新築屋根の選び方は?新築におすすめの屋根材をご紹介

セネター屋根

新築住宅において屋根材を選ぶ際には、さまざまなポイントに注意しなければなりません。気候や風土、耐震性、メンテナンス性、防水性など、検討すべき項目は多岐にわたります。

また、周囲の建物に合ったデザインも欠かせないポイントといえます。

そこで今回は、新築住宅におすすめの屋根材を紹介しながら、選ぶ際のチェックポイントについてくわしく解説していきます。

自分に合った屋根材を選ぶために、ぜひ参考にしてみてください。

住宅における屋根の役割

住宅において、屋根はさまざまな役割を担っています。

まず、雨や風、雪などの自然災害から住宅を守るとが大きな役割のひとつです。また、太陽の光や熱を遮ることによって、屋内の温度調節にも貢献しています。

ほかにも屋根は、住宅の外観を決める要素のひとつでもあります。

屋根の色や形、材質などによって、住宅の雰囲気やデザインを大きく左右します。そのため、新築住宅を検討する際には、周辺の建物なども視野に入れることが大切です。

そして、屋根は住宅の耐久性にも影響を与えます。

立地に合った屋根材を選ぶことで、住宅の寿命を延ばすことができます。逆に、屋根材の選択を誤ってしまうと、雨漏りや劣化などの問題が生じる可能性があります。

このように、屋根は住宅にとって非常に重要な役割を持っています。新築住宅を検討する際には、屋根の選定にも十分な注意を払うことが大切です。

住宅における屋根の形状

住宅の屋根には、さまざまな形状があります。

代表的な住宅の屋根形状は、以下の8つです。

・陸屋根
・切妻屋根
・寄棟屋根
・片流れ屋根
・方形屋根
・入母屋屋根
・招き屋根
・越屋根

それでは、ひとつずつ解説していきます。

(1)陸屋根

陸屋根陸屋根とは、勾配がなく平らな形状の屋根のことをいいます。住宅のほかにも、倉庫や工場の屋根などで多く見られます。

陸屋根の住宅は屋上利用が可能なため、大容量の太陽光発電を搭載できます。また、屋根がシンプルな形状のため、勾配屋根に比べてメンテナンスコストを抑えられます。

一方で、屋根材の劣化が早いため、メンテナンスサイクルが短くなる傾向があります。屋根材の劣化が進むと、台風や強い雨によって屋内に雨漏りが発生する恐れがあるため、定期的な屋根点検が欠かせません。

(2)切妻屋根

切妻屋根切妻屋根とは、二つの屋根面が三角形の形状をしている屋根のことをいいます。日本の伝統的な住宅や、欧米の一部の建築物にも見られる形式で、日本では「切妻造り」とも呼ばれています。

切妻屋根は、美しく伝統的なデザインが魅力的で、日本では古くから住宅の屋根としてよく用いられます。

切妻屋根は、屋根面が三角形の形をしているため、雨水を効率的に排水することができます。また、屋根の傾斜角度を変えることにより、風通しや日当たりを調節することもできます。

さらに、長寿命でメンテナンスもしやすいのも特徴のひとつです。

ただし、屋根勾配が急であるため、積雪地域では屋根に大量の雪が積もる可能性があります。

そのため、耐雪性に対して強度のある屋根材を選定することが重要です。

(3)寄棟屋根

寄棟屋根寄棟屋根とは、ふたつ以上の屋根面が複雑に交差し、三角形の形状をしている屋根のことをいいます。日本の伝統的な建築物に多くみられます。

寄棟屋根は格式高いデザインが魅力の屋根材で、耐風性や排水性に優れ長寿命でメンテナンスサイクルが長いという特徴があります。

しかし、屋根面が東西南北の各方角に分かれ、棟なども多いため、定期的に屋根点検を実施し、劣化箇所の早期発見、早期補修が欠かせません。

(4)片流れ屋根

片流れ屋根片流れ屋根とは、一方向に勾配がついた傾斜屋根のことをいいます。屋根の片側が壁面に接しているため、「片流れ屋根」と呼ばれています。

片流れ屋根は、建物のデザイン性が高く、現代的な住宅や商業施設などに多く採用されています。

北側に建物が接している場合には、南側に大きな窓を設けて日当たりを確保することができるため、自然光を有効活用できます。近隣の近くに新築住宅を建てる際には、建築基準法の北側斜線対策としても有効でしょう。

