屋根修理で詐欺にあったらどうする?手口の特徴や契約後の対処法を解説

屋根修理で詐欺にあったらどうする?手口の特徴や契約後の対処法を解説

屋根修理の悪徳業者は、お客さまが屋根について詳しくないのをいいことに不安を煽ったり、必要のない工事をしたり無料を謳って契約させようとしてきます。

悪徳業者の被害に遭うと多額の工事費用を支払わなければならなくなるため、できれば未然に防ぎたいものです。とはいえ、もう既に契約を交わし、「もしかして悪徳業者に引っ掛かってしまったかも…」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、屋根修理詐欺業者の手口や特徴、契約を交わし詐欺被害に遭ってしまった後の対処法を解説いたします。

屋根修理詐欺の被害

屋根修理詐欺には以下のような事例があります。

・必要のない工事をさせられた

・火災保険の保険金が下りる前に契約させられた

・契約を破棄したいと申し出たら高い違約金を請求された

・工事前に工事代金全額を請求された

・契約していないのに勝手に修理された

・お金を払ったのに工事をしてくれない

屋根修理詐欺の業者は必要のない工事をして多額の代金や高い違約金を請求してきますので騙されないように対策をすることが大切です。

屋根修理詐欺の手口

屋根修理で詐欺にあったらどうする?手口の特徴や契約後の対処法を解説

ここでは屋根修理詐欺業者の手口を具体的にお伝えしていきます。

突然訪問し屋根の不具合を指摘してくる

飛び込み営業は悪徳業者がよくする手法のひとつ。突然訪問してきて、屋根に登ってもいないのに劣化や不具合を指摘し、「今すぐ工事が必要です」と訴えかけるのです。

屋根の正確な劣化状態や不具合は、屋根にのぼって詳しく調査しなければ分かりません。しっかり調査をしていないのに、劣化や不具合を指摘する業者には注意しましょう。

キャンペーンなどで大幅な値引きをしてくる

創業○周年キャンペーンで特別価格にて工事ができます」などと大幅な値引きを持ちかける手口です。屋根工事は決して安くありません。何百万といった高額な工事となる場合もあり、少しでも安く済ませたいと思うのは当然です。そして、お客さん側のその心理に漬け込むのが悪徳業者のやり方なのです。

会社を存続し、従業員に正当な対価を支払うためには利益を得る必要があります。そのため、はじめから大幅な値下げをし赤字価格で工事をする業者には手抜き工事や追加料金がついてくると言えるでしょう。

大幅な値下げを提案し契約を取り付けようとする業者には要注意です。

メーカーになりすまして定期点検にくる

悪徳業者が、その家を建てたハウスメーカーを装い訪問してくるケースもあります。「定期点検にきました」と言って訪問にきますが、こちらは見極めが難しいため少しでも怪しいと思ったら社員証や名刺を見せてもらいましょう。

連絡なく定期点検と言って訪問にくる業者には要注意です。

火災保険の利用で工事が無料になると押してくる

火災保険を使えば無料で修理できます」と言って売り込んでくるケースがあります。火災保険が適用されるのは風災・雪災・雹災の場合で、経年劣化が原因の場合には適用がされません。また、屋根修理業者だからと言って火災保険の適用を100%断言できることはなく、悪徳業者は早く契約を取り付けるためにこちらに保険が降りるという確信を持たせてきますが、保険会社ではないので信用してはいけません。

実際に、「保険金が下りず全額自己負担になった」「契約破棄しようと思ったら高額の違約金を請求された」といったトラブルも発生しております。

火災保険を利用して屋根工事を行う際は、保険金が下りてから契約するようにしましょう。

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不安を煽って工事を促す

悪徳業者は屋根について詳しくない素人を狙い、なんとか工事をさせようと不安を煽ります。屋根の状態は下からですとなかなか確認ができず、「今すぐ修理をしないと危険です」などと不安を煽る言葉には非常に不安を覚えさせられます。しかし、雨漏りが起こっていない限り「今すぐ」修理が必要ということはあまりありません。確かに屋根には定期的なメンテナンスや、小さな損傷や劣化でも修繕が必要です。しかし、それらを適切に処置し、雨漏りを防ぐためにはしっかりとした調査が必要なのです。

調査をおこなわず、原因箇所や根拠が曖昧なまま工事を促す業者には注意しましょう。

近所を工事すると言って挨拶にくる

一般的に、工事を始める際は近隣挨拶を行うものです。悪徳業者は、この近隣挨拶を装って訪問にきます。「近くを工事しているときにお宅の屋根を見たのですが、損傷していますよ」と不具合を指摘して修理を促してきます。

