が必要です。
雹による被害は、雨樋が破損したり穴が空いたりするケースも相次いでいます。雨樋が破損してしまうと、雨水の排水が上手く機能せず、排水が思わぬ方向に流れ出てしまいます。すると、結果的に雨水が屋根の裏側や建物内部に侵入し、雨漏りを引き起こしてしまうでしょう。
また、2階部分の屋根に設置されている雨樋が破損して、1階部分の屋根に雨水が流れ出てしまった場合、1階部分の屋根材が著しく劣化するので要注意です。
修理費用がかかるという理由で、雹による被害を放置している方はいませんか?もし、雹による被害が部分的であったとしても、被害が拡大する恐れがあるので早急な対応が不可欠です。
ここでは、雹による被害を放置した場合のリスクを詳しく解説します。取り返しのつかない事態に陥るまえに、あらかじめチェックしておきましょう。
雹被害が部分的であった場合に修理せず放置してしまうと、補修を必要とする範囲が拡大します。たとえば、雹によって屋根材の一部に穴が空いたとします。もし「一部だから修理しなくても大丈夫だろう」と放置すると、長い年月をかけて屋根から雨水が侵入し、結果的に屋根材の交換や内装工事といった大規模な修理を必要とします。
一方で、雨樋の一部が破損したにもかかわらず放置してしまうと、近い将来には雨樋全体を交換しなければならないことも。このように部分的な修理で済むところを、放置したことで全体的な修理が必要となれば、高額な修理費用を用意しなければなりません。したがって雹による被害に遭ったら、被害が拡大するまえに早期の対処を心がけましょう。
前述のとおり、雹による被害を放置すると雨漏りを引き起こす可能性が高まります。もし雨漏りを放置すると、シロアリ発生による建物の倒壊や、漏電による感電や火災などの重大リスクも高まるでしょう。また、カビやダニの発生やネズミの繁殖によって、健康被害を及ぼすことも考えられます。
室内の天井や壁から雨染みが見つかった段階では、もう手遅れといっても過言ではありません。屋根材の一部が被害に遭ってしまったタイミングで修理を依頼すれば、余計な修理費用がかからないうえ、建物への被害を最小限に抑えることが可能です。
雹による被害に遭った際「修理費用はどれくらいかかるの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。被害の状況によっては、まとまった修理費用を必要とするため、少しでも安く抑えたいと思うのは当然です。
そこで、火災保険を使って修理費用をカバーする方法を検討してみてはいかがでしょうか。火災保険とは、自然災害によって建物や家財が被害を受けた際に補償される保険のことです。雹による被害は自然災害とみなされるので、火災保険が適用されるかもしれません。
雹の被害によって火災保険が適用される事例は、次のとおりです。
・雹が降った衝撃によって屋根材にひびが生じた
・雹による被害で屋根瓦が落下した
・雹が直撃したことで雨樋が変形した
・立て続けに降る雹の影響で、雨樋に穴が空いてしまった
なお、雹による被害だからといって、必ずしも火災保険が適用されるとはかぎりません。あくまでも、火災保険の適用可否は保険会社が判断するため、100%適用される保証はないと認識しておきましょう。
火災保険が適用外となるケースは、以下のとおりです。
・被害の原因が自然災害ではなく「経年劣化」によるもの
・損害を受けてから3年以上経過している
・損害の総額が20万円未満・損害箇所以外の修理
屋根や雨樋の被害が「経年劣化によるもの」だと判断された場合は保険金がおりません。また、雹による被害を受けてから3年以上経過しているタイミングの場合は、そもそも保険を申請できないので要注意です。
一方、損害の額が20万円未満の場合は、補償対象外となるケースがほとんどです。なお、特約次第では20万円未満の場合でも保険金を受け取れるケースもあるので、詳しくは保険会社に問い合わせてみましょう。
加えて、損害を受けた箇所以外の修理は、火災保険の補償外となります。たとえば、建物の見栄えをよくしたり、機能性を向上させたりする工事は対象とはならないので注意しましょう。
いざ火災保険を申請しようと思っても、手順がわからず戸惑ってしまう方も多いでのはないでしょうか。ここでは、火災保険の申請手順について解説していきます。
火災保険の申請手順は、下記のとおりです。
①速やかに保険会社へ連絡する
②保険会社から申請に必要な書類が郵送される
③申請書類を提出する
④保険会社から委託を受けた鑑定人による現地調査が行われる
⑤書類や現地調査に問題がなければ、後日保険金が支払われる
上記のとおり、申請の手順は比較的簡単です。ただし、申請に必要な書類が揃っていなければ、承認されるまでに時間がかかってしまうので、漏れのないように提出しましょう。ちなみに、必要な書類は以下のとおりです。
・保険金請求書
・見積書
・被害状況がわかる写真
・事故内容報告書
なかでも、見積書と被害状況がわかる写真については、自分で入手する段取りをとらなければなりません。よって、あらかじめ修理業者に見積書の作成および写真撮影を依頼しておきましょう。