また、片流れ屋根は、勾配が急であるため、雨水や雪をすばやく排水することができます。

ただし、片流れ屋根は一方向にしか勾配がないため、風が当たる側に強い負荷がかかることがあります。そのため、地域の気象条件に応じた耐風性を持つ屋根材を選定することが必要と言えます。

(5)方形屋根

方形屋根方形屋根とは、その名の通り四角い形状を持った屋根のことをいいます。また、方形屋根は多くの場合、正方形の形状をしています。

方形屋根は建物の外観をシンプルでモダンな印象に見せられるだけでなく、建物の内部空間を広く感じさせる効果があります。

さらに、斜めに設置された窓から自然光を取り入れるため、開放的な空間を演出できます。

また、方形屋根は勾配がなだらかであるため、屋根の上での作業が比較的容易であり、メンテナンスがしやすいというメリットがあります。

ただし、方形屋根は屋根面積が大きくなりがちであるため、屋根材や構造体に対する負荷が増えることがあります。

また、積雪に対する耐久性についても注意が必要です。

(6)入母屋屋根

入母屋屋根入母屋屋根とは、日本の伝統的な屋根形式のひとつで、軒が片方の壁よりも高く、反対側の壁よりも低くなっている形状をしています。そのため、斜めの線が一本だけ走っている形状をしており、一見すると切妻屋根と似ているように見えます。

入母屋屋根は、主に日本の伝統的な建築物に用いられ、和風の建物に多く見られます。屋根の形状によって、建物全体の雰囲気が変わるため、その美しさにも注目されています

また、入母屋屋根は室内の天井高を確保できるため、開放感のある広い空間を演出することができます。さらに、屋根裏空間も広く取れるため、収納スペースとして活用できます。

しかし、入母屋屋根には、斜めになっている部分に雪が積もりやすく、屋根の耐久性に影響を与えることがあるため、積雪地域では注意が必要です。

(7)招き屋根

招き屋根招き屋根とは、主に日本の伝統的な建築物でよく見られる屋根の形状のひとつです。

その名の通り、招くような形状をしており、屋根の先端が上がっている独特のデザインが特徴的です。

招き屋根は、屋根の下に入る空間がゆったりとしているため、風通しが良く、快適な空間を作り出すことができます。さ

らに、雨水をしっかりと受け止めることができるため、建物の耐久性にも優れています

ただし、招き屋根は、屋根の重量が大きくなるため、建物の耐震性が課題となります。

新築住宅を検討する際には、構造計算が必須です。

また、屋根の形状が複雑であるため、施工には高度な技術が求められます

(8)越屋根

越屋根とは、日本の伝統的な建築物で見られる屋根の形状のひとつです。名前の由来は、一方の建物の屋根が、他方の建物の屋根を越えて伸びているように見えることから来ています。

一般的に、越屋根は主屋と土蔵、離れなどの建物の接合部分に設けられることが多く、建物同士をつなぐ屋根として使用されるため、外観に重厚感を与えることができます

それに加えて、風雨などから建物を保護する効果もあります。

越屋根は、屋根の先端が斜めにカットされている独特の形状をしており、接合部分で斜めに重なるように設けられます。この斜めの接合部分が、建物同士をつなぐ役割を果たし、また、風通しを良くする効果があります。