本来、近隣挨拶は「工事日程」「工事内容」「工事を行う邸名」を伝えるもの。そこで売り込みをしてくる業者には注意しましょう。

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屋根修理詐欺の特徴

屋根修理の詐欺業者は以下の特徴があります。

・部分修理しかしない

・根本的な解決となる修理をしない

・不具合の原因や修理する工事の内容の具体的な説明がない

・点検時に現状写真を提示しない

・自社ホームページがない

・見積書がない

・契約を急かす

優良業者を選ぶポイント

優良業者に屋根を修理してもらうには以下のポイントが大切です。

・見積もりは一社に絞らず、複数の業者に依頼する

・口コミを調べる

・見積もりが詳細に書かれている

・アフターフォローが充実している

・地域密着型の業者

悪徳業者の詐欺に遭わないために

詐欺業者に騙されないためにも対策をとっておくことが大切です。ここでは詐欺業者への対策方法をお伝えします。

屋根を登らせない

飛び込みの訪問営業をする業者には屋根を登らせないことが一番です。悪徳業者の中には、屋根剤を自分で破壊して部分補修するものや、工具を適当に叩いて音を出し修繕費を請求するものもあります。

強引に屋根に登ろうとするしつこい業者には「警察を呼びますよ」と言って追い払いましょう。

大幅な値下げや無料という言葉に惑わされない

工事費用は安くなればなるだけ助かるという方もいらっしゃるかと思いますが、上記でもお伝えした大幅な値下げや無料を謳ったキャンペーンには乗らないようにしましょう。業者が非営利組織でない限り、金額が安くなるということはそれなりの理由が生じます。

「無料」を謳う場合、火災保険の適用を強く押してくることが多いです。しかし、火災保険では必ずしも工事が無料になるとは限らず、また、保険が適用されるとも限りません。

修理が必要な箇所の写真をもらう

屋根は登らない限り、劣化や損傷状態をこちらが確認することはできません。そのため、点検・調査をしてもらったら必ず修理箇所の写真を撮って見せてもらいましょう。

その際、ご自宅の屋根材がどんなものかしっかり把握しておくことが一番ですが、難しい場合は写真の日付まで確認するようにすると確実です。

他の業者にも見てもらう

屋根の状態に不安を感じたら、一つの業者だけに点検してもらうのではなく他の業者にも見てもらうことをお勧めいたします。ご自身で見て判断ができないからこそ、複数の業者に見てもらうことで悪徳業者に騙されにくくなります。

飛び込みで訪問してくる業者ではなく、地域密着型で自社HPがしっかりある業者に見てもらうとよいでしょう。

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契約した後に詐欺だったと気付いた時にすること

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続いて、ここでは万が一悪徳業者と契約して詐欺だと気づいた時にすべきことをお伝えします。

クーリングオフ制度を活用

訪問販売など、特定取引法にあたる取引の場合はクーリングオフ制度を利用できます。契約後8日以内でしたら契約を無効にすることが可能です。

しかし、以下に当てはまる場合は制度を利用することができないため、注意しましょう。

・契約してから8日以上経過

・業者を家に呼んで契約を交わした

・自ら業者の事務所に行って契約を交わした

・過去一年間で取引のあった業者との契約

・現金3,000円未満の契約

・日本以外の国で契約

消費者センターに問い合わせして相談

悪徳業者と契約を結んでしまったら、消費者センターに問い合わせて相談してみましょう。クーリングオフが可能かも判断してもらえるため、契約後はできるだけ期間を空けずに問い合わせしなければいけません。

警察や弁護士に相談

悪徳業者の詐欺被害に遭い、多額のお金を払ってしまったら上記の方法に加え、警察や弁護士に相談するのも一つの手です。警察に相談する場合、詐欺事案として立件するのはハードルが高いため、難しい場合は弁護士に相談してみましょう。

まとめ

せっかくの屋根工事、もしかしたら詐欺かも?と思ったら、一人だけで解決しようとしたり泣き寝入りはせず、消費者センターや他の業者に相談してみましょう。

悪徳業者に騙されないために現地調査は複数の業者に依頼し、いずれかは地域密着型の業者に依頼することをおすすめいたします。地域密着型ですと、その地域で同様の悪徳業者や詐欺被害を把握している場合も多く、情報を得ることができるためです。地域密着型の業者でも、HPを見て施工例がある場合はしっかり見た上で信頼できる業者か見極めましょう。

屋根修理の匠では、施工実績が多くしっかりした職人を地域別でご紹介しております。HPも見ることができますので、気になる職人がいましたら是非覗いてみてくださいね。

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