雹によって屋根や雨樋に被害を受けた際「どの修理業者に頼んだら良いの?」と迷う方も多いのではないでしょうか。プロだからといって、どんな業者に頼んでも良いとはかぎりません。もし業者選びに失敗してしまうと、高額な修理費用を請求されるほか、十分な修理を受けられないといったトラブルが起こる可能性もあります。
そのため、修理を依頼する際は「業者を選ぶコツ」を理解したうえで、慎重に判断することが求められます。今回紹介する業者を選ぶコツは、次の4つです。
・保険に詳しい業者を選ぶ
・口コミや実績を調べる
・見積書を比較する
・アフターフォローの有無を確認する
業者とのトラブルに巻き込まれないためにも、あらかじめ順に見ていきましょう。
業者から「火災保険を使って無料で修理します」と営業されたら警戒が必要です。前述のとおり、火災保険の適用可否は保険会社が判断するので、必ずしも適用されるとはかぎりません。もし申請前や申請中のタイミングにもかかわらず、火災保険の利用を前提とした修理を提案する業者がいたら、その業者は悪徳業者である可能性が高いでしょう。
万が一、火災保険の利用を前提に修理を依頼して、後から火災保険が適用されないと判断された場合は、すべて依頼者側の自己負担となります。
火災保険に詳しい業者を選べば、申請のタイミングに合わせて段取りを進めてくれるほか、申請手順をサポートしてくれるかもしれません。よって、業者が火災保険に詳しいかどうかは、業者選びの重要な鍵となるに違いありません。
優良業者を見極めるためには、業者の口コミが重要な判断材料となります。口コミは顧客からの評価を知れるほか、各業者の修理実績を調べることが可能です。
なお、口コミを調べるときは「情報元」もチェックしておきましょう。口コミに情報元がない場合は「誰が書いたのか」がわからず、信ぴょう性に欠けているといえます。
もしインターネットに口コミや実績の情報がない場合は、口コミや実績を載せられない何らかの理由があると捉えられるでしょう。もちろん、口コミや実績の情報がないからといって、悪徳業者であると一概にはいえませんが、業者を見極める判断基準になることは間違いありません。
業者の良し悪しをはかるためには、見積書の内容を精査することも重要です。優良業者の場合は、見積書の金額を項目ごとに記載しているほか、注意事項を細かく明記しているケースが一般的です。対する悪徳業者の場合は、金額を「一式」とまとめて明記しており、注意事項についても記していません。
もし、大まかな見積書をもとに契約してしまうと、後から追加で費用が発生したり、金額を差し替えられたりするリスクもあるでしょう。よって、見積書が丁寧に作られているかどうかは見落としてはいけません。
一方、見積書が適正価格かどうかも見極めるべきポイントです。適正価格を見極めるなら、相見積もりを取ることが有効です。相見積もりとは、ある業者に見積書を依頼して、その見積書を別の業者に提示して価格交渉することを指します。
相見積もりを取ることは、各業者の適正価格を見極められるだけでなく、修理費用の相場を把握できる効果があるのでおすすめです。
業者を選ぶ際は、修理後に起こる万が一の不具合に備えて、アフターフォローの有無をチェックしておきましょう。アフターフォローがなければ、修理後に不具合が起きたときに適切な対応を受けられません。最悪の場合「不具合が起きた」と業者に連絡すると、それ以降連絡が取れなくなり、消息を絶つケースもあります。
したがって、業者に依頼する前段階でアフターフォローの有無をチェックし、アフターフォローがある場合は、フォローの内容まできちんと把握しておきましょう。
今回は、雹が屋根や雨樋に与える影響について詳しく解説しました。雹が降ると、屋根材が破損するほか落下するリスクがあります。また雹が雨樋に当たると、雨樋が変形したり破損したりする可能性も十分にあります。
もし、雹による屋根や雨樋の被害を放置すると、補修範囲が拡大するばかりか、建物内部への雨漏りを引き起こす可能性も高まるので、早急な対処が不可欠です。
しかし、被害の状況によってはまとまった修理費用が必要となり、修理を依頼することが難しいケースもあるのではないでしょうか。そこで、雹によって屋根や雨樋に被害が生じたら、火災保険を利用して修理費用をカバーする方法もあります。火災保険は必ずしも適用されるとはかぎりませんが、一度申請してみると良いでしょう。
一方、修理を依頼する際は「業者選び」も重要なポイントです。業者選びに失敗してしまうと、高額な修理費用を請求されるほか、修理後に不具合が出た際に対応してもらえないなどのトラブルを招くかもしれません。したがって、業者を選ぶときは見積書を比較したり、口コミや実績を調べたりすることが大切です。屋根修理の匠では、各都道府県の優良屋根修理業者を探せるほか、屋根修理に関する知識を学ぶことが可能です。「業者選びに不安がある」「修理実績が豊富で、なおかつ信頼できる業者に依頼したい」という方はぜひ活用してみてください。
「どの屋根修理の匠を選べば良いかわからない…」という方に、お住まいの都道府県や屋根に対してのお悩み・ご要望などからピッタリの職人をご案内します。
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