また、越屋根は、さまざまな屋根材と組み合わせられるため、外観のデザイン性も高く、建物の特徴を最大限に引き立たせることができます

ただし、建物同士の高低差や、屋根の形状の違いなどによって、施工には高度な技術が求められるケースがあります

新築住宅におすすめの屋根材

屋根

屋根材には多くの種類がありますが、新築住宅におすすめの屋根材には、以下の屋根材が多く用いられます。

・スレート
・ガルバリウム鋼板
・粘土瓦
・アスファルトシングル
・ジンカリウム鋼板

それではそれぞれの屋根材について、メリットデメリットを順に見ていきましょう。

(1)スレート

新築住宅にスレートを採用するメリットデメリットは、以下のとおりです。

スレートのメリット

・防水性に優れている

・紫外線に強い

・意匠性が高い

スレートは、防水性に優れているため、雨や雪が降る場合でも建物内部を守ることができます。さらに、紫外線に対しても強いため、長期間にわたって色褪せや劣化が起こりにくい屋根材といえます。

また、スレートは自然な美しさを持っており、さまざまな色や質感が異なるため、建物に個性的な印象を与えることができます。スレートの表面には、自然な凹凸があり、光の反射具合も自然で美しい光沢を放ちます。

スレートのデメリット

・ひび割れがしやすい

・メンテナンスサイクルが短い

・断熱性が低い

スレートは硬い屋根材であるため、落下物や強風などの影響を受けた場合ひび割れや欠けが発生する恐れがあります。そのため、ほかの屋根材に比べてメンテナンスサイクルは短くなります。

また、スレートは断熱性が低く、夏場は屋根からの熱が室内に逃げるため、冷房効率が低下する可能性があります。このため、屋根の断熱性を高めるための工夫が必要です。

(2)ガルバリウム鋼板

新築住宅にガルバリウム鋼板を採用するメリットデメリットは、以下のとおりです。

ガルバリウム鋼板のメリット

・軽量で施工が用意

・長寿命でメンテナンスサイクルが長い

・防音・断熱性に優れる

・耐震性に優れる

ガルバリウム鋼板は、軽量なため、地震などの自然災害に強く、耐震性に優れています。また、施工が比較的容易であるため、施工費用も抑えることができます。

ガルバリウム鋼板は錆びにくく、耐久性に優れているため、長期間メンテナンスが不要です。

金属の熱伝導率が高く、屋根からの熱が室内に逃げにくいため、断熱性にも優れています。また、雨音などを遮る効果もあります。

ガルバリウム鋼板のデメリット

・熱がこもりやすい

・紫外線の影響を受ける

・台風や集中豪雨時には騒音が発生する

ガルバリウム鋼板は、夏場には屋根からの熱が屋内にこもりやすくなるため、冷房にかかる費用が高くなる傾向があります。

また、長期間紫外線にさらされることで、色褪せや劣化が進む場合があります。

台風や集中豪雨などが発生した場合には、ガルバリウム鋼板の表面に雨滴が直接当たるため、騒音が発生することがあります。

(3)粘土瓦

新築住宅に粘土瓦を採用するメリットデメリットは、以下のとおりです。

粘土瓦のメリット

・耐久性が高い

・熱の反射率が高い

・防音効果がある

粘土瓦は長期間の使用にも耐えられるため、破損や劣化が起こりにくく、屋根の寿命を延ばすことができます。

また、夏場の直射日光を反射する性質があるため、屋根裏の温度上昇を防止でき、室内の温度上昇を抑えられます。

粘土瓦は厚みのある屋根材のため、屋根からの騒音を防ぐ効果があります。

粘土瓦のデメリット

・費用が高い

・重量がある

・修理が困難

粘土瓦は、スレートやガルバリウム鋼板に比べて費用が高くなる傾向があります。

また、粘土瓦は重量があるため、屋根の耐荷重を確認する必要があり、取り扱いに注意しなければなりません。

さらに、粘土瓦が破損した場合には修理できずに交換になってしまうことがあります。

(4)アスファルトシングル

新築住宅にアスファルトシングルを採用するメリットデメリットは、以下のとおりです。

アスファルトシングルのメリット

・低コスト

・軽量

・耐久性が高い

・防水性に優れている

アスファルトシングルは、ほかの屋根材に比べて比較的安価です。

軽量のため耐震性が高く、耐久性や防水性に優れているので、安心して生活することができます。

アスファルトシングルのデメリット

・耐風性に欠ける

・防音性が劣る

アスファルトシングルは、強風や台風のような自然災害に対して耐性が高くありません。

防音性も同様です。

(5)ジンカリウム鋼板

新築住宅にジンガリウム鋼板を採用するメリットデメリットは、以下のとおりです。

ジンカリウム鋼板のメリット

・耐久性が高い

・軽量で施工が容易

・メンテナンスしやすい

ジンカリウム鋼板はサビに強く耐久性が高いため、メンテナンスサイクルが長くなります。

軽量なため施工も簡単で、汚れが付着しても水洗いなどで簡単に洗い流せるため、メンテナンスしやすいのも特徴です。

ジンカリウム鋼板のデメリット

・費用が高め

・施工ミスによるトラブルが発生する可能性がある

ジンカリウム鋼板の費用は、ほかの屋根材と比べるとやや高めになる傾向があります。

また、工事の際に施工不良が発生した場合、ジンカリウム鋼板表面のジング皮膜が破損し、錆びてしまうことがあるので注意しましょう。

新築住宅における屋根材選びのチェックポイント

新築住宅の屋根材選びでは、以下のポイントに注目しましょう。

・耐久性

・耐震性

・耐用年数

・メンテナンス性

・防水性

・遮熱・断熱性

・防音性

・意匠性

・施工性

・価格

これらのポイントを踏まえ、建物の用途や立地条件、予算、デザインなどに合わせて、最適な屋根材を選ぶことが大切です。

それでは、かんたんに見ていきましょう。

(1)耐久性

新築住宅の屋根材を選ぶ際には、まず耐久性をチェックすることが重要です。

屋根は常に外部の気象条件や自然災害の影響を受けるため、長期的な耐久性が欠かせません。

適切な耐久性がない場合、屋根材は劣化や破損しやすく修理や交換が必要となることがあります。

そのため、耐久性が高い屋根材を選ぶことで、長期的なメンテナンスコストを抑えることができます。

(2)耐震性

新築住宅の屋根材を選ぶ際には、耐震性の高い屋根材を選ぶことが重要です。

地震が起こった場合、建物全体が揺れ動くことになりますが、その際に屋根が揺れすぎると、瓦が割れたり、屋根材が飛び散ったりする危険性があります。

しかし、耐震性の高い屋根材を選べば、地震による被害を最小限に抑えることができます。

耐震性が高い屋根材は、強度が高く、地震による揺れに対して柔軟に対応することができる素材で作られています。

建築基準法によって、耐震性能を示す基準が定められており、その基準を満たしているかどうかも同時にチェックしましょう。

(3)耐用年数

屋根材の耐用年数は、将来のメンテナンスや屋根の強度を考慮する上で重要なポイントです。

耐用年数が長い材料を選ぶことで、将来的な費用や手間を大幅に削減することができます。

また、屋根材の寿命が短い場合、屋根を張り替えるために建築物全体を解体する必要があり、大幅な工事やコストがかかる可能性があります。

よって、屋根材の耐用年数を確認することは、建物の将来にわたって安定した住環境を確保するために必要不可欠といえます。

(4)メンテナンス性

新築住宅の屋根材を選ぶ際に、メンテナンス性についてもチェックしなければなりません。

なおメンテナンス性とは屋根材の定期的な点検や清掃、修理を行うための容易さや、メンテナンスに必要なコストや時間のことを指します。

たとえば、塗装が必要な屋根材を選んでしまった場合、塗装が剥がれたり、色褪せたりすることがあります。

これにより定期的な塗装が必要になり、メンテナンスコストがかかってしまうことがあります。

一方で、屋根材自体が耐久性や防水性に優れている場合、メンテナンスの頻度やコストが低く抑えられます。

そのため、メンテナンス性の高い屋根材を選ぶことは、将来的なコスト削減につながります。

また、屋根の形状や勾配、周囲の環境によっても、メンテナンス性が異なってきます。

これらを踏まえて、適切なメンテナンス性を持つ屋根材を選ぶようにしましょう。

(5)防水性

新築住宅の屋根材を選ぶ際に、防水性のチェックが重要な理由は、屋根が雨水や雪、風などの自然現象から家屋を守る最も重要な機能を持っているためです。

屋根材の防水性能が高ければ、屋根下部への浸水を防げるため、屋根構造体の劣化や家屋内部の被害を最小限に抑えることができます。

また、屋根材の防水性能が高いほど、長期的にメンテナンスの費用を抑えられますが、防水性能によっては価格に影響を受ける場合があるため、予算に応じたバランスの取れた屋根材選びが必要です。

(6)遮熱・断熱性

新築住宅の屋根材を選ぶ際に遮熱・断熱性をチェックする理由は、快適な室内環境を保つためです。

屋根材は直接太陽光線を受ける場所であり、適切な遮熱性を持つ屋根材は、室内温度の上昇を防ぎ、冷暖房負荷を軽減することができます。

また、断熱性の高い屋根材は、冬場の暖房効率を向上させ、光熱費の削減にもつながります。

特に暑い地域では、遮熱性能の高い屋根材を選ぶことが重要であり、屋根材の色や素材によっても遮熱性が異なるため、注意が必要です。

(7)防音性

新築住宅の屋根材を選ぶ際に、防音性のチェックが必要な理由は、快適な室内空間を実現するために屋根からの音を遮断する必要があるためです。

たとえば、住宅が飛行機の飛行ルートや鉄道沿線にある場合、外部からの騒音が気になることがあります。

そのため、適切な屋根材を選ぶことで、住宅内での快適な生活環境を確保することができます。

また、子供や高齢者が多く暮らす場合、防音性が高い屋根材を選ぶことで、外部の騒音が原因で睡眠障害やストレスを引き起こすことの予防にもつながります。

(8)意匠性

新築住宅の屋根材を選ぶ際に、意匠性をチェックする理由は、外観の美しさや住宅の印象に大きく影響するためです。

屋根材の色や形状によって、建物の雰囲気が変わります。

また、周囲の風景や環境に適したデザインを選ぶことで、住宅が自然に溶け込むこともできます。

さらに、屋根材の意匠性は、住宅の価値を高める要素のひとつ。

そのため、自分たちの好みやライフスタイルに合った屋根材を選ぶことが重要です。

(9)施工性

新築住宅の屋根材を選ぶ際には、施工性を確認することも大切です。

施工性の悪い屋根材は、施工に時間がかかりコストがかかってしまうだけでなく、施工ミスによるトラブルの原因にもなります。

また、施工性が悪いと、施工中の事故や労働災害のリスクも高くなります。

そのため、施工性の良い屋根材を選ぶことで、施工の効率化や安全性の確保が可能になります。

また、施工性が良い屋根材は、将来のメンテナンスもしやすくなります。

(10)価格

新築住宅の屋根材を選ぶ際には、価格をチェックすることも重要です。

価格が高いからといって必ずしも品質が良いとは限らず、また逆に安価な商品が必ずしも品質が悪いとは限りません。

ただし、屋根材の選定は長期的な視野で考える必要があります。

高品質で耐久性が高く、メンテナンスコストが少ない屋根材は、初期費用が高くても長い目で見るとコストパフォーマンスが良い場合もあります

一方、安価な屋根材は初期費用が低くても耐用年数が短くメンテナンスコストが高くなるケースも考えられます

したがって、新築住宅の屋根材を選ぶ際には、価格だけでなく、品質や耐久性、メンテナンス性などを総合的に判断して選定することを心がけましょう。

新築屋根の費用相場と耐用年数

新築住宅の屋根材を選ぶ際には、事前に屋根材の費用相場や耐用年数を把握しておくことが大切です。

新築住宅に採用されることの多い屋根材における費用相場と耐用年数は、以下のとおりです。

屋根材 費用相場(㎡) 耐用年数
スレート 4,500~9,000円 20~25年
ガルバリウム鋼板 6,000~10,000円 30年
粘土瓦 9,000~12,000円 50年
アスファルトシングル 5,000~8,500円 20~30年
ジンカリウム鋼板 8,500~15,000円 30~50年

このような屋根材の費用相場や耐用年数を事前に把握することによって、具体的な返済シミュレーションが可能になるでしょう。

新築住宅の屋根材を選ぶ際の注意点

注意

新築住宅の屋根材を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

・地域の気候や風土にあった屋根材を選ぶ

・メンテナンスサイクルやコストを視野に入れる

・メーカーの耐用年数を鵜呑みにしない

・屋根材の保証内容と期間を確認する

・周囲の建物にあったデザインを選ぶ

それぞれ解説していきます。

【注意点1】地域の気候や風土にあった屋根材を選ぶ

地域の気候や風土に合わせて屋根材を選ぶことは非常に重要です。

例えば、雪の多い地域では、積雪に耐える力がある屋根材を選ぶ必要があります。

また、風の強い地域では、風に強く耐える屋根材を選ぶことが重要です。

地域の気候や風土に合った屋根材を選ぶことで、屋根の寿命を延ばし、修理や交換の費用を抑えることができます。

【注意点2】メンテナンスサイクルやコストを視野に入れる

新築住宅の屋根材を選ぶ際には、メンテナンスサイクルやコストを考慮する必要があります。

屋根は、建物の重要な部分であり、風雨や紫外線などの自然環境から建物を守るために必要な役割を果たしています。

しかし、長期間にわたって屋根材が劣化してしまうと、防水性が低下し、建物内部に雨水が浸入してしまう恐れがあります。

そのため、屋根材を選ぶ際には、耐用年数やメンテナンスサイクルを考慮し、適切なメンテナンスを行っていくことが大切です。

適切なメンテナンスを怠ることで、劣化が進み、修繕費用が高額になることもあります。

そのため、屋根材の選定には、コスト面も含めた長期的な視野を持つことを意識しましょう。

【注意点3】メーカーの耐用年数を鵜呑みにしない

新築住宅の屋根材を選ぶ際に、メーカーの耐用年数を鵜呑みにすることは避けるべきです。

これは、屋根材の耐用年数は、環境条件やメンテナンスの状態など、多くの要因によって異なるためです。

また、メーカーの耐用年数には保証期間が含まれているケースがあり、実際の使用年数とは異なる場合があります。

そのため、耐用年数だけでなく、実際の使用状況やメンテナンス状況を考慮し、屋根材を選ぶようにしましょう。

【注意点4】保証内容と期間を確認する

新築住宅の屋根材を選ぶ際には、メーカーが提供する保証内容と期間を確認することが重要です。

屋根材には耐用年数が設定されているものがありますが、保証内容や期間が十分ではない場合、寿命が短くなってしまうことがあります。

保証内容には、屋根材の製造欠陥による補償や、塗装剥がれ・色褪せに対する補償などが含まれます。

また、保証期間が長いものは、メーカーが製品の品質に自信を持っているということを示唆しているため、長期的に見ても安心して使用できる屋根材であることがわかります。

ただし、保証内容と期間を確認する際には、条件や除外事項なども注意深く確認しておきましょう。

【注意点5】周囲の建物に合ったデザインを選ぶ

新築住宅の屋根材を選ぶ際に、周囲の建物に合ったデザインを選ぶことは非常に重要です。

周囲の建物と調和しないデザインの屋根材を選んでしまうと、建物全体の見た目が損なわれ、周囲との調和が取れなくなってしまいます。

また、周囲の建物と異なるデザインを選ぶと、その建物が目立ちすぎてしまい、周囲とのバランスが崩れる可能性もあります。

周囲の建物に合ったデザインを選ぶことにより、建物全体の見た目やバランスを良くし、長期的に見ても耐久性やメンテナンス性に優れた屋根を手に入れることができます

新築住宅の業者選びで失敗しないためのポイント

どんなにいい屋根材を選んでも、新築住宅の業者選びで失敗しては意味がありません。

そこでここでは、新築住宅の業者選びで失敗しないためのポイントについて解説していきます。

新築住宅の業者選びで失敗しないためのポイントは、以下のとおりです。

・実績や評判の確認

・保証内容の確認

・料金の比較

・担当者とのコミュニケーション

それぞれしっかり確認していきましょう。

【ポイント1】実績や評判の確認

業者選びで重要なのは、その業者の実績や評判を確認することです。

実績とは、これまでに手掛けた施工数や施工実績の内容を指します。

業者がどのような工事を行ってきたかを知ることで、その業者の得意分野や経験値などを把握できます。

また、評判とは、その業者の施工内容やサービスや対応などに対するお客様からの評価を指します。

これは、ホームページやSNS、口コミサイトなどを確認することで、実際にその業者を利用した人たちの声を知ることができるでしょう。

このように、実績や評判を確認することで、その業者が信頼できるかどうかを判断することができますが、情報を収集する際には、公正な評価や情報提供を行っているかどうかを確認し、偏った情報に影響されないように注意することが大切です。

【ポイント2】保証内容の確認

施工後のトラブルに備えて、業者の保証内容を事前に確認することはとても大切です。

保証内容には、施工に対する保証期間や範囲、保証内容、保証対象外となる事項などが含まれます。

また、保証内容を確認する際には、保証が有効となる条件や、保証期間内であっても修理費用がかかる場合があることも注意が必要です。

保証内容は契約書や施工条件書に記載されている場合が多いので、事前にしっかり確認しましょう。

【ポイント3】料金の比較

新築住宅の業者を選ぶ際には、複数の業者から見積もりを取り、料金の比較をすることが大切です。

ただし、料金だけで選ぶのは危険。業者ごとに仕様や品質、保証内容などが異なるため、料金以外にも慎重に比較する必要があります

料金だけでなく、業者の信頼性や技術力、サービス内容、施工内容などを比較し、バランスよく検討することが重要です。

【ポイント4】担当者とのコミュニケーション

新築住宅の業者選びで重要なポイントの1つとして、担当者とのコミュニケーションが挙げられます。

工事期間中には、幾度となく担当者との打ち合わせや双方のやり取りが必要になるため、コミュニケーションがスムーズかどうかは大きなポイントとなります。

担当者とのコミュニケーションがスムーズであれば、工事中に発生するトラブルや問題を早期に解決できるだけでなく施工中の進捗状況や工程の変更予算の変更なども円滑に対応してもらえるでしょう

【まとめ】メンテナンスを視野に入れて屋根材を選ぼう

今回は、新築住宅におすすめの屋根材の紹介や、選ぶ際のチェックポイントなどについて解説しました。

新築住宅におすすめの屋根材にはたくさんの種類がありますが、それらを選ぶ際には周囲の環境や今後のメンテナンスなど、広い視野を持つことが大切になります。

特に屋根材のメンテナンス注目すべきは、屋根材の耐用年数(メンテナンスサイクル)メンテナンスコストのふたつ。

これらの要素は屋根材ごとに大きく異なるため、具体的なメンテナンス方法をあらかじめ押さえておくといいでしょう。

また、今後のメンテナンスに備えて今の段階から、屋根修理の専門業者に相談するのも一つの手です。

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新築住宅の屋根を選ぶにあたって、専門業者からプロのアドバイスがほしい時は、ぜひ「屋根修理の匠」をチェックしてくださいね。

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